前立腺がんの新しい腫瘍マーカー「phi 」が保険収載されました

当院でもphi検査を開始しました

2021年11月1日から新たに「プロステートヘルスインデックス（phi）という前立腺がんの腫瘍マーカーが健康保険で使用可能になりました。

前立腺がんの腫瘍マーカーとして普及してきた「PSA」は前立腺特有の指標でしたが、前立腺の炎症でも上昇することがありました。当院ではPSAと併用して遊離型のPSAも同時測定し、リーPSA／トータルPSA比を使用することによってさらに正確な診断ができるようにしてきました。

今回保険収載されたプロステートヘルスインデックスは前立腺がんの新規バイオマーカーであるproenzyme prostate specific antigen（proPSA）を組み入れたもので、「proPSA /遊離型PSA×√PSA」という複雑な数式を使ってより正確に前立腺がんを発見できるように工夫された検査方法です。

当院でも2022年４月１日より検査会社にお願いして「プロステートヘルスインデックス」を行えるようになりました。

参考：「ベックマン・コールター」https://www.beckmancoulter.co.jp/dx/news/news_detail_00847/

桑満 おさむ
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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