朝起きてコーヒーを飲みながら、片手にタブレットを持って新聞を読む生活を送っています。
患者さんに尋ねられそうな医学関連記事を記録しながら、医学関連の一般書籍を新聞広告・書評で見つけたら速攻でアマゾンさんに注文です。
本記事の内容
脊髄反射的に買ってしまったニセ医学トンデモ系の本
朝のぼんやりした頭ですから、たまにはヘンテコな雑誌を購入してしまうこともあります。今回、入手した本はこれです。
新聞広告を見た時点では朝の慌ただしい時間にボケた頭ですから、詳細なチェックはしないで健康関連に脊髄反射的にアマゾンさんをワンクリック。届いた本もとりあえずは本棚の横に積んでおいて、その時の気分で目を通す、という一貫の流れで「この本、ちょっと変じゃない」と気づきました。
まず、インタビューされている医師があの真弓定夫先生を発見したからです。食品・日常品の恐怖を必要以上煽る(ご本人は危ないから強く広く伝えるために、と思いたいです)漫画誌の著者としてブログで取り上げています。
真弓先生の著作「「肉食はあぶない?」に関するブログ 日本人は欧米人と比較して腸が長い、だから肉食は避けるべき、という話は間違いだらけ❗
さらにページをめくると「家の中は危険な電磁波でいっぱい」という電磁波怖い怖い系のアレルギーを専門とする医師の記事です(残念ながらこの方は存じ上げませんでした)。
電磁波関連ブログ
続く歯科医の記事は前者お二方の強力なトンデモ系のお話が原因と思われるめまいに襲われて見る時間はまだ確保していません(健康じゃない住宅に住んでいることがめまいの原因かもしれませんけど)。
トンデモ系の定義は本人が意識しないで真面目に主張していることが変な結果を生むこと
トンデモ系って常識では理解できない理論を振り回すニセ医学・疑似科学という単純なものではありません。
本来自分的には真面目に理論や独自の見解を述べているのが、そもそもその理論自体がスタンダードな科学では理解しえないものであり、通常の科学知識を持つ者から見ると「とんでもない理論、主張が突拍子もないことになっている、書いた本人はおかしい点に全く気がつかない」と言ったちょっと可愛げのあるものです。
私のお気に入りのトンデモ本は「植物は警告する バイオ・コンピュータの驚異」(三上晃著 たま出版)です。この本は第二回日本トンデモ本大賞の栄冠に輝いています。
今回購入した本は上質の紙を使用し、写真もふんだんに掲載された立派な作りなのに価格はなんと800円❗
立派な本が低価格な理由があった
この本の表紙に「無料でカタログ・資料を請求できます」と書いてあるのもあとで気がつきました。本を読み進めると、最後の方に資料請求のハガキが❗
つまり、この健康住宅を作っている施工会社の案内を兼ねた本であり、医師のインタビューは問題提起と解決策に役立てていたのです。住宅会社さんの広告を兼ねた本でもあるので低価格で販売が可能となっていと理解しました。そこでネットでこの本を企画したと思われる会社を検索してみると、ゲッ❗
トンデモ系のオンパレードだった、非営利活動法人さん
低価格で手に入れた「健康住宅」の本ですが、発行を企画した会社(この表現であっているのかな?)は非営利活動を行っている法人なので、本で儲けようなんてことはしません。しかし、この法人かなりバイアスがかかっているというか、トンデモ系プッシュ法人でもありました。
のボタンに「書籍紹介」とあります。ここをポチっとすると、ゲッ❗トンデモ系疑似科学の名著が⋯。
さらにさらに「医学・薬学・歯学」というカテゴリーをポチッとするとゲゲゲっ❗!
あのアンチインフルエンザ派のバイブル「インフルエンザワクチンは打たないで」が紹介されています。
インフルエンザワクチンは打たないで関連ブログ
さらなる衝撃、無料で本がゲットできるんじゃん❗
まあ、写真もふんだん出し、これもトンデモさんの観察の必要経費と納得というか、自己暗示にかけておしまいにしようと思った時、変なバナーを発見しました。そのバナーをポッチッっとすると
なんと無料で本がゲットできるじゃありませんか❗800円プラス消費税がトンデモさん一派の資金源になることは「敵に塩を送る」という故事もあるしと、自分で自分に言い聞かせたのに
無料でゲットできるなんて、バナーをクリックしなければよかった。涙
でも、これ無料でもらったら自宅住所や電話番号、家族構成などがトンデモさんたち知れてしまうというリスキーな事態にもなった可能性もあります、とりあえずアマゾンさんで有料で購入は正しい行動であった。
しかし、このトンデモ系の住宅販促本のこと実名でブログに書いたら恐れているリスクはあまり減少しない、ということに気づきました。ニセ医学・疑似科学批判を実名で書いている人って案外少ないのです。当クリニックはクレーム電話の集中砲火を浴び、毎度のことながらスタッフの冷たい視線を浴びるんでしょうね、私。
後日譚