私は「おれは、今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは、横井小楠と西郷隆盛だ」(角川ソフィア文庫P 52)と氷川清話で語った勝海舟の心境がよーくわかりました。
けったいな町医者長尾和宏先生をトンデモの巨匠であらせられる内海聡医師(トンデモウォッチャーには「うつみん」の愛称で愛玩されています)が猛烈に批判している動画を見つけちゃいました。
本記事の内容
けったいな町医者問題に医療系トンデモの大御所降臨!!
びっくりしました、おったまげました〜!!先日から動向を優しく見守っていたけったいな町医者長尾和宏先生問題に関して、トンデモ系ニセ医学の大御所というか本丸的存在のメタトロン使いの名手(笑)内海聡先生が降臨しておりました。
ウヒャハハ、という感じで長尾先生は闇落ちという批判をするべきではなく、立派な芸風を確立したと評価するべきなんでしょうね。
メディアに取り上げられネット上でも炎上気味に話題となっている長尾先生にやきもちを焼いているうつみんの図、と感じてしまうのは私だけではないと思いますぜ。
うつみんは長尾先生が河村たかし名古屋市長と共演した件も批難しているけど、私はそのことに関してはこんな感じで捉えたけどね。
動画を見る限りでは、やっぱり長尾先生が吉本興業に所属していることにジェラシーを感じているようですね(笑)。
うつみんが日々の診療で駆使している「メタトロン」というトンデモ系医療機器風ガラクタについてはこちらをどーぞ。
長尾先生はさすがにメタトロンは使っていないと思いたいけど、何が飛び出すかわからない「けったいな町医者」ですから油断はできません。
目が離せない長尾先生のその後の動向
独自の診断基準によってワクチン後遺症を診察・診療している長尾先生に対して、「第三者の検証に耐えうるように論文を書け!!」とエビデンス至上主義のお医者さん達から批判されていることを受けて長尾先生はこんな動画を作っています。
ここでの長尾先生の発言が非常に興味深いです。自分は論文を書かないと批判されているけど、実は書いているんだが受理されません的なことを述べています。専門家が評価や検証を行ったのちに専門誌に掲載が決まる「査読」を経た専門誌と、査読なしあるいは緩い査読で掲載されてしまう専門誌があります。
査読有りで掲載されない場合は論文自体に問題があり、どのような点が問題であり、さらなるデータが必要であるかなど指導されたのちに訂正・修正・加筆等を行って再提出します。
医学専門誌であっても、編集者から依頼されて執筆する原稿の場合は編集者レベルが目を通した時点で多数のツッコミや疑問点が提示され書き直し作業が必要になることが普通です。
さらに教科書的な専門誌や専門書籍になる場合は、原稿の依頼が一年以上前にありたった1500文字程度の文章であっても複数の専門家のチェックが入ります。
長尾先生の言い分は、新聞の読者欄に投稿しても掲載されない!!と喚いているレベルに感じてしまいます。それともどっかの一般雑誌にでも寄稿したけど採用されなかった、なーんてオチがあったりしそうですね。
※動画に目を通す作業は長時間拘束されるので私にとっては苦痛以外の何ものでもありませんでした。
時代が変わったのよ、パパ
かなりポンコツになっている私は動画で情報、特に学ぶ系の知識を仕入れるのは時間が掛かることを理由として批判的な立ち位置です。そのことを常々家庭内で嘆いていると、「時代が変わったのよ、時代が違うの」と家族に宥めすかされる日々を送っています。
ニワカとしてここ数年は春から秋にかけてMotoGPというモータースポーツを2週間に一回はご丁寧に予選から決勝戦まで延々6時間以上観続けてしまう私だけどね。
2020年から世界中がヘンテコなことになって、学校では動画授業も珍しくはなく普遍的に採用されそうな風潮です。動画授業のメリット・デメリットに配慮しながら、いつでもどこでも的に学べることが普及することは良いことなんだろうけど・・・やっぱりデメリットの方が気になってしまう私としては、時代遅れのポンコツでもいいや。
一方で今回のお二人の動画だと文章では伝わりにくい、人柄が直に理解できる点は動画のメリットといえばメリットかな。
ダニング=クルーガー効果ばっくりのガリレオ詭弁
認知バイアスという言葉があります。認知バイアスは自分の思い込みによって物事を判断してしまう現象であり、自分に同調する意見ばかりが目や耳に入ってくるエコーチェンバー現象に進展します。
エコーチェンバー現象にどっぷりはまり込むと、バックファイア効果と呼ばれる、自分の間違いを認めるどころか自分の都合の悪い事象に関しては全く受け入れなだけではなく、下手すりゃダニング・クルーガー効果によって、自分の能力を過大評価することになってしまいます。
地球が自転していると主張したことによって宗教裁判で裁かれたガリレオに因んで、正しいこと、真実を述べているのに自分が批判・批難される状況はガリレオと同じじゃん、と考えてしまうことをガリレオ詭弁と呼ばれています。
さまざまな認知バイアスよる思い込みによるガリレオ詭弁は、世間の同情を集めてしまうことによって長尾先生もうつみんも信者さんゲットしているように思えます。
※おまけ:地動説はガリレオが発見したわけでもないし、紀元前から地動説を唱えていた学者は多数です。
ダニング・クルーガー効果にもろに陥っている例
長尾先生が明らかにダニング・クルーガー効果の影響を受けていることがわかる記述があります。
今、国民投票をしたらどうなるのか?大本営発表と吉本の芸人さんのどちらを信用しますか?と。もしかしたら、圧倒的に吉本芸人の方に軍配があがるのではないか。つまり、専門家はもう信用されていないのだ。信用されない専門家や政治家は去るしかない。
http://blog.drnagao.com/2022/01/post-7843.html
松本人志さんのフジテレビ「ワイドナショー」内での発言を受けて、同じ吉本興業所属ということもあるのかもしれませんけど、明らかに自分自身の能力を過大評価していると常識的には判断して良いと考えます。
私はお二人のバトルに関しては終止符を打ちます
なーんとなく目うんち鼻うんち的なバトルになって来ている様相なので、私はけったいな町医者先生問題から撤退することにいたします・・・刑事告発されることをビビっているわけじゃないよ。MotoGPのアルゼンチン戦も観なきゃいけないし、最近発作的に罹患したプラモ作りの時間を確保しなければいけないので(汗)。