ジャンクフードが肥満や病気の原因と多くの人が考えていますが、ジャンクフードの定義として「高カロリー、高塩分でミネラルや食物繊維が少ない」と解釈するのが一般的です。
その定義だとお母さんが作ってくれた「おにぎり」までジャンクフードに入ってしまうのではないでしょうか?
ピザってジャンクフードの代名詞になっているけどホントかな?
肥満が国民病になっているアメリカでは学校給食で当たり前のように「ピザ」や「フライドチキン」「ブリトー」、日本人にはなじみのない「スロッピージョー」なんてものが出て来ます。
乏しい予算を企業寄付に頼りがちな当局が「ピザは野菜」と言い切ったことに対して、そりゃ変じゃんという意見がでています。
Sloppy Joe スロッピージョーですが、日本ではあまり一般的ではありませんね
ピザは野菜である、という理屈はごもっともです
アメリカ当局が「ピザは野菜である」とした理由として、トマトソースがいっぱいかかっているよね、トマトって野菜だよね、だからピザは野菜に分類しようという判定をしたらいしのです。この辺りの話はもぐもぐニュース(http://mogumogunews.com/2014/06/topic_7252/)というサイトに書かれています。
確かにピザの原料は小麦粉・チーズ・サラミ・バジルなどと、そしてトマトソースって構成を基本にしています。 お店によっては工夫した、色とりどりのピザがあり、なかにはサラダピザと言う感じの野菜たっぷりのものもありますので、決してジャンクフードの仲間じゃない気もしてきました。
でも、なんだか違和感が残ります、多分トマトソースが糖分たっぷり、化学調味料・着色料・防腐剤のようにイメージされるからかも知れません。
しかし、イタリアのお母さんが家庭で作ったピザをジャンクフードと呼ぶことはないでしょうから、日本のお母さんが作った「シャケの入ったおにぎり」もジャンクフードとは当然呼びません。
ジャンクフードとファストフード
ファストフードは家庭で作られていた、お母さんが作るにはチョイと手間がかかるけど、安く早く手にいれることができるという利点を生かして米国を中心として世界中に拡がっています。
ジャンクフードは袋入りのポテトチップスや砂糖たっぷりの清涼飲料水、そしてファストフード店で売られているようなものを意味しています。ジャンクフードと家庭料理の違いって「愛情がこもっているか、いないか」だけのような気もして来ました。
女性の社会進出を促進するためには、家庭における今までは主婦業とされていた炊事・洗濯・掃除も積極的に男性も協力する事が不可欠です。
しかし、男性がお手伝いを躊躇するとお母さんは手軽なジャンクフード、ファストフードに走ってしまうのではないのかな??
給食のおばちゃん再登場を願う
米国ではジャンクフードで太る傾向がある低所得者は新鮮な材料を買うほどの収入がない、長時間労働のために手作りする時間が確保できない、さらには嫌な話ですが低所得者が多く住む地域では新鮮な食料を取り扱うスーパーがなく、昔ながらのドラッグストアやコンビニしか店舗がないという深刻な状況です。
せめて学校給食くらいはファストフード的なものではなく、日本の昔ながらのシステムであった給食のおばちゃんが手作り感満載の昼食を出せないものなんでしょうか?と言いつつも日本も学校ごとに給食を作っている所が減っているのです。
学校給食を単独で行う場合とセンター式のデメリットです。
患者さんで元給食のおばちゃんだった人がいますが「限られた予算で、如何に子供が喜んでくれる給食をつくるか毎日みんなで相談して、やりがいのある仕事だった」と話してくれました。
多くの自治体が地元で収穫された材料で給食を作る努力をしています。デメリットもあるようですが、解決策はそれほど難しいものとは思えません。米国のような不自然な理屈を並べないでも、このデメリットさえ解決できればそれぞれの土地にあった多種多様の食事が給食として可能だと思います。
日本式おばちゃん給食システムをぜひ、アメリカに輸出しようという企業ってありませんか??