全く効果が期待できないサプリ、あるいは病気を治したり病気を予防するという偏った食事を批判してきた私ですが、実は民間療法というかおばあちゃんの知恵袋的な健康法の大ファンなんです。
黒酢とらっきょうは健康に良い、というおばあちゃんの知恵的民間療法
先日、ネット上をふらふらしていたとき「創始本舗 くろずらっきょ」という商品を目撃しました。らっきょうって「らっきょ」だっけ、「らっきょう」だっけと調べている際に「辣韮って体に良さそうじゃん」と思ったので、なぜ辣韮(らっきょう)が体に良い効果を表すのか、「黒酢」と共にちょいと調べてみました。
漢方サント薬局サイトより(https://045310.com/netshop/?p=24) ここの商品以外でも黒酢+らっきょう、って商品はあるのかもしれませんが「創始本舗 くろずらっきょ」というネーミングに引き寄せられてしまいました(笑)。
素朴な疑問、黒酢って健康にいいの?
多くの方は黒酢+らっきょう、という体に良さそうな食品に私がケチをつけることを期待していると思います。でも調べているうちに「なんだか体に良さそうじゃん」と思えてきたのです。
例えば黒酢。黒酢系のサプリの宣伝をよく見かけますが「本当かよ??」的な気持ちにしかなれないですし、普通に料理や食品として摂取すればいいのに、と考えていました。
この黒酢ですが私の持っているいくつかのおばあちゃんの知恵袋をまとめた本にも必ずといっていいくらい掲載されています。ちなみになんでもかんでも食品で治しちゃう、がんも治っちゃうと書かれていて、私がツッコミのネタ本として活用している「ビワの生葉パスター」という不思議な言葉で埋め尽くされた「家庭でできる自然療法」(東城百合子著)には黒酢もらっきょうも掲載されていませんので、安心して黒酢を褒めることができます(笑)。
黒酢が体に良いとされているのは、成分にクエン酸とアミノ酸が含まれているからです。クエン酸を疲労回復物質と認識している人も多いかと思われますが、残念ながら明らかなエビデンスは見当たりません。しかし、尿路結石や高尿酸血症の治療薬にクエン酸が含まれているウラリットがありますで、それなりの効果は期待できると考えらえます。また必須アミノ酸も多数含まれていますので、摂取することを否定する理由はありません。
一部のサイトでクエン酸を摂ると体内におけるクエン酸回路が積極的に動き出し余分な脂肪を燃焼する、とか必須アミノ酸をサプリとして服用すると脂肪を素早く分解するのでダイエットに最適などの表現は、十分な医学的エビデンスに裏付けされたとは言い難いので注意が必要です。
黒酢の効果・効能として疲労回復、ダイエット、美肌などが健康食品業界で謳われていますが、特に気になるのが「血液サラサラ効果」。この血液サラサラ効果ってなんですか?もしも血液がサラサラになったら出血が止まらなくなるし、脳出血を起こした場合深刻な自体を引き起こしますぜ。
結論として、黒酢を摂取することは健康面でデメリットはなく、なんとはなしに体に良さそうレベルのものと捉えてよろしいかと。黒酢を毎日飲みましょう、って感じの広告もありますが、普通に食品の一部として摂取する方がいいんじゃないの、あんな酸っぱいの毎日飲むのイヤだ。
らっきょうの効果・効能
らっきょうの栄養成分はこんな感じになっています。
https://garop.jp/c3/vegetables/rakkyou.htm 意外とカロリーはないのですね。この中で食物繊維、それも水溶性食物繊維が多いことが目立ちます。
水溶性食物繊維の特徴として、その性質によって胃腸を通り過ぎるのに時間がかかるために腹持ちがよく、お腹が空きにくいことがあります。さらに大腸内で腸内細菌叢への影響してビフィズス菌も増えるために、整腸効果もあるようです。
まあ、らっきょうはカロリーが低くある程度のミネラルやビタミンが含まれていて、腹持ちがいいので体に悪いワケではないようです。そのうちにらっきょうダイエットとか出てくるかもしれませんが、らっきょうを100グラムとか食べる人っているのかなあ?
薬剤師さんが販売していている「くろずらっきょ」
昔からあるっぽい雰囲気を醸し出すために、商品や商店の名称で「元祖」とか「本家」「宗家」「総本家」とネーミングしているところってよくありますよね。「くろずらっきょ」が気になったのは「らっきょ」か「らっきょう」かと、黒酢ってサプリ系でよく見かけるけど、どんな効果が期待できるかを調べたかったことと「創始本舗」という物々しい名称が気になったからです。
この商品を販売しているのが「サント薬局」という漢方薬局であり、らっきょうの産地として日本2位である鳥取のJA鳥取いなば(鳥取いなば農業共同組合)の福部らっきょう加工センターで生産している点が非常に個人的感覚で好感度大だったからです。
以前、おばあちゃんの知恵的な食品が産地で生産されていて、地方の農業に貢献しているものをブログにしたのですが、それを医学的に裏付けようとした健康雑誌にコメントした医療関係者がヘンテコな説明をしていることで残念な気持ちになりました。
「ジャバラ果汁」は花粉症に効果がある、医学的に説明している名誉教授のコメントが余分です
黒酢+らっきょうの組み合わせは漢方医学的な考え方だと、そのほかの効果も期待できるんだと思いますが、それは漢方の専門家に任せることにします。体に良い悪い以前に美味しければいいんじゃないのかなぁ(食べたことないけど)。
ここじゃ和定食は無理だろうなあ。
最近、なぜか柄にもなく、オシャレでオーガニック中心に構成された食材をたっぷり使用したカフェ(オッサンは苦手)に行く機会が多かったのですが、何度も通うと和食が食べたくなっちゃう。オッサン向けの意識の高い和定食屋を作ろうなんて人はいないだろうけど、残念。