ワクチン忌避のためか、あるいは反ワクチン一派の陰謀なのか笑ってしまうようなデマが流布しています。
数あるデマの中でも最近の私のお気に入りは「ワクチン打った人は蚊に刺されない」というデマです。
本記事の内容
地球上の生き物でヒトの命を奪っているベスト10は以下のようになっています。
追記(2022年7月9日):訳あって庭で長時間本を読んでいたけど全く蚊に刺されない。これって4回もワクチンを打った効果かなあ。
本を読んでいる私の周囲にこのぐるぐるのヘンテコな物体が5個ほどあるんだけど、結界でも張っているんだろうかねえ(笑)。一人でお留守番していたら、掃除のおばちゃんが来たんで追い出されるように庭で長時間本を読んでいるけど、全く蚊に刺されないのはもちろんワクチン接種したからだよね(爆)。
人類の命を奪っている生き物のベスト10は以下のようになっています。
- 1. Mosquitoes(蚊): 750,000 deaths a year
- 2. Humans(ヒト): 437,000 deaths a year
- 3. Snakes(ヘビ): 100,000 deaths a year
- 4. Dogs(犬): 35,000 deaths a year
- 5. Freshwater snails(巻き貝): 20,000+ deaths a year
- 6. Assassin bugs(サシガメ): 12,000 deaths a year
- 7. Tsetse flies(ツエツエ蝿): 10,000 deaths a year
- 8. Ascaris roundworms(回虫): 4,500 deaths a year
- 9. Crocodiles(ワニ): 1,000 deaths a year
- 10. Tapeworms(サナダムシ): 700 deaths a year
との統計があります。世界中でいちばん人間の命を奪っている生き物は「蚊」なんですね。2位の「ヒト」に関しては、2022年は激しい紛争・戦争が起きているので増加する可能性はなきにしもあらずです。
よろしくないデマが飛び交う背景にはビルゲイツがいるからかもね。
上記のデータ(私が順位を少々整理したけど)の元ネタは世界人類の削減を目論んでいるというデマに見舞われているビル・ゲイツのブログである「GatesNotes」(https://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week)に記載されています。反ワクチンやさまざまな陰謀論に取り憑かれてしまった方々はビル・ゲイツがワクチン接種によって人口削減を目論んでいるのであれば、逆に蚊に刺されやすい副反応が出てしまうようなワクチン開発を援助しなかったことを不思議に思わないのでしょうか?
反ワクチンを拗らせた方なんでしょうかね?
蚊が原因となる病気はたくさんあって、生命を奪います!!
蚊によって感染する、感染が拡がる病気はざっくり考えても以下のようになっています。
- 日本脳炎
- デング熱
- マラリア
- ジカウイルス
- 黄熱病
- ウエストナイル熱
厚生労働省「蚊媒介感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html)などによる。
新型コロナのワクチン接種をするだけで、蚊が減ったり蚊に刺されなくなるのであれば、これだけの病気を防ぐことができるなんで、願った叶ったり、じゃないですか!!
素人相手に「エビデンスをご提示ください」との行為は悪手
医師が一般素人さんがデマを信じてしまって、そのデマをSNSで拡散する行為を目撃した真面目なお医者さんやその道の研究者は「論文をご提示ください」「エビデンスがあることを示してください」的なレスポンスをしがちです。
反論しようとした素人さんの多くは、不安を煽ってご自分のビジネス(情報商材やセミナー、あるいは危なっかしい信仰)に誘導する輩のアドバイスを受けたり、その発言やウェブサイトを鵜呑みして、さらに医師や研究者に突っ込まれてしまいます。
どんどん追い詰められて、最終的にはガッチガチの反ワクチン論信者と化してしまうのです。これらのエコーチェンバー状態に至ってしまった方の中から、新たな陰謀論に毒されたメンター的な伝導者が現れてきてしまうのがトンデモに陥る王道です。