太るのは簡単ですが痩せるのは難しいのは、あったりまえのことですが、CMや広告の魅惑的なキャッチコピーを見るとついつい試してみたくなってしまいますよね。
痩せる・痩せられる方法として代表的な4つの方法についてまとめつつ、それぞれのメリット・デメリットについて検討してみましたので御覧ください。
本記事の内容
食欲を抑える薬や吸収を抑える薬の作用と副作用
a:吸収を抑えてダイエット効果を発揮する新薬登場
日本最大の製薬会社から痩せることを目的とした新薬が近いうちに処方薬として販売されます。食べ物に含まれている脂肪は腸で吸収されますが、この吸収自体を押さえ込むことによって余分な脂質が体に取り込まれることを防ごうという作用をもっています。
類似の処方薬は海外では存在していますので、個人輸入で試した方もいらっしゃるでしょう。実際に試された方、油まみれの便が出て困ったなんてことがあったのではないでしょうか?
今回承認される薬はなんと保険診療の対象になっているのです。しかし、世の中そんなに良い話ばかりではありません、保険で使用できる基準としてBMI25以上って結構ハードル低いのですが、大前提として糖尿病を合併している方のみが対象となっています、残念。
b:高脂血症を抑える作用で中性脂肪を減らしてダイエット
国を挙げて対策を練っている「メタボリックシンドローム」ですが、この疾患の基準として腹囲と高い中性脂肪が含まれています。中性脂肪が高い状態やコレステロール値が高い状態を高脂血症と呼びますが、特に中性脂肪を下げるのが得意な薬があります。
成分は高濃度のオメガ‐3脂肪酸(おっと出ました、地中海ダイエットで注目されている成分)であり、イコサペント酸エチル (EPA‐E) 、ドコサへキサエン酸エチル (DHA‐E) を含んでいます。もちろん、ダイエットに使いたいんですけどとおっしゃっても処方されることはありません、残念ながら。あくまで中性脂肪が高いために保険治療薬として使用されるのです。
しかし、成分自体が青魚を食べて中性脂肪が減り、脂肪も減るという効果とあまり変わりがありませんので、顕著な変化を期待することはできません、というのも実際に発売当初、私自身が数ヶ月服用したのですが、他の治療法(後で述べます)と比較するのもかわいそうなくらいの効果しかダイエットにはありませんでした。
c:食欲抑制剤に分類されるこの薬は劇薬
この系統の薬は少し長くなりますが、私は処方したくない薬ベスト3に入りますので熱く語らせてください。これらの向精神薬に分類され習慣性のある医薬品とされています。食欲を抑える薬として一時期注目を集めた薬は食欲調節中枢などに作用して食欲中枢を抑制し、満腹中枢を刺激することにより食欲抑制作用を示しますが、医師が処方する場合の条件としてBMIが35以上の高度肥満症であることが必要です。
ダイエットを扱っている医療機関では割と気軽に処方されているのですが、私はそのような使用方法は賛成できません。
なぜならこの薬は殆ど覚せい剤と似た効果なのです。効果を発揮するのは中枢神経でありまるで覚せい剤です。
この薬を作っている会社は歴史的に有名なスモン病という悲惨な病気を副作用として世界中に被害者を作り出した製薬会社です。スモン病とはSMON subacute myelo-optico-neuropathyの頭文字をとったもので亜急性脊髄視神経症と呼ばれる脚のしびれから歩行困難、視力障害を引き起こします。日本では1970年に販売禁止となりましたが、副作用であるスモン病に対する根本的な治療はなく対症療法に甘んじています。
日本ではこの薬害によって全国で1万1007人の方が苦しんでいます。これは古い話の部類に入ってしまいますが、この会社はまたやってくれました。
今年になってニュースで報道された「論文改ざん問題」を起こしたのもこの会社です。論文を自分の会社の薬が優位になるために実験結果を操作したとされていてただでさえ不信感を持たれている医療に対してから医療・医薬品の信頼性を失わせるだけでなく国民の信頼を根底から揺るがした事件です。
