【注意】効果が無いだけじゃなくて、下手すりゃ感染リスクを高めるマスクもあります❗

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マスク着用姿はアジア独特の風景と思われていたのですが、2020年にヘンテコなウイルスのパンデミックによって世界中で見受けられるようになりました。

マスク着用によるウイルス感染拡大予防効果に関しては現時点でも医学的見地からは疑問がないわけじゃない状況です。今回、第三者への感染予防のために着用しているマスクの素材によっては逆にひと様にうつしてしまうリスクが高まるのではないか、との報告がありましたのでご紹介します。

感染予防効果がないだけじゃなくて、周囲にウイルスを撒き散らす可能性のあるマスクが特定された⁉

ウイルス感染に対するマスクの期待できる効果として、自分が感染しないため、と自分が感染している場合に第三者に感染させないため、の2つがあります。医師が診療時にN95という特殊なマスクをするのは前者の自分が感染しない為であり、手術中にサージカルマスクをするには後者の患者さんの術野を飛沫で汚染させない為です。

そう言えば、今回のパンデミック絡みのマスクのお話はこれが一発目でした。この時点では今のような状況になるとは思ってもいなかった⋯。

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世界的なマスク不足と恒常的にマスク着用を求められる状況下において、様々なマスクが世界中で登場しています。第三者に感染させるリスクが増えてしまうマスクがあるのです❗

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https://edition.cnn.com/2020/08/08/us/duke-university-face-mask-test-trnd/index.htmlより

CNNが報じたもので「どのマスクが最も効果的でないか」をデューク大学(Duke University)の研究者が調べた結果が伝えられています。研究の詳細は「Low-cost measurement of facemask efficacy for filtering expelled droplets during speech」(https://advances.sciencemag.org/content/early/2020/08/07/sciadv.abd3083)を参照してください。

14種類のマスクの効果を調べた研究者達は

フリース素材のマスクは飛沫が飛び散るだけでなく、細かい粒子にしてしまうことにより第三者に感染させるリスクが高まる

可能性を発見してしまったのです。

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N95が抜群に効果的であり、フリース(Fleece)素材のマスクの効果が一番期待でき無い、ということですね。

後日、他の文献を見回したところ、フリース素材のマスクって、ジョギングする人が使っている首まで覆うタイプのマスクです。

マスクが入手しにくい状況に於いて様々な素材や形状のマスクが登場しているけど、「やってる感」だけではなく、逆効果のマスクもあることは知っていて損はないはずです。

CNNの報道が常に正しいとは限りません。私がわりとCNNの医学関連情報を観ている理由として、医学系の解説者が決まっていて日本のバラエティ系ワイドショーに登場する自称専門家より信頼度が高いと考えていることと、テレビだけじゃなくてしっかり記事になっているので、後で詳細を調べることが可能だからです。

これってふざけてやっているよね的なマスクも⋯。

今回のヘンテコなウイルスのパンデミックによって、「新しい生活様式」なるものが提案されています。必要以上に感染を怖れるムードによって特に飲食業界は大きなダメージを受けています。そのような状況を打破するアイディアとしてこんなマスクが登場したことは記憶に新しいのではないでしょうか?

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https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000805.pdfより

飲食業界の方々は生き残りを掛けて必死です。でも、人って必死になればなるほど、ちょっとヘンテコなことをしているように思えてしまうことが無いわけじゃないような気もします。

さらにこのようなアイディアも登場しています。

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「手に持つマスク」 試作品で食事会 新型コロナ感染症感染対策に 京都 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200826/k10012583821000.html

これを見たときは不謹慎であることは重々承知の上で、大好きなコアップガラナをiPad Proに盛大に吹きかけてしまいましたぜ。

マスク着用の利益と不利益

私は通常の診察時には、いわゆるサージカルマスクを着用してます。期待している効果は自分が万が一ヘンテコなウイルスに感染していた場合に患者さんにうつさない為です。ヘンテコなウイルスに感染している可能性が否定できない患者さんを診察する場合はめちゃくちゃ品薄である貴重なN95を着用しています。N95の着用に期待できる効果は、患者さんからうつされない為です。

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N95は今でも貴重品、最前線の医療従事者に十分に行き渡っていると良いのですけど⋯。

先日、久々に繁華街に出かけました。通常はサラリーマンや買い物のオバサマ達で賑わっている日本橋界隈の静けさに、ヘンテコなウイルスが経済機能に与えたダメージの大きさに驚きつつ、日差しがガンガンの蒸し暑い環境でのマスク着用の辛さを始めて経験したのです。

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私が外出用に使っている「やってる感」満載のマスクです。このマスクの効果・効能に関しての詳細は省きますね、たんにカッコよいと思ったから購入したワケですから。

しかし、汗がダッラダラ吹き出てきて軽い熱中症状態になってしまいました。基本的にソーシャルディスタンスを十分に確保していれば、ヘンテコなウイルスをうつされないし、うつすことも先ず無いだろうと判断しても良さそうなものですよね。

マスクをしていなくてオバサンに睨まれた件

そう言えば、ヘンテコなウイルス感染拡大初期にクリニックからほんの15メートルくらいの駐車場に車をとりにいく時にマスクをしていなかったら、スッゲー勢いですれ違ったジョギングしているオバサンに睨まれたっけ。そのオバサン、ネックフリースをして胸元には「首からぶら下げるクレベリン」が輝いていました。

マスク記事をまとめました

【マスクのまとめ】今でも勘違いされている目的と効果

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著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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