冬眠する動物は何も食べないのにどうして生きていけるのでしょうか?マーモットという小型冬眠動物を調べた結果、脂肪とも肉とも異なる中間的な組織の存在の発見がありました。これが後に褐色脂肪と呼ばれる脂肪組織です。褐色脂肪は人間にも存在し、寒冷環境におかれた生命の危機に瀕したときに, 活性化して発熱して体温低下を防ぐ役割があります。特に赤ちゃんに多く存在し、成長するに従って減っていきます。脂肪という名前ですが、筋肉と脂肪の中間的な組織で、まだ研究段階にあります。さらに褐色脂肪に似たベージュ脂肪細胞の存在もわかってきています。ですが、褐色脂肪とベージュ細胞を混同し、かつ燃焼する際にたくさんのカロリーを消費するという特徴だけを都合よく利用しているのがダイエット業界です。定期的にテレビなどで褐色脂肪を取り上げて少し運動するだけで痩せるといった目からうろこな情報が流布されますが、ありえませんのでご注意くださいね。
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