こんな事件ばっかり起こしている会社の薬ですから、たとえ効果があったとしても心情的には使いたくない薬であるのは間違いありません。
痩せる薬の欠点は狙ったところを集中的・ピンポイントに改善できないところです。
ダイエットサプリを飲むダイエット方法の有効性
a:ダイエットのためのサプリメントの作用は単純
CSやBSで頻りに広告をしている領域がこのダイエット系のサプリメントです。私が一番のお気に入りのCMはトマトを主成分としたものですので「リコピン」という成分の中性脂肪を減らすという作用を根拠としたものです。確かに一時期トマトダイエットという方法がTVで紹介されスーパーでトマトが一瞬になくなったなんて話もまことしやかに聞こえてきました。
他にも中性脂肪をカプサイシンという唐辛子に含まれている成分が脂肪を燃焼されると考えられていますので、その効果を狙ったものだと考えられます。ダイエットサプリで今流行っている考え方は「燃焼系」なんですね。
特に副作用を考える必要がないはずのサプリメント(単に食品です)なので安心して使用できますが、効果はあまりにも個人差があって統計学的に信頼できるデータは残念ながら今のところ私も確認できませんし、厚生労働省もできていないようです。つまり、あんまり効果は期待できません。
b:ただ単に下痢をしているだけのダイエットサプリ
この方式をとっているサプリメントって結構多いのです。主成分はセンナ・アロエなどの植物が中心となっているものはそれほど副作用は考えなくていいのです。10年前ほど中国製のダイエット食品で「天天素」というものが大問題になったんですが、私自身も今回このブログを書くまで記憶の彼方に消え去っていましたが、被害を受けた方以外は既にお忘れになっているでしょうね。
その問題のダイエット食品はフェノールフタレインは下剤として使用されていた時代もありましたが、発がん性があるために薬としての使用が全面禁止されています。
この系統のサプリメントは単に下痢をしているだけですので、効果があるというよりは栄養不足になっているだけの状態であり、特に外国製のものは気をつける必要がありますのでご注意ください。下痢をした上で、がんまで発症してしまったら、そりゃ痩せますって。しかし、なかには次に述べる半端ない効果を発揮する一方で信じられない成分を含んでいたものもあります。
c:実際にあったメチャクチャ効果のあったダイエットサプリ
覚せい剤を痩せる薬と称して密売したり、サプリの効果を高めるために混ぜ込んでいた事件もあります。
心臓をバクバクさせて異常に落ち着きのない行動を始めそして交感神経が刺激されますので常に緊張状態になりますので食欲は減退します。学生時代試験前とか社会人になっても重要な会議の前に食欲が落ちるのと同様のメカニズムです。さらに麻薬の影響で仕事もできなくなって当然職も失います。貯金も使い果たしてしまいます。最低限必要な食費も覚せい剤代に変わってしまいます。
そんな医学的・栄養学的さらには経済的に効果的に痩せることが可能なんです。痩せる目的で手を出してしまっても最終的には薬が薬を呼び込む状態になり、痩身目的が薬目的になってしまいます。全ての人生になってしまうのです。
実際に痩せるといって販売された事件が国内でありました。
糖質制限ダイエット方法に代表される食事療法
a:確かに糖質制限ダイエットは効果があるのですけど
この治療法は最近の食事制限をするダイエット方法としては一番有名なものではないでしょうか?実際に私も試してみましたとこと体重の減少は認められましたが、他の健康に問題が発生して断念した方法です。どのような問題が発生したかブログに記載しています。
また本来は糖尿病の治療方法の一つとして考案されそれなりに効果をあげてはいるのですが、糖尿病学会は現時点で推奨しないとキッパリ宣言をしています。理由として糖は人間が活動するための燃料つまりエネルギー源ですので、それを全く摂取しないか極端に減らした食生活を長期に渡っておこなうと様々な障害が発生することが予想されるためです。
