学問の自由、研究の自由は守られるべきです。現時点でまったくなーんの役にも立たない研究であっても将来的にはなんらかの有望な研究結果の基になり、実用化されて人類に大いに貢献する可能性もあります。
実利を目的とした企業が手を出さない研究を大学の研究施設で行うこともやめてはいけません。
しかーし、大学の看板を背景として、トンデモ系ニセ医学を臨床で使ってしまう、つまり患者さんの治療を行うとしたら話は違ってきます。
本記事の内容
トンデモのデパートになってしまった某医学系大学!!??
このようなウェブサイトがあります。
どうみても某医学系大学が公認した講座であり、この講座が実際に患者さんを診察・診療するクリニックと強いつながりがあると一般の方は判断してしまうのではないでしょうか?
この講座で行われる内容をチェックしてみると・・・
この大学が設置したと謳う講座のシラバス(講義の内容や予定計画)を見てみるとエドガー・ケイシー療法、点滴療法、温熱療法、波動、オゾン療法、催眠療法、Oリングテストなどトンデモのデパート状態(https://togoiryo-kdu.jp/syllabus/)。
これらの治療・療法がどれだけ怪しいものかを検討して検証する講座であるなら、医学系大学で行われる価値も有る考えられますが、講師人をチェックしてみるとかなり怪しげな雲行きとなってしまいます。
芳ばしい講師陣の面々
このウェブサイトの方々をクリックしまくるとどのような方が講師なのかを知ることができました。
講師陣の筆頭のお医者さんに関しては以前にブログ記事で取り上げました。
波動療法に関してはこのあたりをご参照ください。
エドガー・ケイシーに関しては宇宙人関連番組等をご覧くださいませ(笑)。
トップページ右上にある統合医療なんちゃらクリニックのバナーをクリックしてもどこにも飛びません。このクリニックの詳細に関してはこのような情報が他のクリニックのウェブサイトにありました。
果たしてこれは大学側は承知していることなのでしょうか?
このような記載があります。
2年間の受講後、修了要件を満たした学生(受講者)には、神奈川歯科大学大学院より修了証を授与いたします。
https://togoiryo-kdu.jp/topics/20211221.html
私の判断としては誰かが寄付講座として統合医療講座を開設したのかなあ、なんて考えていたのですが、さらにこんなペライチがあるのです。
このペライチのインフォメーションのもとになっているURLを見てみると、ヨガ系療法のサイトじゃん!!
なんでもかんでもネットで検索してサクッと解決するわけじゃない!!
テレビのCMやポスティング広告より自分で探した情報の方が信頼できると思いがちです。オールドメディアよりはネットで検索した情報のほうが正しく、さらに自分がある程度手間暇をかけてたどり着いた情報なので垂れ流しの情報よりは価値があると思いがち。さらに権威ある施設と関係していればさらにその情報は正しく感じてしまいます。
でもネット検索で手軽に入手できる情報は正しく、検索した人にとって価値のあるものなのでしょうか?
たとえば2022年6月15日にテレビ朝日系「モーニングショー」でトイレの詰まり問題に対するトラブルを取り上げていました。東京都水道局はこのような注意喚起をおこなっています。
医療に関してはとにかくかかりつけ医を見つけることが重要だと思います。医療に関することならその医師が専門外である分野に関しても、気軽に相談できるような関係だとベスト・・・でも、そもそもかかりつけ医がトンデモさんである場合に関してはどうしよう???
神奈川歯科大学トンデモ講座問題の続編も書きました!!
注意をお願い:この統合医療なんちゃら講座の件に関して、該当医療系大学への電凸等はお控えくださいね。