脂肪肝とは
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪やコレステロールが蓄積した状態です。
健康状態での肝臓でも中性脂肪を3〜5%程度含んでいますが、5%を超えた場合を脂肪肝といいます。
肝臓がフォアグラ状態になっているとお考えください。
症状
初期には特有の症状はほとんどなく、普通は無症状です。健康診断での血液検査などで発見されることが多いようです。
進行時にありうる症状としては、食欲不振、腹部膨満感、易疲労などがあります。
また、脂肪肝だけではそれほど頻度は高くはないですが、肝硬変→肝細胞がんと発展するものもあるため注意が必要です。
原因
過栄養、肥満、糖尿病およびアルコール多飲によるものがほとんどで、その最多となるのは過栄養です。
生活習慣病、メタボリックシンドロームとの関連が強い疾患です。
診断と検査
診断には、採血と超音波検査が有効です。
血液検査では、GOTやGPT(GOT<GPTとなることが多い)、γGTPなどの肝酵素上昇を認めます。アルコール性の場合は、γGTPの上昇が顕著に認められます。
超音波検査では、脂肪分が多くなった状態の肝臓が認められます。
当クリニックの考え方・治療方法
食事や生活習慣病の既往で脂肪肝の存在が疑わしい方には、当クリニックでも積極的に肝臓の超音波検査を行って診断しています。
念のためB・C型肝炎ウイルスのチェックも必要に応じて行っていきます。
治療は、基本的に食事療法と運動療法です。薬物治療は、当クリニックでもあまり行っていません。
生活環境をよくお聞きすることからはじめて、生活環境の改善、食事療法と運動療法による体重のコントロールなどについて積極的に指導させていただきます。
アルコール性脂肪肝は、とにかく禁酒をすることが重要となります。
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