ホットサンドイッチを食べる前に、アルコールをひとふきしている光景を見かけました。アルコールの消毒効果は実証されていたとしても、食前に食べ物に一吹きした場合の効果は、「お気持ち感染症対策」なんじゃないのでしょうか?
本記事の内容
パストリーゼなどのアルコールが食品添加物として認められているのは当たり前
衝撃的な光景を見かけたのでこのようなツイートをしてしまいました。
おばさま達アル中説も飛び出してきたのですが、「パストリーゼなんじゃないの?」「食べる前にパストリーゼを噴霧するのは常識」「パストリーゼは食品添加物なんだから、あんたは何を驚いているの?」と、わたしの知識の浅はかさをしてきするようなリプも大量にいただきましたが・・・。
一応、わたしは医師免許をもっているし、感染症に関してはもともとある程度の知識を持ち合わせていたので反撃を試みようとも思ったけど、近年みるみる大人の対応ができるようになった自分ですから、140文字以上を使用してパストリーゼ信奉者の面々の改宗を試みてみたいと思います。
パストリーゼの主成分は77%のアルコール、それも酒造会社が製造しているのですから当然食品に関する法律・法令にも詳しいだろうし注意もしているはず。
製造会社はパストリーゼって食べる前の食品に噴霧する使用方法をすいしょうしているのでしょうか?との素朴な疑問が湧き出てきます。
食前にアルコールを噴霧しても効果があるとは思えない
パストリーゼは77%もアルコールを含有していますので、医療機関における手指消毒にも十分効果を発揮するはずです。でも、医療用のアルコールを食べる直前に噴霧している光景はまず見ませんよね。
パストリーゼの強みは食品添加物としても認められていることだと信者さん界隈のレスを見る限りで判断できます。
ここ数年感染症に対して世界中が敏感になっています。手指消毒によって様々な感染症に罹患する人が減少しているのかも知れませんが、微生物の一種類であるウイルスの中にはアルコールに対して頑固なやつもいます。
アルコール消毒万能、パストリーゼ最強!!ってわけではないのです。
そもそも食べる前にサンドイッチにパストリーゼを噴霧しても効果あるわけないじゃん!!
パストリーゼを製造販売している会社のウェブサイトにひょっとして「食前に一吹き」的な文言が記載されている可能性もありますので、チェックしてみました。
パストリーゼを食品に噴霧するのは保存期間中にバイキンが増殖するのを抑えるのが目的であり、食前に食べ物に噴霧することはどう見ても推奨してはいません。
このようなキャプチャがあるけど、これは当然手指消毒のお勧めだと思います。
パストリーゼなどのアルコールを食べ物に食べる直前に噴霧しても、微生物を十分に退治することは不可能です。
なぜならば、
アルコールを噴霧してもすぐにバイキンは失活しない!
からです。
お店で出てきた食べ物をセルフで消毒しつづけるへんてこな習慣が一般化されているとは思えないので、特定の商品を推奨するような方々は医学知識がプアーなのか、あるいは疑うことを知らない純情な方々なのか、あるいは某マルチ方面の方々なのかもしれませんね。
しかし、パストリーゼ信者と考えられる例のおばさま方はお寿司屋さんでも食べる前にシュッシュしているのかなあ(笑)。