当院は経験豊富な形成外科医を中心に一般的に美容系とされる医療を行っています。鼻を高くしたり、顎を削ったり、なんてお茶の子さいさいです。
でも、姿形を変える美容外科・美容整形は行っていません。
本記事の内容
なぜ当院はいわゆる美容整形をしないのか?
とにかく力を入れているのは「5年前の若々しい姿を甦らせる」治療を行い続けています。一般の美容系クリニックの患者さんの多くは女性なので「美」を求めている、今よりも美しくなりたい、鼻を高くしたら美人になれるかも、という動機の方が多いのでしょうね。
当院は男性の比率が多くの美容系クリニックより明らかに多く男性が求めているのは老いた自分を若いときのように甦らせたい❗ という希望なのです。男性の職種は自営業、経営者、大会社のトップクラスが目立ちます。彼らは年は金なりという格言的な考え方をしています。
年は金なり⋯見た目の老化は経営上マイナス
若いときは颯爽たる容姿で自信に満ち溢れた、ベンチャー企業の創業者は肉体的にも見た目も衰えていく自分に対して恐怖を抱いています。取引先に「あんなオッサンならネゴも楽だろう」と思われる場合もありますし、社員もパワー溢れる颯爽たる若々しい経営者についてきたのに、「社長、最近めっきり老けましたよね」と陰で囁かれることを非常に恐れています。
頭脳・判断力は積み重ねた経験値でそこらの若者よりはるかに能力が高いはずなのに⋯。つまり、年を取ることはお金(会社の売り上げや経営)に大きく影響すると考えているのです(これは本当です、守秘義務があるんで具体的な名前やヒントは出せませんが、誰でも知っている会社経営者複数および芸術家・音楽関係者など複数というより多数の方がおっしゃっています)。
年は金なり⋯若々しさを取り戻すタイムマシンがあればいいんだけど
「老いた経営者」と見られるのを非常に嫌う人(実際に経験値により頭脳は成長している)は5年から10年位前の自分の姿を理想としていることが多いです。会社設立時代の自分、大学時代の自分、高校時代の自分より経営が順調になってそれなりの苦労がほんの少し顔に出てきた頃の自分を理想とします。特にシミだらけだと「汚い自分」に思えるそうで、ゴルフとかマリンスポーツでできたシミを「それはレーザーで簡単に取れますよ❗」お伝えする、ぜひぜひとおっしゃる方が多いのです。
「レーザーでシミを取るのに入院は必要ですか?」などある意味かわいい質問をした偉いおじさんもいました⋯経営者が入院したという情報は取引先や従業員のモチベーションを下げる可能性があるからだそうです。
年は金なり⋯老化はお金で解決するのか?
少々下品な話になりますが、見た目の老化も肉体的な老化もある程度はお金で解決します。シミと共に若返りを実感できるのが「たるみの改善」です。皮膚がたるむのは老化の証拠ですし、なにごとも「たるむ」という言葉が良い意味をさすことはありません。たるみの改善としては、ヒアルロン酸を使用してボリュームアップさせる方法や糸を使って引き上げる方法、それとも切って顔全体のたるみを改善する「フェイスリフト」が選択肢としてあります。
この場合もトップ経営者は「入院の必要はありますか」と可愛い質問をしました。切っても縫い跡・傷跡は目立ちませんし、包帯さえ巻かないで済むんですけど。それを説明したら「今からお願いします」と即断即決、さすが一流経営者ですね。さすがに手術の予定が当日はイッパイでしたので、治療は後日にさせていただきました。
若さと美しさの関係
美しさの定義や基準はありません。しかし、春先の新緑を美しいと感じない人は少ないのではないでしょうか?「新緑萌える」という言葉からわたしがイメージするのは、鮮やかさ・力・発展・みずみずしい・爽快、そして未来を感じさせるパワーです。表面上の美より内面から溢れ出る新鮮な力(スピリチュアルなオカルト系じゃないよ)を感じます。例に出した経営者と比較すれば小さなクリニックを営んでいる私も「甦らせる医療」の勉強・研究を今以上に力を入れていく所存です。ひょっとしたら将来「五本木クリニック タイムマシン部甦り科」なんて名前をつけるかもしれません、あっダメだ勝手な名称を標榜科目とするとお役所から指導が入っちゃいます。