ボトックスとは
ボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)A型ボツリヌス毒素は天然タンパク質から構成される毒素を分解し、さらに精製したものであり毒性はありません。
いままでボトックスと呼ばれる製剤は多数ありますが、実際にはボトックスはアラガン社の商品の固有名詞です。
ボトックスビスタと全く同じ成分で構成されたボトックスという固有名詞の薬剤がありますが、これは保険診療で眼瞼けいれん・痙性斜頸・下肢痙縮・原発性腋窩多汗症の治療に使用されており、安全性が確立されています。
- Q1
- ボツリヌス菌と聞くと抵抗があるのですが。
- A
- 一般的にボツリヌス菌は食中毒を起こす菌として知られていますが、ボトックス治療ではボツリヌス菌の毒素であるボツリヌス毒素を安全に加工し、極めて少量を注入します。決してボツリヌス菌そのものを注入するわけではありませんので、ご安心ください。
- Q2
- 保険診療で使用されるボトックスと違うと聞いたのですが?
- A
- 保険診療で使用されるボトックスはアラガン社ではなく、グラクソ・スミスクライン社の製品です。グラクソ・スミスクライン社のボトックスは当院の保険診療部門が専門とする泌尿器科領域でも過活動膀胱の治療に使用されています。
美容治療で使用されるボトックスビスタは日本で初めて厚生労働省によって製造販売承認を得た A型ボツリヌス毒素製剤です。ボトックスビスタ以外に国内で承認されたボツリヌス毒素系製剤はありません。厚生労働省によって承認されている治療部位は成人における眉間又は目尻の表情シワとなっています。
- Q3
- 注射は痛いですか
- 注射針を刺す時の痛みと、薬液を注入する時の痛みがありますが、一部位注射するのに10数秒ほどとで終わりますし、アイスパックでよく冷やしながら注射するので我慢ができる範囲の痛みです。ただ、痛みにとても敏感な方は、麻酔クリームや麻酔テープで部分麻酔をした後に注射することも可能です。その場合は麻酔時間が約30分ほど余分にかかります。
- Q4
- 注射のあとに痛みはありますか?痛みがあればどれくらいの期間痛みは残りますか
- 注射時には痛みますが、終了後に注射部位の痛みが長時間続くことはありません。注射部位ではなく、一時的に頭痛が起きることがまれにありますが数日で治まります。
- Q5
- ボトックス治療にかかる時間は
- 治療自体にかかる時間は10分程度です。
- Q6
- どのクリニックで行っても施術の効果は同じですか
- ボトックスの効果を左右する条件として、年齢・性別・注射部位・筋肉の大きさ・筋肉の強さ・シワの程度など、多くの要因があります。これらを考慮しながら、注射する範囲、ポイント数、濃度、深さなどを細かく変えて治療します。最適な注射条件を決定するには長年の臨床経験が必要です。経験の浅い医師が判断を間違って注射してしまうと、効きすぎて顔が能面のように無表情になったり、まぶたが開けられなくなったり、表情がひきつったり、ものが飲み込みにくくなったりと様々な副作用が出ることがあります。ボトックス治療を受ける際にはクリニック選びが大切です。
- Q7
- 五本木クリニックさんは家から遠いのであまり行けないのですが大丈夫でしょうか
- 通常ボトックスの効果持続期間は3~4か月です。効果を長続きさせるためには、3~4か月の通院が必要です。
- Q8
- 別なクリニックで今までボトックス注射を受けていたのですが途中から五本木クリニックさんに変えても大丈夫でしょうか
- もちろん大丈夫です。他院でボトックス注射を受けたが、まったく効果がなかった、逆に効きすぎて無表情になってしまった、まぶたが開けられなくなって困ったなど、いろいろな不具合があった方が多く当院に来院され、満足して頂いています。
- Q9
- 他の施術も一緒に行えば割引になったりしますか
- モニター協力割引やキャンペーン割引が適用されることがありますので、ご相談ください。
- Q10
- 持病があるのですが大丈夫でしょうか
