ダイエット中のコツとしてはダイエット仲間をつくるといい、とか家族中でダイエットをすれば成功率が高いという話を聞いたことってありませんか?
ダイエット仲間を作ると競争心が刺激され頑張れるし、なかまで見張り(?)合いっこすることも可能です。
大食いの人と一緒だと余計に食べてしまう傾向あり
食事って一人で摂るよりは友達と一緒の方がいいでしょうし、家族とのコミニケーションを大事にするのに一人だけ「私はこれは止めとく」なんてことも言い出しにくいのではないでしょうか?
大食いの人と一緒だと余計に食べてしまう傾向は人間は周囲の人の言動に左右されてしまう為に起きてしまいます。
- 周りの人が低カロリー食品を選択すると、それを聞いた人は同じ選択をする
- 周りの人が高カロリー食品を選択すると、それを聞いた人は同じ選択をする
さらに
- 周りの人が大食いする話すと、聞いた人はいつもより多く食べる傾向がある
以上のような理由でダイエット仲間、家族でダイエットが効果的だと考えていたのですが、それを裏付ける話がでています。
仲間・家族でダイエットすることが効果的なことを裏付ける論文
「What Everyone Else Is Eating: A Systematic Review and Meta-Analysis of the Effect of Informational Eating Norms on Eating Behavior.」(Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics. 2013 Dec 24)に掲載されています。 内容的には人間はなにをどれだけ食べるか?という行動に対して周囲の影響がどのような変化をもたらすかを調査したものです。
論文から見えてきた私なりの結論
既に公開されている論文15件に対して検討しました。
その結果
- 論文8件は、食べ物の選択が食のモラルに関する情報が影響を及ぼすと分析していた
- 論文7件は、規範が何を食べるかの選択に影響を及ぼす点に着目していた研究だった
周りの人の情報に人間の食行動は左右されやすく、食べものを選択する際にその影響を強く受けるということを提示しています。食べ物を選択する時は社会的なアイデンティティが強く影響するという言い方もできます。
食行動は伝染する可能性がある?食の規範って何だ?
ダイエットする上でのコツを解析した論文で難解な部分がありました。
- 食行動は伝染する可能性がある、つまりダイエット仲間をつくればダイエットの成功の確率があがるといわれていることを指示します
- 集団においては、周囲が自分の食行動に対するポジションを左右するので、集団の食に関する規範(家族全体の食生活)によって左右される可能性がある為に、家族で揃ってダイエットをすると成功する確率が高まることの裏付けにもなる
と強引に私なりの結果としました。正直なところデータの解析の方法がよく理解できなかったのですが、筆者はコメントで上記の様な結論を述べていますので、ダイエットのコツは大食漢と一緒に食事をしないとか、食べ物の話をしないというのもあながち大間違いではないはずです。
つまり、常識的な食生活を会社と言う集団でもいいですし、家族と言う小さな単位でもいいのですが行なっていれば、肥満から脱却できる可能性が高まるのです。
お願い:くれぐれもデブがうつる、なんて解釈はしないでくださいませ。ダイエットに励む私の周囲のオッサンをこれ以上虐げないでくださいね。