慢性的に頭がイタい、って言っている人を詳しく検査してもハッキリとした原因を見つけられないことが多く見られます。一般的に慢性頭痛がMRIやCTなどの画像診断と呼ばれるもので異常が発見される率は3%以下なんです。
頭が痛いと心配ですけど
私も以前酷い頭痛に悩まされされてMRIはもちろんのこと様々な検査を行いましたが結果は「肩こりからくる頭痛」というそんなの検査しなくてもわかっていたよ状態でした。頭痛は脳に異常があっては大変、脳の血管に異常があっては大変と一般の方はもちろん、医師側も結構気をつけてみなければいけない症状の一つです。
ほとんどの頭痛は緊張型頭痛で主な原因は筋肉です。
私の場合は肩こりを治療することで以前ほどの頭痛に苦しめられることはなくなりましたが、テレビなどで見かける痛み止めで症状が良くなった記憶はありません。訴訟大国の米国では頭が痛いと医療機関を受診すると、なにかあっては大変と直ぐにMRIを行うようですが、あまりにも行き過ぎた過剰診療・過剰検査に批難がでています。
ルーチン化されているMRI検査
18歳以上の頭痛もちの患者さんに掛かった医療費を分析したグループがあります。University of Michigan Health Systemの研究者で最初に訪れた医療機関で「頭痛・偏頭痛」と診断名がついた場合ほどMRIやCTなどの高額医療費につながる画像診断を行っていた傾向がありました。
でも、MRI検査が一般的になる前の1995年と比較すると2010年には5.1%から14.7%となんと約3倍にまで増えていました。つまり、安易な検査が増えていたんです。さらにそれに費やされた検査料はなんと10億ドル⋯日本円で1000億円!医療費が高額であるとされるアメリカ人でさえその濫用?傾向に「過剰使用」という烙印を押したのです。
慢性頭痛でも正常でも異常が見つかる割合は同じ❗
これはあまり大きな声でいえないんですが、頭が痛くない人をMRIで検査した場合、異常が見つかるのは3%くらいといわれています。あれっ、この3%ってどっかで見た数字だぞ、そうです頭が痛いといってMRI検査を受けて異常が見つかった人も同じ3%なんです。
この調査は2007年から2010年の期間を調べたのでトータルで頭痛に39億ドル❗も使用されていました、日本円で4000億円、それで異常が見つかる人はたったの3%⋯厳しいデータだと1%という話もあるそうです。
検査をしたがる医師という結果のようで
なんでこんなことが起こるんでしょうか?万が一重大な病気を見逃したくない為に過剰な検査を行っているんでしょうか?実はアメリカも日本同様金儲け主義なんじゃないの、という目で見られています。
以前もある治療機器を導入したことによりがんと診断されIMRTと呼ばれる治療が増えた、それも自分の病院に導入される前と比較して、という話をブログに書きました。これはアメリカの話ですけどね 汗。
アメリカでは今回の調査に対して画像診断を選択する主導権は医師側にあるため、というコメントがされていましたが、患者さんに無意味な検査を受けないようにしむけるインフォメーションを強めた方がいいということに話は落ち着いています。でも、実際に自分が頭痛が続くとかなり心配になるんじゃないでしょうか(体験者談)。エビデンスがなくても「MRIお願いします❗」という患者さんもいるでしょうし(私か)、万が一見逃したらと考える医師もいます。
解決策見つけましたよ、MRIの機械をうんと安くして検査費用も超安値にすればこんな問題でてきませんから。