なんとアジア人(多分韓流スターかな)に憧れて、自分のイメージに近づこうとなんと美容整形を10回繰り返した男子が話題になっています。以前ブログで「典型的な中国人顔、韓国人顔、日本人顔」なんてものを書きましたが、東洋人同士を比べても欧米人から見たら同じなんじゃない、という論調でした。
また、日本人の整形マニアとしてあのヴァニラさんの最終目標もフランス人形ですので、東洋人っていうかアジア人は結局欧米人コンプレックスがあるんじゃないの的に解釈していました。実際、今の日本の美容整形のトレンドとしては欧米のセレブのような顔にしてください、というリクエストはほとんどありません。
欧米人に憧れるアジア人ならわかるけど
パーツとして例えばアンジェリーナ・ジョリーの唇を目標にして治療を希望する人が以前いましたが、パーツ別のリクエストも少なくなっていますので、「自分を磨く」というのが美容における大きなトレンドだと考えていた所に、ショッキングな話題です。
どこをどういじれば韓国人になれるのか?
単純に白人(人類学的にはコーカソイドと呼ぶ)は東洋人、特に韓国人の顔の特徴をどのように捉えているのかがこのブラジル人のジアン・ニシ(Xiahn Nishi)くんを見れば良く理解できます。これが治療前です↓
もとはご覧のようにイケメンです
まず、二重を一重にしています。昔のハリウッド映画に登場する白人が演ずる東洋人、インディージョーンズにも登場しましたが「一重が東洋人を示す記号」であることは間違いがありません。西洋人はみんな二重だと思っている人が多いんですが、実はこれは間違いです。
コーカソイドの二重と東洋人の二重は実は別物です
白人って皆んな二重に見えますが、私たち日本人の二重とは構造が違っています。日本人を含む東洋人の二重は折り返して出来たシワによる二重なんですが、白人は顔の彫りが深いため目がおでこに比べて引っ込んでいますので、いってみれば眉の下の皮膚がたるんで目に被さっている状態で二重に見えるんです。
このブラジルの元モデルのジアン・ニシくんは目が真っ青のブルーですが、韓国人に整形したとして目の色を変えないとチグハグになってしまいます。虹彩に色をつける方法も無くはありませんが、リスキーなのでいわゆるカラコンを使用すれば一気にこの問題は安全に解決します。
あとアジア人の特徴として目頭の「蒙古ヒダ」がありますが、彼の場合はヒアルロン酸などを使用して両目の間隔を狭めた治療を受けた可能性が高いと思われます。日本人が目を大きく見せたいが為に「蒙古ヒダ」を切開するのとは逆の発想ですね。術前・術後の写真を比べてみると瞼の広さが違っていますが、上瞼にこれまたヒアルロン酸を注入して厚ぼったくしたか、眼瞼挙上筋をボツリヌス菌系の注射でゆるめて人工的な眼瞼下垂にしたのかもしれません。
髪の毛は単純に染めれば良いのですから、これは整形とは呼びませんので、残るは「エラ」です。術前の写真と比較するとエラが張っているように見えますので、インプラントを入れたかヒアルロン酸を注入したかでニシくんの希望するアジア人顔を手にすることができますね。
白人系からみたアジア人、特に韓国人の顔
ジアンくんは韓国に留学した経験から整形に踏み切ったようですが、本当に10回も「整形手術」と呼ばれる治療をしたのか、結構疑問があります。彼の治療したと思われる点を挙げてみます。
- 一重を二重にした⋯整形手術というより美容皮膚科のヒアルロン酸注入の可能性が大
- エラを強調した⋯ヒアルロン酸なら美容皮膚科で手術とは言えませんね
- 目の色を変えた⋯これは明らかにカラコンですので、整形とは呼びませんね
- 金髪から黒髪へ⋯単に髪の毛を染めただけ
- プラスお化粧⁉
なんでここまでに仕上げるのに10回も手術を呼ばれるものをしたのか不思議です。
国際美容外科学会(ISAPS)の調査によればジアンくんの住んでいるブラジルは美容整形大国として知られていて、大掛かりな豊胸手術も盛んに行われています。
ブラジルでは「整形手術」が「切らない治療」と比べると多いので、美容治療=切る手術と考えられているのかも知れません。
でも、このネット上を賑わせている「白人が東洋人に憧れて整形10回」というタイトルは何とはなしに、話題作りの臭いが感じられますし、単に西洋人が「わざわざ東洋人になるために整形した珍しい人がいる」という、ある意味アジア人蔑視によって世界中を巡った記事と思ってしまう私は心の中に西洋人コンプレックスを抱いているのかもしれません。
そういえば昨日見栄を張って、大枚をはたいて米国人の美容関係者三人に豪勢な天ぷらを奢ったのもコンプレックスの裏返しだったのかも??笑