ダイエット中ってイライラしたり、熟睡ができないって話を良く聞きます。その反動・リバウンドでドカ食いして、せっかくのダイエット計画もオジャンなんて経験を繰り返している人って案外多いものです。
米飯、つまり白いご飯を避ける「糖質制限ダイエット」については医学的には賛否両論なんですが、糖尿病の目安である血糖値は明らかに改善しますが、つい日本人ならほかほかの白いご飯の誘惑に負けてしまって当然なのではないでしょうか?
本記事の内容
お米の意外な効用として「熟睡」「快眠」が注目されています。
ダイエット中に不眠で悩ませられるのはお米を食べないからかも??
ダイエットとかは考えないで、熟睡・快眠に関連する炭水化物をしらべたらお米の消費量が多いひとほど熟睡感を得ていた、ということです。つまり
お米には快眠効果がある
という多くの人が経験的には知っていたことが論文のよって明らかにされたのです。一方で
麺やパスタは睡眠の妨げになる
ということも判明していますので、ダイエット中でなんだか熟睡感が得られない、なんて人は是非参考にしていただきたい論文なのです。
日本人による日本人の為の論文⋯お米快眠効果説
お腹がすくから熟睡できないのでは、と考えられていたダイエット中の不眠というか、熟睡感が得られないということについて日本人の研究者が論文を発表しました。
この論文は「Associations between Rice, Noodle, and Bread Intake and Sleep Quality in Japanese Men and Women」というタイトルで日本語だとモロ「日本人男女における米、麺、パンおよび摂取と睡眠の質との関連」というものです(http://www.plosone.org/)。
この論文は糖質・炭水化物によって眠りに質に違った影響を与えるといことを主目的として書かれていますが、ダイエット中の方の精神的なトラブルを避けるための効果的で長期間続けられるダイエット法の基礎的理論としても使用可能だと考えます。
このPLOS oneは医学系の論文に対してオープンアクセス方式を取っているますが、一応査読といって掲載にあたっては専門家のチェック機能が働いていますので、普通の人が読んでも裏付けのとれた面白い記事がありますので、ご興味の有る方は時々覗いてみてください。
今回の論文は金沢医科大学の米山智子氏が主となって書いていますが、女性目線のダイエット中の方へのヒントとなる論文なので簡単に内容を列記してみますね(最近私のブログが女性目線が足りない、オッサン向けのブログになっているのをどうにか方向転換を計っております 汗)。
日本人の男女1,848人を対象として研究した
外国人と日本人って体型も食生活も違うので、欧米人に効果のあるダイエット法が日本人に対して効果があるか、無理をしないでダイエットが継続できるか、という女性目線の論文で見習わないといけないです、私は⋯素直なんです、本来の私って。
麺やパスタは逆に快眠を妨害していた
女性はパスタを好む傾向があります、ダイエット中の女性はパスタを避けた方が快眠できますよ、という非常に女性を意識した論文であるとともに、酒を飲んだ後ラーメンで締めるというオッサンの習性に対しての気遣いも感じられる内容です。
パンは快眠効果とは関係がなかった
朝はパンと決めている人も多いと思われます、パンに快眠・熟睡効果があったら唯でさえ眠い午前中がさらに眠くなってしまいますので、パン食を否定しない、disらない心遣いが感じられる内容です。
でもさあ、お米が快眠・熟睡効果があるなら朝食にごはんを食べたらマズいんじゃないの?
せっかく女性研究者が中心となって書いた論文にこんな反論をするオッサンが必ず登場するはずです(私じゃありません❗)。論文では
「Rice, bread, and noodle consumption was evaluated using a self-administered diet history questionnaire.」
となっていますので、単にごはん、パン、麺類をどれだけ食べたか、を問題にしていて朝食だったのか、夕食だったのか、はたまたお昼ごはんであったのかは不明なのです。ごはん好き、パン好き、麺好きによって睡眠の質に影響がある、という考え方を素直にしてくださいませ。
糖質制限・低炭水化物系のダイエットの場合は食べるなら「お米」って話です
糖質を全く摂らないダイエット方法は医師等の専門家の厳重な管理下で行なった方が安全だと考えられます(関連エントリー)。
現実味のある糖質制限によるダイエット方法だと、出来るだけ炭水化物を減らしましょうってことですから、食べるならパスタや麺類より快眠・熟睡効果のあるお米をというダイエット中の方には非常に役立つ論文ではないでしょうか(今回は女性による女性のための論文と思ったので思いっきり持ち上げます ごまスリスリ)。
同じ炭水化物なんだから差があるワケ無いじゃん
今回の研究の対象になったご飯・パン・パスタ類はぜーんぶ炭水化物・糖質に分類される食べ物です。同じ炭水化物・糖質なんだから睡眠に対する効果になんで差があるんだ的な反論をする口うるさい理系のオッサンの出現も予想されます。
今回は女性から好印象を得ようとキャラ変を目指している私ですから、さらにこの論文をかばいます❗
以前ちょいと話題になったグリセミック指数 (GI値)って憶えていますか?同じ糖質でも急激に血糖を上昇させるものと、ゆるやかに血糖値を上昇させる食品を分類する指標がGI値です。
お米は高GI値なので、急激に血糖値を上昇させるし、血糖値の上昇が長時間に及ぶ
という特徴をもっていまうので、GI値をダイエットの理論的バックボーンとしている派閥にとっては、お米は悪者なのです。でも低インシュリンダイエットというGI値を目安にダイエットを行なうこの派閥の人は多分、熟睡感が得られなくてイライラして結局反動のドカ食いをすることによって、ダイエット効果を得られないで逆に体重が増えてしまうなんて失敗をしてしまった人が多いので下火になった可能性も考えられます。
トリプトファンとメラトニンの効果を引き出す高GI食
今回のお米の熟睡効果は、GI値が高い食べ物によって鎮静効果のある「トリプトファン」というアミノ酸が増えることにあります。お米によって安心して、穏やかな気分で睡眠出来るってことですね。
トリプトファン→セロトニン→メラトニンという流れが安定する
お米によってトリプトファンからセロトニン、そして眠りに強く関連しているメラトニンに変化する一連の流れを増やすので熟睡感が得られる、という論理だった理系の小うるさいオッサンを排除できる完璧な理論を構成しています。
ダイエットで極端な米飯の制限は熟睡感が得られないために失敗に終わる可能性が大です。糖質制限をするにあってもある程度お米を食べることによって、極端なダイエットより継続できる可能性が出てきます。
ここでヤバいことに気がつきました、以前書いた「グルテンフリーダイエット」を少し虐めたブログ(関連エントリー)の一部を書き直さなけば⋯。女性目線で記事を書くって難しいです〜❗