- 持病の治療で血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は内出血のリスクが高まります。重症筋無力症などの神経筋接合部疾患のある方はボトックス治療ができません。また、持病で飲まれている薬にボトックスが反応して効果に影響が出ることがあるので、常用薬がありましたら担当医にお伝えください。
- Q11
- 妊娠の可能性があるのですが大丈夫でしょうか
- 妊婦や授乳中の女性に対する安全性は確立していませんのでボトックス治療はできません。ボトックス治療中の方が妊娠を希望される場合は、最終注射後2回の月経を経るまで避妊していただきましたら、それ以降可能となります。
- Q12
- アレルギー反応が起こることはありませんか
- ごくまれにアレルギー反応が起こることがあります。
- Q13
- どの部位に使うことができますか
- ボトックスはいろいろな部位に使うことができます。まず、表情ジワの改善目的としては、額・眉間・目尻・鼻根部・頬・上下口唇・あごなどに使用可能です。プラティスマバンドといって、首の縦スジが浮き立ってみえる場合には首にも使用できます。筋肉のボリュームを抑えて小顔にする目的で、エラの部分に使うこともあります。また、ガミースマイルといって、笑った時に歯茎が見えすぎる場合にはその原因となる筋肉に使用します。笑った時に鼻先が下に下がりワシ鼻っぽくみえる場合は、鼻柱の根元に注射します。さらに、ワキの多汗症の治療目的でワキに使用することもできます。
- Q14
- 注射の本数による効果の違いはどれくらいありますか
- ボトックス治療は、ワキの多汗症を除き、注射器で何本もバンバン打つというものではありません。必要最小限度の量を的確な部位に正確に注射するのがポイントです。多ければよいというわけではありません。よって、いちがいに注射器の本数で比べられるものではありません。
- Q15
- 旅行代まで含めても韓国で注射したほうが安くなるという話を聞いたことがありますが本当ですか
- ボトックス治療において最適な注射条件を決定するには長年の臨床経験が必要です。経験の浅い医師が判断を間違って注射してしまうと、効きすぎて顔が能面のように無表情になったり、まぶたが開けられなくなったり、表情がひきつったり、ものが飲み込みにくくなったりと様々な副作用が出ることがあります。安ければどこのクリニックでも良いというわけにはいきません。ボトックス治療を受ける際にはクリニック選びが大切です。
- Q16
- 注射の前後で歯科治療を行うことに問題はありますか
- まったく問題ありません。
- Q17
- 手術やヒアルロン酸、ボトックスといった注射でのシワ取りと迷っていますどれがいいですか
- シワ取りとひとことで言ってもいろいろな種類があり、治療法を使い分ける必要があります。まず、表情をした時にできるシワは、手術やヒアルロン酸注射では改善できず、ボトックス治療が必要になります。大きなたるみがある場合はボトックスやヒアルロン酸では改善できず、手術が必要です。深く刻まれてしまったシワを浅くするためにはボトックスでは改善できず、ヒアルロン酸を注入する必要があります。
- Q18
- ボトックスと咬筋切除は同じ効果なのでしょうか
- ほぼ同じ効果が得られます。咬筋切除は手術なので、術後のダウンタイムがあり、大きく腫れたり、内出血により皮膚が紫色に変色したりします。また、術後、創部に血が溜まったり、化膿したり、顔面神経が麻痺したりするリスクもあります。さらに、術後しばらくは腫れや痛みで口が大きく開けられない状態が続くので、食事の際に不自由ですし、開口訓練を行わないと開口障害が起こることもあります。ボトックスはダウンタイムやリスクもほとんどなく、さらに手術よりも低額で、同等の効果が得られるのでおすすめです。
- Q19
- 塗るボトックスというものもあると聞きましたが効果は違いますか
- 一般的に「塗るボトックス」と呼ばれているものはアルジルリンと呼ばれる化粧品の成分の一種です。神経伝達の経路に働きかけ、筋肉の緊張をゆるめ表情ジワを改善する作用がボトックスに似ているためこう呼ばれています。注射で直接目的の箇所に注入できるボトックス注射と比較すると、「塗るボトックス」はあくまでも化粧品ですので、効果はマイルドで、肌への浸透率も個人差があります。確実な効果をお求めの方は注射がおすすめです。
