☆当院の位置づけを明確にする改修工事です
このたびは改修工事の為とはいえ、一週間も休診期間をいただき皆様にはご不便をおかけすることをお詫び申し上げます。
当院も開院以来、常に新しい医療を行えるための工夫をしてきました。
例えば泌尿器科でいうと10年前は日帰りによる前立腺肥大症の手術に力をいれて「前立腺高温度治療」を目黒区の大病院が導入しないうちに、一町医者である当院で導入しました。その理由は当時の前立腺肥大症に対する治療は内服薬か、または入院して前立腺を削る治療である「TUR-P」と呼ばれる治療以外に選択肢がなかったのです。内服薬では効果が不十分だが、仕事もあるし一週間以上の入院が必要となる手術となると躊躇してしまう患者さんが多かったためです。
その為にTURよりは効果が落ちるが、その当時の内服薬に比べるとはるかに効果的な前立腺高温度治療を開始したのです。
しかし、その後の医学の進化により内服薬でかなりの効果を発揮する薬が登場したために、当院での前立腺に対する日帰り手術は必要性がなくなってきました。
☆前立腺がんに対する対応
目黒区でがん検診の一環として前立腺がんのマーカーであるPSAを測定するようになりました。PSAが高値である場合、前立腺がんであることを明らかにする方法は画像診断等では無く、前立腺の一部を針によって採取して顕微鏡で検査をする「前立腺針生検」が必要となってきます。
しかし、目黒区の多くの病院ではこの検査を受けるには入院が必要とされています。しかし、有明にある癌研究会病院では日帰りでこの前立腺針生検を行っており、精密な検査結果を得ています。今回、癌研病院に勤務を重ね、前立腺の針生検をマスターした医師が当院に勤務してくれることになりました。今までも日帰りで前立腺の針生検を行っておりましたが、出血等のリスクを考えると最小限の検体しか採取することが出来ませんでした。
今回の改修を機にしっかりとした麻酔下で確実に前立腺のがんが疑われる場所に対し生検が可能するために、新たに泌尿器用の診察台を設置します。また、検査中に異変が起きないように生体監視システム機器も導入します。また、ミリ単位の前立腺各部位に標準をあわせられる新しい超音波診断器(エコー)を導入します。
☆血尿に対しての検査もスムーズに
今まで血尿の検査において、内視鏡が必要な場合は、連携先の病院に依頼しておりました。検査に必要な時間の確保が当院では難しかったのでそのような形をとり患者さんにまお手間をお掛けしていたことをお詫び申し上げます。
今回の内装工事によって一般の診察室を二部屋確保しますので、混雑が予想される週末の外来は二人の医師が一般の保険診療を対応させていただきます。それによって、膀胱鏡とよばれる内視鏡の検査も可能となります。この膀胱の内視鏡は軟性鏡とよばれる柔らかい素材でできたものですので、痛みに対する恐怖感から解放されて確実な診断が行えるようになります。
☆美容部門もメリットを
今まで当院の皮膚科から派生した美容皮膚科を受診される場合、一般の診察室を通り抜ける場合があり、患者さんにはご不便をおかけしました。今回の改装によって美容皮膚科の診察室を美容皮膚科の施術室の隣りに設置しましすので、スムースに診察室に入室することが可能になります。
☆待合室
今まで待合室はカーペットになっていたために、土足で入室する当院のシステム上汚れが気になっていた患者さんもいらしたようです。それを改善して常に清潔な床にするために、工夫を凝らしました。どのように改善されてかは、ご来院いただいてからのお楽しみにしてください。
まだまだ、お伝えしたいことがいっぱいありますが、ひとまずは五本木クリニックは常に進化していく、というポリシーを通院してくださっている患者さんにしっていただきたいのでここの記しました。