男性の薄毛(AGA)のリスクを測定するキットが発売されています。
AGAの原因であるジヒドロテストステロンを毛髪で測定
男性の薄毛の原因であるジヒドロテストステロンを阻害する薬は私たち泌尿器科医が前立腺肥大症の治療に頻用しています。
一方で男性の薄毛(AGA)の治療薬もプロペシアなど複数販売されています。将来の薄毛のリスクを測定できるキットがあすか製薬から発売され、ネットでも購入が可能となっています。
毛髪5本だけで、DHT値およびAGAリスクが評価できるhttps://www.aska-pharma.co.jp/media_men/Inspection-kit/
薄毛の原因の一つであるDHTを測定することによって、将来の薄毛リスクや治療の効果が手軽にわかる毛髪ホルモン測定キットですが、この検査だけで薄毛治療を開始することには少々リスクが伴うと泌尿器科医は若干心配しています。
薄毛治療は医療機関で行うべきだと考える理由
手軽に自宅で検査しても実際にAGAの治療をするにあたっては専門家に相談することを泌尿器科を専門とする医療機関の一つとして私たちは強く主張します。
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個人輸入した場合、ぱちもんの薬が60%あったとの報告もありますし、薬を服用していると前立腺がんの腫瘍マーカーをマスクしてしまう可能性さえあります。
この検査キットがAGAであるとの診断の補助となっても治療を開始するときは泌尿器科あるいはAGA専門クリニックにご相談されることを強く推奨します。
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