産後の尿もれでお悩みの方へ
最近、産後の尿もれ治療薬「スピロペント」の供給が不安定になっており、お困りの方も多いのではないでしょうか?一部の美容医療機関ではレーザー治療も行われていますが、効果は限定的です。
そこで、五本木クリニックでは、1990~2000年代に健康保険の適用があった「コラーゲン注入手術」に注目。しかし、BSE問題の影響で現在は難しくなっています。そこで、代替として、海外で実績のある 「ヒアルロン酸注入」 を導入しました!
- ✅ その場で効果を実感!
- ✅ 約1年間持続!
- ✅ 自由診療:20万円
腹圧性尿失禁の薬が無い!!
女性、特に出産後の女性を悩ます「尿失禁」、これの治療薬というより症状改善薬として知られていた「スピロペント」が諸事情により安定的に患者さんに処方することが難しくなっています(2024年6月以降は供給は安定しているとはいえ、いつ何時再度出荷制限になってしまうのか不安に感じている患者さん及び泌尿器科医は少なく有りません)。
どちらかといえば泌尿器科医ではなく、自由診療の美容系医療機関が膣内にレーザーを照射して腹圧性尿失禁を改善する治療を試みているようですが効果はイマイチ。当院もそれらの美容系医療機関が所有して使用しているレーザー機器を持ち合わせていましたが、数人の方に治療を行ったところ治療に時間はかかるし痛いし費用負担も軽いものではないし、泌尿器科医としてエビデンス的な裏付けがない治療を行うのはかなり抵抗感がありました。
そこでエビデンス的にも効果は証明されており、安全性も担保されている腹圧性尿失禁の治療方法(これは改善方法ではなく治療方法をお考えください)を今までも何回か紹介してきましたが、患者さんからのご質問も多いためにQ&Aを会話方式で説明していきますね。
先生が以前からお話されていた日帰り手術でできる画期的な腹圧性尿失禁治療とはどんな治療なんですか?
レーザーを膣から照射して腹圧性尿失禁を治療するとか、電流を股間に流して骨盤底筋を鍛える方法なんてのがあるんだけど、どれもこれも時間もかかるしお金も掛かるし、残念ながら効果はイマイチ、効果を感じるまでに時間がかかって生活の質改善までの道のりが遠すぎるのです。
そこで昔々の1990年代から2000年代初期までに積極的に健康保険扱い治療可能な「腹圧性尿失禁手術」があったことを思い出したんです。
具体的にどのように治療するんですか?
膀胱から体外に排尿するときの通り道である尿道にバルブを作って尿もれを防ぐ治療というか手術です。でもその画期的な尿失禁を治療する手術はコラーゲンを使用するモノでした。
そのコラーゲンは何から作られていたんですか??
コラーゲンは人間の組織にもともと含まれている大切な成分なんですけど、尿失禁の治療に使われていたコラーゲンは牛から抽出されていたものです。多くの人は忘れているだろけど2000年前後にBSE(牛海綿状脳症)という牛が感染する病気がヨーロッパを中心として流行して、牛から抽出したコラーゲンを人体に入れるリスクが懸念されて、コラーゲン自体を患者さんに使用することは医師も患者さんも行政も忌避したんですね。
治療方法は「尿失禁又は膀胱尿管逆流現象コラーゲン注入手術」として現在でも保険点数に収載されていますけど、実際上は手術に使用するキットも販売されていませんので、良い治療方法であっても患者さんに行うことが不可能なんです。
コラーゲンがBSE問題のリスクがあるとしたら、他の素材で代用できませんか?
はい。いいところに気がつきましたね。実は海外ではコラーゲンの代わりにヒアルロン酸を使用して、腹圧性尿失禁の治療をしているところがあります。
海外の画像ちょっとお借りして掲示しときますね。
これは内視鏡を使ってヒアルロン酸を尿道に注入して3つのコブを作って腹圧性尿失禁を治療しています。
この手術って痛くないのですか?
女性の場合、男性と比較して尿道が短いので内視鏡を入れること自体は痛みはないと考えていいです。ヒアルロン酸を注入する時も事前に麻酔をしているので痛みを感じることはまず無いと考えていいです。
治療風景をテレビに映せるんですか?治療受ける人も見ることができますか?
内視鏡を直接覗くより、治療するこっちだってモニターに映した方が視野が広がるので便利ですけど、今までの私の経験からすると、患者さんサイドから「画面を見せて」とのリクエストはあまり無いですね。
手術受けてから効果が出るまで、時間はどれくらいかかりますか?
効果はその場で感じられます!!私は「尿失禁注入術」を行ったら、患者さんに咳をしてもらったり飛んだり跳ねたりしてもらって、注入したヒアルロン酸の量が適切であるかを確認しています。
保険診療ではこのヒアルロン酸を使用した尿失禁の手術はできないのですか?
残念ながらできません。というのも保険収載されているのは「尿失禁又は膀胱尿管逆流現象コラーゲン注入手術」であってコラーゲンを使わないとダメということ(この辺りはお役人なんで頭が固い)。ちなみのなぜか現時点でも保険点数が定められて23,320点、つまり23万3200円と麻酔代と痛み止めや感染予防の抗菌剤の処方料が上乗せされます。
先生のところでも23万円以上になってしまうのですか?
健康保険で行ったていたときは、自己負担3割とか2割とか2000年代には1割で患者さんは済んでいたんですけど、保険が効かないオール自費となると23万円以上を患者さんは負担しないといけません。でも、私は術式は完成されているし、手術するための内視鏡等も当然泌尿器科を標榜している五本木クリニックにはありますので・・・全てコミコミで20万円で行っています!!
効果はどのくらい続きますか?
コラーゲンを使用した場合は数ヶ月、長くても半年と言われていたんだけど、ヒアルロン酸を使用すれば経験上は1年以上は効果が持続しますね。
この腹圧性尿失禁治療方法は将来的に健康保険で行えるようになりますか?
ダメ、ダメ!!そんな質問しないで・・・実はこっそりいくつかの施設で治験を行っているようなんだけど、効果・安全性が確認されてもお役人仕事だから健康保険で治療できるようになるには多分あと5年は掛かるんじゃないでしょうか。
健康保険で行うとなると5年待ちですか・・・。5年も不自由な生活はきついですね。
その場で治療効果が実感できて、1年くらいはその状態が継続する治療方法のお値段が20万円。これを高いか安いか、どのように判断するかは患者さんがどれくらい腹圧性尿失禁がその方の生活の質を落としているかに依りますね。
自由診療となると保険診療と比べて敷居が高すぎると思います。
治療をするこちらとしても、「20万は安い!!」と感じていただくためには、相談は根掘り葉掘り生活パターンやどのような日常を送られているのかお尋ねします。あとは自由診療という面も含めて、LINEを使って患者さんの相談もお受けしていますし、術後の不安を取り除くためにLINEでこまめに対応しています。
相談はこのLINEオフィシャルを使っていただければ、私がなるはやで回答します・・・私も時々パソコン画面見たくねーよ、って時もあって返信がなかなかこない場合はクリニックの電話して受付のおばさまに「院長にLINEで相談しているんだけど、返信がないじゃないのよ〜!!(怒)」とご連絡くださいませ。
➡️ 泌尿器科専用LINEオフィシャル