脳梗塞を含む、脳血管疾患は冬など血圧が高くなるとリスクが上昇すると考えていました。
ところが、これ冬だけではないのです。
本記事の内容
熱中症だけでない!夏に脳梗塞の発症が多いのです!知っていましたか?
調べてみたら、脳梗塞に限ってはなんと夏に発症する人がダントツに多かったんです。
鹿児島県HPより
意外な脳梗塞夏場多発データですが、このデータって熱中症の発症頻度の傾向とかなり似通っています。
熱中症も脳梗塞も発症の前兆は似通っていますが、治療方法は全く異なりますので早めに医療機関を受診する必要があります。
なぜ、年々熱中症が増えているのか?地球温暖化と密接な関係が
調べていて驚きました。熱中症患者さんが増えている原因は単に高齢者の増加に伴う現象だと思い込んでいたのですが、国の調査によると地球温暖化と密接な関連があるそうです。
地球温暖化による気温上昇に伴って増加が予想される熱中症。その影響評価を行うため、東京都及び全国政令指定都市の救急搬送データから熱中症患者の発生状況を掌握し、日最高気温などとの関係、地域や性別、年齢別などによるちがいを分析すると共に、熱中症予防のための情報提供を行っています。
あのースイマセン、このデータの解釈ヘンなんですけど⋯。
地球温暖化に伴って気温が上昇しているのは十分理解しています。ですからここ数年猛暑やゲリラ豪雨が繰り返しているんですよね、それもよーく理解しています。
冬に大量の雪が都心で降っても「雪がこんなに降っているのになにが地球温暖化だ!地球寒冷化じゃないか!」なんてことを言ってしまうオッサンに「その原因も地球温暖化にあるんだよ」と優しく教えることもできます。
でも、国立の研究所の地球温暖化によって熱中症が増えるという説は納得いかないんだなあ。棒グラフで表されたデータは発症者の年齢を全く考慮していませんし、実は多くの高齢者の熱中症って自宅で発症するという説明は全くできませんよね、お年寄りがフラフラと外出して熱中症になっているワケでは有りませんので。
熱中症の増加は地球温暖化原因説をとる環境研究所の大陰謀か??
高齢者は生まれた時からクーラー(この言葉も古くさいけど)がある生活を送っていませんので、クーラーって体に悪いのよね派が結構多く見受けられます。
「ウチは夏は窓を開けっ放しにしているの」という物騒な高齢者も都会の住宅地である当院の患者さんにもいらっしゃいます。クーラーは嫌いだけど、扇風機をつけて寝るという方もいますが、扇風機は体の一部分の体温を局所的に奪いますので神経痛など痛みの原因にもなります。
高齢者に熱中症が多いのは「微妙な認知症」によって暑さ、寒さを感じることが少なくなる
◎福島の件もあってエアコンをつけることが電力の無駄使いになるという「もったいない精神」による場合
が、実際に高齢者の熱中病を誘発している大きなポイントなんです。
地球温暖化を防げば熱中症が減る、そのためには化石燃料の使用を減らし、
発電に原子力は必要という考えにやんわり引きずり込む国立環境研究所の陰謀
になぜ反原発・脱原発派の方がお気づきにならないのでしょうか?私が反原発派だったらこの見解にたいして大騒ぎしますが、新聞ネタ・テレビネタに誘導されてムード的に脱原発・反原発を叫んでいる方も多いのかもしれませんね。
その裏で「熱中症を減らすために原発を推進させる」というかなり無理な論法を使って国側はジワジワと原発必要説を地味〜に流布しているのかもしれませんよ。
話が飛びまくって熱中症と脳梗塞から国の大陰謀まで発展してしまいましたが⋯
話をまとめます。化石燃料の使用が地球の温暖化を招いているか、否かはここでは論じません。今そこにある危機としての熱中症と夏場に多い脳梗塞の予防について考えます。脳梗塞の予防にはおばあちゃんの知恵といしては「納豆」が効果を発揮します。納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」が血液が凝固することを防いでくれるのは医学的に証明されています。ワーファリンという薬と納豆の組み合わせはいけないとされていましたが、今では納豆を食べても問題ないワーファリンに変わる薬も登場しています。
寝る前のコップ一杯で脳梗塞予防説は人間の血液は5〜6000mlありますから、コップ一杯200mlとして考ても「血液をサラサラにして血栓ができにくくする」にはかなり無理が有るのではないでしょうか?夏になると「夜にオシッコに起きるんですけど」という患者さんも増えて来ますが、原因のほとんどは脳梗塞予防の水分の取り過ぎです。それより納豆を食べた方がより効果あるということも検討してください。
屋内での熱中症予防は高齢者は電気の使い過ぎなんて気にしないで必要に応じてエアコンをご使用ください、万が一入院して治療する時に使用する電力の方が莫大ですからね!