- Q20
- ダウンタイムはどれくらいありますか
- たまに注射した部位に内出血が起こり青あざができることがありますが、メイクでカバーできます。ほとんどダウンタイムなくできる治療です。
- Q21
- 薬の飲み合わせなどで気をつけることはありますか
- 筋弛緩剤やある種の抗生物質、ある種の抗不安薬などを飲んでいる方は、ボトックスが効きすぎることがあるので注意が必要です。常用薬がありましたら必ず担当医にお伝えください。
- Q22
- 施術後の通院は必要ですか
- ボトックスの効果は永久的なものではなく、3~4ヶ月で効果が無くなるので、効果を持続させるためには、通常3~4ヶ月おきの通院が必要です。また、ボトックス注射後、効果が最大になる2週間後の状態で、効きがもの足りないなど不具合がある場合はご来院いただき、無料で調整することは可能です。
- Q23
- 効果が出ないことはありますか
- 体質的に効果が出にくい方がおり、通常量で効果が出ないことがあります。その場合はボトックスの量を増やして再調整します。また、治療の間隔を十分に開けず、短期間で繰り返し注射すると、ボトックスに対する抗体ができて効かなくなってしまうことがあります。そのためには治療と治療の間隔を最低3ヶ月はあけるのが望ましいです。
- Q24
- 施術後触ったときに違和感などはないでしょうか
- 施術後、皮膚を触った時に違和感はまったくありません。
- Q25
- おでこや眉間などの目の周辺に注射した場合、目つきが悪くなったりとかしませんか
- おでこや眉間にボトックスを打つときに、打ちすぎると眉が下がり、目つきが悪くなることがあります。また、注入ポイントが適切でないと眉がつり上がり険しい表情になることがあります。さらに、注入した薬液がまぶたを引き上げる筋肉(上眼瞼挙筋)にまで広がってしまうと、まぶたが開けづらくなったりすることもあります。ヒアルロン酸は溶かす薬があるので、万が一入れすぎた場合も溶かして元に戻せますが、ボトックスは打ち消す薬がないため、打ちすぎた場合は、自然に分解されていくのを数ヶ月間も待つしかありません。そうならないように、控えめに注射するのがポイントです。
- Q26
- 顔の筋肉に麻痺が起こったりすることはありませんか
- 打つ量が多すぎた場合、完全に筋肉が麻痺して、全く表情がなくなることがあります。自然な表情を残しながら、適量打つのがポイントです。
- Q27
- 顎の力がなくなったりしませんか
- エラ張り改善目的で、咬筋にボトックスを打った場合、硬いものが噛みにくくなったり、長時間かんでいると顎がだるくなったりすることがありますが、一時的なもので、通常1ヶ月くらいで治まります。
- Q28
- 長期間に渡って繰り返し注射をしていると悪影響がでませんか
- 繰り返し注射することで、体内にボトックスが蓄積されて悪影響が出ることはありません。注射の間隔を十分に開けず、短期間で繰り返し注射すると、ボトックスに対する抗体ができて効かなくなってしまうことがあります。そのためには治療と治療の間隔は最低3ヶ月はあけるのが望ましいです。
- Q29
- いつから顔を洗ったり化粧をしたりできますか
- 施術当日から可能です。
- Q30
- どれくらいで効果が出ますか
- ボトックス治療は即効性がありません。注射後、2~3日後から徐々に効果が出てきて、1~2週間後でピークに足します。
- Q31
- どれくらいで効果がなくなりますか
- 効果の持続期間は3~5か月くらいです。
- Q32
- アフターフォローはどのようなものがありますか
- ボトックス注射後、2週間の状態で効きがもの足りないなど不具合がある場合はご来院いただき、無料で調整することは可能です。
- Q33
- 施術後、注射の効果の持ちをよくするために気をつけるべきことってありますか
- ボトックス注射後、注射部位をマッサージしたり強くつまんだり、温めたりすると薬液が周辺に広がったり、はやく吸収されて効果が弱まることがあるので注意が必要です。