ここ数週間、女性目線で女性の受けを狙っている私ですが、かなり厳しくブログの更新も滞りがち。
やっぱりオッサンを対象にしたオッサン向けのブログをここで一発かまします。
本記事の内容
脂ギッシュだけどナチュラルなオッサンの肌
なぜか男性の患者さんの比率が異常に多い当院の美容皮膚科部門ですが、30歳以上の男性のスキンケアを考えた場合、実は女性より男性の方が美肌になれるんじゃないの?という思いが頭に浮かびました。
男性の場合、特殊な方を除いて化粧をしませんし、洗顔も多分朝は洗顔料も使用しないでしょう。化粧をしない=肌を虐めていない、ということになりますし、朝しっかりと顔を洗っていないので、朝の洗顔を習慣とするだけでスキンケア的に抜群の効果を発揮するかもです。
男性は週に6回しか、顔を洗っていないという話もあります。
皮脂は水だけでは落ちませんので、ぜひ洗顔料を使用しましょう
女性は朝から化粧をするためとスキンケアの一環として丁寧に洗顔料を使用して洗顔をします。オッサンの場合はひげ剃りにT字カミソリを使用する場合にシェイビングクリームを使用しますので、その泡をちゃっかり使用して洗顔完了とするのではないでしょうか?電気カミソリを使用している人はシェイビングクリームは使いませんので、多分顔を水で濡らす程度の洗顔になっていることが予想されます。
人体の汚れ、とくに30歳以上ともなると原因はほとんどが脂ですから、前日の夜に洗顔料を使用して顔を洗っていても朝には新たな皮脂がたっぷり顔にまとわりついているはずです。脂は通常使用する水温では溶け出しませんので、その為に洗顔料・石鹸が必要となってくるのです。もちろん熱湯で洗顔すれば皮脂も溶け出しますけど、当然大やけどしますので朝も洗顔料を使用して顔を洗うという行為以外に選択の余地はありません。
ところが朝って慌ただしいので、朝も洗顔料を使用して洗顔している男性って実はかなり少ないのです。
顔の皮脂も時間の経過によって酸化していますから、腐った脂を顔にくっつけて職場に直行している、というエチケット違反をしていることになります。自分の臭いって自分では気がつきませんから(ライオンが自分の獣臭に嫌気がささないのと同じ理論)、気づかぬうちに周囲のひとを不快にしている、ってことも考えられます⋯特に満員の電車等の公共機関では注意が必要です。
ぜひ、オッサンたちも朝から洗顔料を使用して顔を洗いましょう❗好感度アップ間違い無しです。つまり、あなたも磨けば光るんですよ。
化粧をしないという男性のスキンケアのアドバンテージ
よく女性が「自分は敏感肌だから」ということをおっしゃいますが、実は医学的に「敏感肌」なる用語は存在しません⋯こんな書き方をするから女性目線が足りないと言われるんですけど。「敏感肌」の人は基本的には肌が傷ついているために、顔に何かをつけるとピリピリしたり、痒くなったり、炎症を起こしたりするわけなんです。
「敏感肌」を引き起こす原因は肌に合わない化粧品類の使用もあるのですが、一番大きな原因は「クレンジング」にあります。化粧品類の課題として、落ちにくい、長時間効果がある、というものがあります。これは逆に言えば単純な洗顔だけでは化粧が落ちない、ということにもなります。
しかし、男性は一般的には化粧はしませんので、クレンジングによって肌をいためる心配が少ないのです(話題が飛びますが世界中の男性化粧品の多くが韓国で使用されていることごぞんじでしたか? 関連エントリー)。
今まで女性ホルモンが主原因と考えられていた女性の肝斑は実は擦り過ぎが大きな原因であると、以前ブログで書きました(関連エントリー)。オッサンの肌は女性ほど酷使されていないために、敏感肌の人が少ないのもそんなところに原因があるのです。
男性のスキンケアの基本は日焼け止めと洗顔料
野外のスポーツを好む男性はどうしても光によって肌が痛めつけられますので、シワ・シミが増えることになります。出来てしまったシミはレーザーで簡単に取ることができます(関連エントリー 男性のシミ取り)。でも、日焼け止めを使用するだけでシミの多くが予防が可能です。特にこめかみ付近は日焼け止めをしっかり塗りましょう、その辺りにできたシミってかなり老けた印象を与えるだけでなく、ちょっと汚らしいです。そして、夜だけでなく朝も洗顔料を使用して洗顔しましょう。
男性、特にオッサンというのは何かと敬遠されがちな存在ですが、あなたの肌は磨けば光るダイアモンドの原石なんです❗