イベルメクチン推しの反ワクチン派自称MRはホメオパシー信奉者の可能性が浮上❗

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世の中が不安定になってくると、騒動に紛れてヘンテコな人が湧き出てきます。

ニセ医者、ニセ看護師に続いてニセMR登場

以前、ネット上でにやたらと医学健康情報を投稿しまくって最終的にはあるサプリに誘導しようと目論見、最終的には謝罪するはめに陥った人がいました。→ニセ医者疑惑急浮上❗内科医工藤って誰だ????

また、看護師さんたちに声を聞かせてくださいと言いながら真偽不明な情報を拡散する人もいます。

クリニックで公費でPCRができることを知らない看護師

https://twitter.com/kuwamitsuosamu/status/1432369463710535680

そんなこんなの混乱状態にこんどはニセMR疑惑が浮上してます。

ニセMR疑惑「ルリ」

https://twitter.com/EMvGu4Vx9c48wGg/status/1432850668788740097

自称外資系製薬会社勤務のMRさん(Medical Representativeの頭文字、製薬会社の医薬情報担当者)は主張は反ワクチン、ワクチンを打っては絶対ダメ、なのです。

反ワクチンを主張して食生活によって免疫力(?)を高めよう、とニセMR疑惑のルリさん、ツイッターだけではニセMR疑惑のルリさんの本当の目的が反ワクチン運動だけであるのか、他に何かあるのかを知るためにルリさんのアメブロを覗いてみました。

とにかくワクチン接種に反対しつつ、健康食品を推奨するMRさん

ヘンテコなMRさんは免疫力(?)を上げろ!食生活を見直せ!だけなら自然派に毒されたトンデモさんと考えることもできるのですが、

MRのくせに、効果が定かではないイベルメクチンをやたら推しているという不条理な世界に生きているようです。

自称外資系製薬会社勤務のMRさんの旦那さんは厚労省職員だそうですが、体調がおかしいといってきた旦那さんと以下のようなやり取りをしたことをアメブロに書いています。

体調がおかしいと言って起きてきた夫。
ゴホゴホ咳き込んでいる。熱は無さそう。
夫:「薬飲みたい」
私:「何の薬?」
夫: 無言…。
うちの夫は身体が弱い。

https://ameblo.jp/fanticorona/entry-12695078850.html

本来ならばこのMRさんが免疫力(?)を上げるためにやたらと推奨している松葉茶を夫に出すのでしょうけど、この日ばかりは

私: 「イベルメクチン服んでみる?」
夫: 「うん。服みたい。」

との会話のあとに厚労省職員のご主人にイベルメクチンを服んでもらったそうです。ここで気になる「イベルメクチン服んでみる?」「服みたい」は「のむ」と読み、夏目漱石とかの小説で使われているような、かなり古い言い回し・当て字をつかっているご家庭のようです。さすが外資系につとめ厚労省職員と結婚している教養あるMRさん。

このイベルメクチン、個人輸入でゲットしたパチもん疑いのあるものであり、MRという薬の正しい医学情報を医師に教える業務からかなり逸脱した行為である、とも言えますね。

反ワクチンのMRさん、陰謀論にからみとられて最終的にはあっち方面かい(笑)

ビル・ゲイツなどの世の中を支配している側の人間が人口を減らす計画を実行しているという陰謀論に絡め取られた自称外資系製薬会社勤務のMRさんは、20世紀初頭に世界中で死者を5000万人以上も出したとされるスペイン風邪に関する記事を引用して反ワクチン活動を行なっています。

スペイン風邪で死者を大量に出した原因がアスピリンの投与であるというトンデモ意見とともにワクチン接種がある、と主張しています。

このMRさんはスペイン風邪に対してワクチンの予防接種が行われていて、そのワクチンが実は細菌性髄膜炎のワクチンであった為に人体実験に使われてしまったことにより死者が増えた、との与太話を信じ込んでいるようです。

この話の中で「スペイン風邪ではワクチン投与を受けた人のみが死亡しました。」と出てくるのですが、私はこの文章をどっかで見た記憶がありました。

外資系製薬会社勤務の自称MRさんはホメオパシー信者の可能性が❗

「1918年のスペイン風邪の伝染は予防接種が原因だった!」との記事が日本ホメオパシー医学協会」のウェブサイトにあります。

反ワクチンであるホメオパシー協会

https://jphma.org/fukyu/overseas_090806_Spanish_grippe.html

ホメオパシーに関しては科学的検証によっても医学的分析によっても毒にはならないけど、効果はプラセボを上回ることが無いよ、と判断されているトンデモ系ニセ医学であることを私は以前から数多くのブログ記事を書いています。

例えば「偽医療・ニセ医学・の典型「ホメオパシー」とはどのような治療方法か?その2 計算してみればわかるインチキ医療」などなど。

外資系製薬会社のMRであり、ご主人が厚労省職員であってもホメオパシーを普及しているヘンテコな団体の記事からワクチンの危険性を主張してもなーんの説得力もありません。

トンデモMRさんが旦那に服ませてみたイベルメクチンの効果はホメオパシーと同等

MRになるためにはMR認定制度があり、勝手にMRを名乗ることはできません。また私達医師が出入りのMRさんに薬の詳細なデータ等の提供を求める時にはMRさんは以前は営業中心のMRではなく以前は学術担当と呼ばれる医薬品研究の専門家を同行させるようになっています。

イベルメクチンに関しては「The British Pharmacological Society」に掲載された論文( PMID: 32779815)ではイベルメクチンの効果は試験管レベルでは活性があっても、通常の投与量では人体に効果があることは考えられない、と結論しています。

この論文を元に

イベルメクチンの効果はホメオパシーの効果と同じレベル

と辛辣に批判されているんですよね(https://twitter.com/drabbyphilips/status/1391943273942450177など)。

かぎりなくニセMR疑惑が浮上している反ワクチン派のルリさん、最終的にホメオパシー信奉者である可能性が高まってきています。

国内で反ワクチン派の源流を探している医療関係や医療ライターあるいは海外の医療情報を日本語に訳している方たちはぜひホメオパシーあたりを探って見ると良いのではないかと自称トンデモウォッチャーの私はアドバイスしておきますね。

反ワクチンとホメオパシーの深い関係

ちなみに私が反ワクチン派とホメオパシー信奉者に袋叩きにあった記事がこれです。

ホメオパシーは子宮頸がんワクチン被害者に影響を与えているの?

ホメオパシーは子宮頸がんワクチン被害者に影響を与えているの?

この時はさすがの私も凹みました(泣)。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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