糖尿病

糖尿病とは

糖尿病は、血中のブドウ糖(グルコース)濃度、つまり「血糖」が高い状態が続く病気です。
食事で摂取する糖分は消化されて血中に入り、ブドウ糖として体内で使われます。膵臓(すいぞう)から血中に出るインスリンによって血糖は調節されています。このインスリンの働きが不十分だと血糖値は高くなります。

症状

初期は自覚症状のない人がほとんどですが、放置していると全身の臓器にさまざまな障害をもたらします。
以下のような症状がある場合は、糖尿病を疑います。

  • 異常にのどが乾く
  • 多尿になる
  • 全身がだるく、疲れやすい
  • 強い眠気がでる
  • 食欲が旺盛になるが体重が減る
  • 目がかすむ
  • むくみやすい
  • おでき等ができやすくなり、化膿しやすくなる

など

種類・原因

原因がはっきり分かっていない病気ですが、遺伝因子によるものと、肥満・過食・運動不足・ストレスなどの環境因子によるものとがあります。

1型糖尿病

膵臓のβ細胞というインスリンをつくる細胞が破壊され、体内のインスリンの量が絶対的に不足し起こるものです。
ウイルス感染や遺伝因子によるものではないかと考えられていますが、はっきりとは解明されていません。
10〜20代の若い年齢に多く見られます。

2型糖尿病

インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなりブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあります。
日本人の糖尿病の95%以上はこの種類で、食事や運動などの生活習慣が関係していることが多いのが特徴です。

遺伝子異常や他の病気が原因となるもの

遺伝子の異常や、肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常など、他の病気が原因となって引き起こるものです。
また、血圧降下剤やホルモン剤などの薬剤が原因となる場合もあります。

妊娠糖尿病

妊娠によるホルモンバランスの崩れが原因で血糖値が高くなり起こるものです。新生児に合併症が出ることもあります。

怖い合併症

糖尿病加療も高血圧加療と同様に、血糖自体を下げるのが最終目標ではなく、糖尿病による合併症を防ぐのが目的です。
合併症は主に、眼障害/腎障害/神経障害です。
眼障害、つまり糖尿病性網膜症は悪化すると失明に至ります。
腎障害も悪化すると、人工透析をしなければならなくなります。なお、人工透析の原因のトップは糖尿病です。
神経障害は、知覚障害、膀胱排尿障害、勃起障害(ED)などが起こりえます。
また、血管障害により下肢の壊疽(えそ)を来して下肢の切断を余儀なくされる、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすなど、合併症が起きれば生活の質や生命に関わる重症となります。
さらに、糖尿病が進むと免疫力が低下し、さまざまな感染症を引き起こしやすくなり、敗血症に至ることもあります。

診断と検査

空腹時の血糖検査のみだと隠れ糖尿病を見逃しますので、ヘモグロビンA1c(HbA1c)といわれる血液検査も同時に行う必要があります。HbA1cは、直近1カ月を通して血糖が基準以上であったか否かの判断ができる検査です。
また、食後の高血糖状態も問題となってきますので、あえて食事をしてから採血をして血糖を測定する場合もあります。
さらに、合併症の有無を調べるために血圧測定、心電図検査も必要に応じて行います。

糖尿病の診断基準

75gOGTT=ブドウ糖負荷試験

当クリニックの考え方・治療方法

当クリニックでの糖尿病の診断は、血糖値を調べることで行っています。
空腹時血糖値110mg/dl以上(随時血糖値200mg/dl以上)を参考にして、糖尿病かどうかを診断します。
また、HbA1cが6%を超えているかどうかも糖尿病の診断と糖尿病コントロールの参考にしています。

治療ですが、食事/運動療法/薬物療法があります。
食事/運動療法が治療の基本ですが、これでコントロールが不良の時には薬物療法を併用します。

食事療法と運動療法

まず、1日のカロリー摂取量を重症度や体格などから決めます。
その中で炭水化物、蛋白質、脂質やその他のビタミンなどをバランスよく取ります。
これはカロリー摂取を決める簡単な一例ですが、体重(kg)÷{身長(m)の2乗}(BMIという)が22程度を標準体重といい、標準体重1kgあたり25〜30kcalを目安として一日のカロリー摂取量を決めます。
また、ジョギングや水泳などの適度な運動療法の継続も糖尿病加療とその予防には不可欠です。
食事/運動の必要な程度は、個人個人によって非常に多様です。指導に関しては、患者さんおのおのに合わせて細かく行っています。
また、高齢者に対しての無理な食事療法や運動療法はお勧めしておりません。食事は、ただ単にエネルギー源を摂取するだけではなく「食べておいしい」「家族と一緒の食事は楽しい」という人間本来の生活の基本を尊重した治療を行っています。

薬物療法

薬物療法には、経口血糖降下剤を使用する場合とインスリン注射を使用する場合があります。
当クリニックでは、基本的に薬物療法は経口薬のみの加療を行っています。

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著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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