東京都の新型コロナ感染症感染者数急増、それに伴い国内観光需要喚起を目的とした「Go To Travelキャンペーン」から東京都は対象外になりました。
隔離された東京都は「新型コロナの培養器」と感染症のプロに評されたダイヤモンド・プリンセス号のようになってしまうのでしょうか?
「Go Toキャンペーン」で仲間外れされた東京はどうなるの?
小池都知事の都内在住者は他県に不要不急のお出かけは自粛してね、ってことを先日おっしゃっていました。それを受けて「都内在住者が都外に行けないなら、他県から東京に来るなよ❗」と心のなかで叫んだ方も少なくは無いと思います。
感染者急増を受け、東京はお仕置き的処置として「Go Toキャンペーン」の対象外になってしまいました。
東京が完璧に孤立してしまった状況になった場合、下手すりゃ「新型コロナの培養器」と感染症のプロ中のプロが評したダイヤモンド・プリンセス号状態になりかねません。
新型コロナ感染(へんてこな感染症)の日本における初の集団感染例としてダイヤモンド・プリンセス号のデータを東京にはめこんで見たところ、地獄絵図的世紀末的状況になってしまうのか⋯。
さらに「Go Toキャンペーン」八分にされた東京都が取るべき対抗手段などを考えてみました。
※注意:これ、妄想だからね❗
孤立した東京の最終的な感染者は268万8000人???
先日、ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染で入院していた最後の方が無事退院されました。
なんで、この件を派手にメディア、特にテレビは取り上げないのかねえ⋯。
ダイヤモンド・プリンセス号(以下クルーズ船)の乗員乗客は3711人。厚生労働省のデータが正確なんだろうけど、新しいものを見つけられなかったのでダイヤモンド・オンラインの記事(「新型コロナ感染症の統計分析、ダイヤモンド・プリンセス号で分かった7つの教訓」 )を参考とします。
クルーズ船で検査で陽性となって感染者としてカウントされた人は712人。残念ながら死亡した人は13人です。
感染症のプロ中のプロに培養器と称されたクルーズ船の感染率は
712人 ÷ 3711人 = 0.1918⋯、約19.2%です。
一方、東京の人口は約1400万人、クルーズ船の感染率を当てはめると、
1400万人 ✕ 19.2 %= 268万8000、268万8000人が感染してしまうってことになっちゃいます❗
本日2020年7月17日早朝までに東京都が確認している感染者の累計数は8640人。東京がクルーズ船のように外界と閉ざされると現在の累計感染者数の300倍以上の感染者が出てしまう計算となります (あくまで単純に計算しただけだからね)。
東京都が用意するとしている感染者用の入院施設は2800床では268万2000人の感染者に対応できるはずが無いです。
入院日数が平均して14日だとして、多くの方が重症化することなく退院していることを考慮しても、感染者を隔離することは無理です。東京中の入院施設を全部新型コロナ感染用としても総計は12万7962床なので対応不可です(ベッド数はhttp://jmap.jp/cities/detail/pref/13より)。
東京の人口をクルーズ船の感染率を適用して計算すると、地獄絵図になってしまうのでした。
東京の致死率はウイルス培養器以上じゃん❗
クルーズ船の問題点として、感染者を判別するための検査であるPCR検査の遅れが当時はかなり問題視されました。現在ではPCR検査の処理能力は格段に増加してします。
クルーズ船で集団感染して、死亡した方の割合、つまり致死率は以下です。
13人 ÷ 712人 = 0.01825⋯、1.83%
クルーズ船による集団感染へ対応した医療関係者の努力は想像を絶するものであったことに、今更ながら頭が下がります。なんせ世界全体で考えると、感染した人の5%前後が死亡していますし、日本全体でも現時点では4.38%ですからね。
東京の感染者の本日確認できるデータによる致死率は
326人 ÷ 8640人 = 0.377⋯、3.8%❗
なんと東京都の死亡率はクルーズ船の場合よりひどい結果になっていたのです。
東京都の場合、クルーズ船から導かれた感染者は最終的には268万8000人でしたよね、この人数を現在の東京の致死率で計算すると
268万8000人 ✕ 3.8% =10万2144人
クルーズ船の致死率だと
268万8000人 ✕ 1.83% =4万9190人
最悪の例として報じられることが多い、人口約1945万人の米国ニューヨークにおける死亡者数は3万2518人です(データはhttps://www.worldometers.info/より)。
3万2518人 ÷ 1945万人 = 0.001671⋯約0.17%。
これってクルーズ船の致死率よりも、東京の現在の致死率よりも、かなり低いことになって、計算していた本人である私が驚いてしまいました。
ニューヨーク州の致死率を東京に当てはめると
1400万人 ✕ 0.17% =2万3800人
まあ、クルーズ船も東京もニューヨークも年齢別の人口構成も違いますし、医療体制も違っていますし、ひょっとするとウイルスの性質も違っているかも知れません。
ニューヨーク州は最悪の状況であったニューヨーク市のロックダウンも緩和されて経済活動が再開されています。しかし、移動に関してはそれなりの厳しいルールがいまでもあるのです。
東京都の今後の対策はこれ⁉
感染症拡大予防方法の基本中の基本は感染者の隔離であることに異議はありません。新型コロナ感染は指定感染症なので、法に基づいて隔離措置を取ることがで可能です。一方で強制的に隔離するということは法的にも人道的にも問題が出てきます。
東京は今回「Go Toキャンペーン」八分的処置をとられてしまっていることを受けて、対抗処置としてニューヨークの真似をしたらどうでしょうか?
在ニューヨーク日本国領事館によると、直近7日間の平均で,陽性者数が10万人当たり10人以上又は陽性率が10%以上の州からニューヨークに入る人は14日間の隔離が必要となっています。ニューヨーク州に移動する際に連絡先などの情報を提供しない場合は罰金も徴収されてしまう、とのことです。
さあ、来週7/22(水)から「Go Toキャンペーン」が開始です。東京都はしっかり関所を設けて都外への流出を防ぐとともに、都内への流入を阻止しましょう❗
※このブログ記事への抗議的なメールやお電話はご遠慮いただくことを強くお願いしておきます。最初に妄想だよ、って書いてあるからね。