以前、東洋経済に記事を投稿したところ、滅茶苦茶に叩かれて凹んだ私です。
あまりのコメントの多さに編集長も炎上するかと焦りまくった、とも聞いております。その東洋経済で自分も気をつけなきゃ、と深く考えさせられたのがこの記事。
ちょっとした案件を抱えている私は最近は取材攻勢でクッタクタ。6月には勉強会2つで講演しなければいけないので、資料集め&そのパワポ作りもしなきゃいけないし、なぜか医療系の人事って6月だから非常勤医師の調整もしなきゃならないし⋯完璧に睡眠不足です。
本記事の内容
睡眠不足を甘く見ちゃいけないのは知っていますが、ついつい⋯
正しい睡眠時間は何時間である、なんて医学的な定義は無く、睡眠の質の問題だよ、とはよく言われることです。私はもともと睡眠が浅い傾向があり(震度2だと起きちゃうレベル)、睡眠の質も悪けりゃ、どう見ても睡眠時間も足りないってことは睡眠障害症候群と診断されるようです。
睡眠不足症候群、ってどんな状態?
東洋経済の記事中に「睡眠不足症候群」との病名が出てきますが、私は初めて知りましたので、定義を東洋経済よりお借りして、自分がその病気?と診断されるのか試してみますね。
よく「睡眠が足りていない」ことを、「睡眠不足」と言いますが、われわれ睡眠研究者は別の表現を使います。それは「睡眠負債」。すなわち、「眠りが足りていない」のは「借金」をしていることと同じで、返せないままでいると借金同様、利子がどんどん膨らみ、脳と体が「自己破産」してしまい、思うように働かなくなるのです
http://toyokeizai.net/articles/-/164998 より 記事中に睡眠不足症候群の定義と言うか説明は明確に書かれてはいませんが、全文から推測すると
睡眠負債がある = 睡眠不足症候群
って解釈で良さそうです。「負債」は良い意味で使われることは無いので、コリャ大変、いつか負債は清算しなければ⋯。
睡眠負債は返せないようです(涙)
多大な負債を抱え込んでしまった私としては、一刻も早く負債を清算するべく努力をしなければなりません。
睡眠負債により開業医自己破産、なんて記事が新聞や雑誌に掲載されては泣くに泣けません
この著者によれば睡眠時間は最低でも6時間は必要だとのこと。多分、私はここ数週間で毎日毎日1時間以上の負債を溜め込んでしまったようです。溜め込んだ負債を一括返済を試みても、どうもそれはダメっぽい。
正常な8.2時間に回復するまで3週間もかかった――つまり、40分の睡眠負債を返済するためには、「毎日14時間ベッドに入り続ける」ということを3週間連続で続けなければいけないわけです。
http://toyokeizai.net/articles/-/164998?page=2より これを読んで返済は無理だと確信しました(私の負債を清算するために必要な時間を計算することは脳が反射的に拒否)。
睡眠不足症候群のリスクって⋯ヤバイ
記事中に当直明けの医師がどのような状態なのかの研究について語られています。
当直明けの医師はどうやら脳が勝手に居眠りをしていたとのこと
こんな状態で診療をしていたら、正しい診断も下せなくなりますし下手すりゃ医療事故も起こしてしまいます。そういえば自分で自分の睡眠負債を清算するための計算をやろうとしなかった時点でいつもの自分ではない、との自覚症状も出ています。
多重債務の人が、自分がどんだけ借金をしているかさえ把握できていない、のと同じ状態ですね。
私の睡眠負債返済計画はこんな感じかな?
まずは睡眠不足が続くと診療に悪影響を及ぼすことは間違いありません。また寿命も短くなるようです。記事中に肥満になりやすいとの指摘もありますが、これは以前「The impact of sleep deprivation on food desire in the human brain」(Nature Communications 4, Article number: 2259 (2013) )を読んだことがあるので、夜更かしするとバリバリジャンクフードを食べちゃうから、と自分なりの理解をしていたので関係なさそう、っていうか明らかに体重が減ってしまっています。
睡眠負債を返済するには超長期返済計画によって、コツコツやっていくしか無いようです、あるいはなんとか法律事務所に相談して自己破産しちゃうか(笑)。