反ワクチン派の間で、「ワクチン接種をするとチップが埋め込められて」という荒唐無稽なデマが飛び交っています。
医師免許がありながらそのようは反ワクチン発言を繰り返し、子どもでも笑ってしまうレベルの疑似科学ばなしを真面目にnoteに書いてしまうのは何が目的なんでしょうか?
本記事の内容
ワクチン接種者に磁石がつく現象に大笑い
こんな衝撃的な記述がされています。
接種者に磁石がつく現象が数多く報告され、接種者の体内に何らかの電気的、磁気的な変化が起こっていることはもはや疑いようがない。
https://note.com/nakamuraclinic/n/na1cb21434be9
こんな事言われたらこっちの方が驚いちゃうよ。
身体に金属がくっつく現象なんてとっくのとうにインチキがバレちゃっているんだもん‼
いまから数十年前くらいかな、超常現象が流行った時に身体中にフォークだのスプーンをくっつけちゃう現象が世界中で報告されたんです。私がはじめに金属が身体にくっついちゃうのを見かけたのは多分平成の時代の初期だったかなあ。可愛らしいソ連(今のロシア、ソ連は当時は既に崩壊していたっけ?)お嬢ちゃんが手のひらにくっつくスプーンを得意げに披露するシーン。
この現象は超能力界隈ではサイコキネシスと呼ばれる現象の1つで、たんにこのお嬢ちゃんの手のひらが汗でベッタベタであることがネタ。
そのうち世界中からこのような特技を披露する人がどんどん出てきちゃったんだよね、こんな感じで(笑)。
中にはツワモノもいて、金属以外をくっつけちゃう人々が登場することよって、この汗っかきな人々による身の回りのものがくっついちゃう現象は笑いものになって終息。
この反ワクチンのお医者さんはお勉強ばかりしていてテレビとか見なかったんでしょうね。
磁石がくっつくならピップエレキバンはいらないじゃん‼
そもそも「酸化グラフェン」ってナノカーボンの仲間なんで炭素で形成されています。炭素って磁石にくっついたっけ?という専門的な話はあえて避けてとおりますね(物理学系の研究者にツッコんだ指摘されそうなんで)。私の中学レベルの磁石の知識だと、磁石にくっつくのは鉄だけだと記憶していたけど、もっと難しい物理の話となるとたしかニッケルとかもくっついたんじゃなかったけ。
ワクチンには鉄もニッケルも(たしかコバルトもくっついたかも)含まれていないので、そうなるとこのヘンテコなお医者さんが「当院の患者」として画像をアップしている人々の体内には磁石がワクチンとともに埋め込まれてしまった可能性がでてきます(そんなことあるわけないけど)。
ってことは肩こりや腰痛を治すとの触れ込みの磁気治療器やピップエレキバンを体内に内蔵していることになるんで、健康面ではよろこばしいことになると考えてしまうのは私だけでしょうか?
ワクチンの液体の中にどうやって磁石をくっつけるほどの磁力がある、あるいは磁性を帯びる物体を注入したのか、ワクチンに使用する針の太さは25ゲージと呼ばれるものであり0.25mmなんだけどねえ。
なんでよりによってBluetoothなんじゃろ?
Bluetoothって2.4GHzの極超短波を使ったもので、私の身の回りにあるものとしてはMacのマウスやiPhoneのAirPod・Apple Watch・Appleペンシル・デジカメiPad・オムロンの体重計などがあります。
このトンデモお医者さんのnoteに動画がリンクされているけど、その内容として
ブルートゥースを起動し、ワクチン接種者に向けると反応する。これは、ブルートゥースと反応するデバイスが接種者の皮下に埋め込まれていることを意味する。10桁の数字が現れるが、これはワクチンに含まれていたナノプロセッサーの数字である。同じ人では常に同じ数字が現れる。つまり、この数字がその人のIDナンバーである。
https://note.com/nakamuraclinic/n/na1cb21434be9
なんてことが書かれていますよね。
ちなみに身の回りにBluetoothは大量に飛び回っているし、Bluetoothはスマホでも簡単に確認することができますぜ。
私は当然のごとくワクチン接種2回済みなんだけど10桁の数字が現れないのはなんでだ?
このトンデモさんは非常に親切にその辺りを說明してくれていました。iPhoneでは再現できないで、アンドロイドじゃないとダメなんだってさ(笑)。
どちらにしても電車に乗った場合、日本人の約60%がワクチン接種済みであることを考えるとスマホのBluetoothをオンにしたらどんな状態になるのか、ぜひトンデモさんに披露していただきたいと思います。
トンデモさんはやっぱりオーソモレキュラー使いのお医者さんだった
ワクチン接種をした人は磁石がくっついたりブルートゥースに反応するとかnoteに書いているトンデモさんのクリニックのウェブサイトを見てみると・・・
やっぱりね、トンデモ系ニセ医学であるオーソモレキュラー療法を取り入れていたんです、妙に納得してしまったぞ。
オーソモレキュラーについては多数の記事を書いてありますでこれをどーぞ → オーソモレキュラー医学