えー、最近「イクメン」なんて言葉が一般的になってきました。国会議員で育児休暇を取ると称して不埒なことを目論んでいた人もいましたっけね。
実は私、子供の幼稚園時代は一回も休まずにお弁当を作った自称元祖イクメンでもあります。
本記事の内容
お弁当のオカズの中身までなんで幼稚園が指導するわけ?
子供が喜びそうな色とりどりのオカズ(ほとんど冷凍食品と余り物)に対して二人の子供は別に不満を言ったこともなく、大病もなくそれなりの学校にも入学できていて青春を謳歌していると、少なくとも親である私には見えています。ところがどっこい、へんてこな食育情報、食品添加物怖い怖い一派に洗脳された幼稚園の指導者も登場しているようで
- 冷凍食品はNG
- ハムやウインナー禁止
- 練り物禁止
- デザート禁止
⋯遠足の「バナナはおやつですか」問題かってw
などの明確な理由が不明な禁止のお触れが出されている幼稚園・保育園があるようです。
非科学的な理由を振りかざす食の評論家(自称)のトンデモ情報や極端な親の愛情、特に母親の必要以上の愛情が子供の成長には大切、とのたまう育児書やネット情報を一次情報とする不合理・理不尽な期待をママ達に課している風潮って変じゃないですか???
子供の健康・精神面の問題はすべてママにある、と主張するトンデモ関係者
子育て方法や健康に良さそうな食生活情報を自分の親や地域の先輩ママではなく、雑誌や書籍に求めるようになったのは1960年代前後と考えられます。元気で頭の良い子供を育てるための育児書が指南書が出版され、その指導者や信奉者が昼の奥様番組に登場し出したのも1960年代以降です。
核家族化が急速に進んだ時期とオーバーラップすることから、「子育て情報」を自分の母親から教えてもらったり、近所のちょっとお節介な先輩ママに教えてもらったりすることが極端に少なくなったのです。その理由として1960年代以降に母親となった人達の親の世代の日本って今では想像を絶するほど貧しく(一定の選ばれし方々は裕福で極端に欧米化されていましたが)、とにかくお腹が満たされればOK、という価値観が1945年の終戦(敗戦)の混乱が過ぎ、経済的に高度成長期を迎えた時期に子育てをした人(現在80歳以上かな?)は旧態依然の日本の家族制度・生活様式は欧米と比較して劣ったものであるとある意味洗脳された世代でもあるわけです。
となるとお手本は欧米に求めるしかありませんが、今と違ってヒョイヒョイと海外旅行にも行けない時代ですから、主婦向け雑誌・欧米の子育て指導書・欧米の情報を得た当時の子育て評論家のご意見を疑いもせずに信奉していたのが日本人ママの一般像でした。現在、母乳神話がはびこっていますが、当時は粉ミルクで育てたほうが合理的かつ西欧風でもあり、当時のセレブは当然粉ミルク派が主流でした。さらに離乳食(補完食)もイケている家庭ではガーバーの瓶詰めをスプーンで赤ちゃんに与える姿がハイソでセレブな当時のママの姿であり、外で母乳を与えている姿は都会ではほとんど見かけなくなり、農村部の風景に数えられるまでになってしまったのです(少なくとも私の記憶では)。
その揺り返しとして「ママは子育てにめちゃ力を入れましょう」「食品添加物を子供に食べさせるなんて鬼母」「農薬使用の野菜を家族???」という意識高めのママをある一定方向へ導く評論家の登場とともに、その信奉者が幼稚園・保育園にも湧き出てきて、ただでさえ炊事洗濯で忙しく、子育て歴の浅いママを困らせているのです。
そういえばあったな〜、アルミホイル禁止の有名幼稚園
都内某所に高貴な方が通われた幼稚園があります。園長先生とお話をする機会が10数年前にありまして、教育者としての素晴らしさを感じて、こんなところに自分の子供を入園させたらそれはそれは愛情たっぷりの幼児教育を受けることができると一瞬感じました。
しかし、たった一言でこの幼稚園の老指導者は子供の健康的な育て方に固執するあまりにトンデモ理論の影響を受けていることを確信しました。
「お弁当にアルミホイルは禁止ですよ〜、だってあれは子供の脳の成長に悪影響ですからね〜」とおっしゃったのです。一時期アルミホイルで食品を包むとアルツハイマー病になるんではないか、と考えられたことがありました。確かに意識高めの園長先生は医学情報として流れた「アルツハイマー病の原因はアルミホイル」をご存知だったことは、素晴らしい情報収集力です(幼稚園に子供を通わせていた親も当然意識高い人が多かったので)が、リアルに医学に携わっていなかったために、タイムラグが起きていたようです⋯アルミホイルアルツハイマー病原因説はその当時すでに否定されていました。
お弁当はなんで手作りじゃないといけないの???科学的・医学的根拠を述べよ❗
ポイントを絞ります、冷凍食品禁止令を出している教育関係者の方にお尋ねします。
「なんでお弁当は母親が手作りしないといけないのですか?」
その理由として多分「食品添加物が入っているんで」と回答されるでしょうけど、加工食品メーカーにママやパパが勤務していたら、親の職業自体も否定するのでしょうか?ママやパパがコンビニ会社に勤務していたら、それはそれは「悪」なんでしょうね、食の評論家さんたち。他の民族の食生活、宗教の教義によって制限されてる食。一般の日本人からしたらかなり窮屈であり、みすぼらしい食生活かもしれません。食って地域地域の特徴があるし、家族単位でも特徴があるはずです。
多忙な時間をやりくりして子供を幼稚園に送り出すママにこれ以上負担をかけて何か良い点があるんでしょうか?「良いママ、愛情たっぷりのママ」を強制的に演じさせることが教育者の務めになっちゃっているんでしょうか?
疑問だらけの「幼稚園のお弁当冷凍食品禁止令」でした。
この話は続編を予定しています⋯誰がそもそも言い出したのか?等調査中です。
追記 こんなの書きました