一時的に体重を減らす方法としては有効性は否定できない方法ですが、専門家の指導のもとに行わないと思わぬリスクが生じてしまいますのでご注意ください。
b:食べたものを詳細に記録するレコーディングダイエット
この方法は自分で食べたものをすべておやつに至まで詳細に記録として残すという方法です。この方法を続けながらもし体重が増えてしまったら記録を見返してどんな問題点、例えばどか食いをしていたとか飲酒とともになんだかだらだら食いをしてしまったなんて原因を追求することが可能になりとても有効な方法だと考えられます。
一方、食事した内容をブログやSNSに投稿する肥満になるという話(真偽は不明)もありますので、その辺りを検討したブログを書きましたのでお時間がありましたらご覧ください。
c:バナナダイエットに代表される単一のものを中心に食べる方法
これは単一の食べ物を大量に食べたりする方法で他に「リンゴ」「納豆」「キャベツ」などがあったと記憶にあるのですが、多すぎて忘れてしまいました。いまは「キュウリ」が流行りつつある状況です。これらに一貫してみられる傾向はある食べ物でおなかをいっぱいにして脳の満腹中枢を刺激して満足感をあたえ余分な食べ物を取らないようにするとともに、繊維質の多い食品が中心ですから「お通じ」もすっきり改善して、満足感は高い方法だと思います。
栄養学的にはかなり偏った内容になってしまいますし、脂肪分は控えることになるのですけど果物の糖は果糖といって結構血糖値を上昇させやすいので実際のダイエット効果はあまり期待できないのでは無いでしょうか?単一の食品でのダイエットってストイックに継続している間はいいのですが、緊張の糸が切れた瞬間から猛烈にリバウンドしてしまう危険性を孕んでしますし、友達に食事に誘ってもらえなくなることが悲しいです。
だって、せっかく食事に誘ったのに食べるものを選び選びでほとんど手を付けない人なんて一緒に食べたいと思いませんものね。
誰もがすすめるダイエット方法は運動ですが⋯
ほかのダイエット法を続けているが順調に減少していた体重があるときからなかなか減らない状態になることがあります。こんなときに軽い運動を行うことは停滞期を早めに脱出することが可能になります。しかし、運動単独でカロリーを消費するって結構厳しいものがあると思うのは私が単に運動嫌いだからでしょうか?
短期間で効果がでるダイエット法としての脂肪吸引などの治療法
脂肪吸引は確実に余分な脂肪を除去するということは言えますが、一気に大量になんて考えると命をかけることになります。命に影響ない量をなくそうとしても生命のリスクは思ったより大きいので、私はかなり特殊な状況下で無い限りお勧めしません。
その理由は脂肪吸引の危険性「死亡率ってどのくらいなのでしょうか?」という記事を以前書いております。アメリカのFDAはかなり厳しい言葉を使って脂肪吸引のリスクを説明して、安易に行わないように警告しています。
部分痩せに効果を発揮するマシン⋯ライポソニックス
薬を使ったダイエットでもどうしても不可能なのは部分やせです。男性の場合は運動療法などを一生懸命やっても、どうしても横っ腹の贅肉が取れないことを気にされるかた、また女性でも隠れ気になる部位ナンバーワンは二の腕です。少し宣伝臭が漂いだしましたが男女ともに短期間で簡単に贅肉を解消する方法としては超音波を使った脂肪溶解治療機器「ライポソニックス」を自信を持っておすすめします。女性の二の腕の治療は「リポクライオ」という脂肪を冷却して最終的に溶かしてしまう方法が好評です。追記「リポクライオ」による治療は終了しました 2019年7月19日
最後はなんだか宣伝になってしまいましたが、それは別としてもダイエット方法はとにかくご自分にあった方法を選択する、ということが一番大切なことだと思います。お友達があるダイエット方法で抜群の効果を得たとしてもあなたには適さないってこと案外多いのですよ。
オッサンで一番多いのはある程度減量は出来たけど、横っ腹のお肉が取れないという訴えです。
女性で隠れ気にしているナンバーワンは二の腕なんです。