「これからは美容整形より審美歯科の時代だ❗」米国大統領選挙を観て思ったこと。

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トランプ大統領誕生という大方の予想を裏切った結果になった米国大統領選挙。

海外の政治家にとって肌のお手入れ、シワの修正、たるみの改善はマスト事項との話もあります。CNNで今回の大統領選挙を観ているたら、トランプさんは当然のことニュースキャスター(CNNではアンカーと呼ばれる)方々の綺麗な歯並びと真っ白な歯にどうしても目がいってしまいました。

アメリカでは審美歯科が当たり前⁉

日本語と比較して口をはっきりと開けたり、口角を斜め上に挙げることのよってはっきりと発音できると学校で習った英語、これをしゃべくりまくる人口元ばかりを観ていて

米国では美容整形はもう常識、新たな美容医療は審美歯科なんだ❗

と思った次第です。

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http://edition.cnn.com/2016/11/07/politics/live-election-results-coverage/index.html?adkey=bn

左の男性はChris Cuomoさんでこんな感じのキラリーン真っ白な整った歯並びです。

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http://edition.cnn.com/profiles/chris-cuomo-profile

さらに右の女性はAlisyn Camerotaさんで整った歯並びと真っ白シロの歯をこれ見よがしに強調したプロフィール写真をCNNのサイトに掲載しています。

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http://edition.cnn.com/profiles/alisyn-camerota-profile

ホワイトニング・矯正歯科を担当する審美歯科の現状は?

歯科医の皆さんには大変申し訳ないのですが、米国(日本の一部でも)一昔前は歯科医はサディストの代名詞的な使用法が小説やエッセーで見受けられました。そりゃ虫歯の治療に行けば、いくら麻酔をしてもそれなりの痛みを伴うのですが、近年は虫歯の減少、特に子供の虫歯は予防歯科に力を入れらてた歯医者さんの努力によって激減してます。

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毎日新聞サイト「子供の虫歯、激減 予防策浸透、20年余で4分の1 歯科医は増加、閑古鳥」

「閑古鳥」なんて失礼な言葉を使っている毎日新聞ですが、予防歯科に力を入れている歯医者さんは予約が取りにくいところも現実にはありますので、旧態依然の診療に固執している歯科医院はそりゃ時代遅れになるのはどんな業界でも同じだと思います。

歯並びが良く歯が白いことは、日本でも美人の代名詞として「明眸皓歯(めいぼうこうし)」と言われていますので、欧米特に米国だけが白い歯がもてはやされてるわけではありません。ちなみに米国では白い歯は真珠(pearls)に例えられます。

この審美歯科市場は世界的にも成長分野と捉えらえているようで

審美歯科の需要は堅調に拡大しており、グローバルマーケットは2020年までに2億2300万ドルに達するという予測を市場調査会社Markets and Marketsは、11月9日、発表した。同社がリリースした有料レポート「審美歯科(歯科インプラント、歯科ブリッジ、クラウン、歯列矯正、歯科レーザー、歯科ベニア、歯科ハンドピース、ボンディングエージェント、歯科レーザー、歯科椅子、CAD / CAMシステム)の2020年までのグローバルマーケット予測」で、2015年から2020年の5年間、CAGR(年平均成長率)6.8%で市場は成長すると予測している。

グローバル審美歯科市場は2020年までに2億2300万ドルに成長予測

日本でも成長の期待できる歯科領域だと考えられていますので、歯科医の方も「保険診療だけじゃ生きていくのが精一杯」なんて仰らないでチャレンジ精神旺盛、患者さんのニーズを掴んだ方も多いのではないでしょうか⋯歯医者さんも二極分化が進むのです、多分。

CNNキャスターは美容整形をしているか?

スタッフとの雑談中に「日本のメディアはヒラリーがダントツリードと伝えているけど、それって本当?別の角度から見るとトランプもチャンスあるぞ」と言ってしまった手前、月曜からCNNを観続けている(もちろん診療時間外だよ)私に家族から「この人って整形?」的な質問を受けました。

米国では眉間の縦じわは意地悪そうに見えると気にする方が多く、ボトックスを使用して眉間にシワができないようにしている人が多いです。確かにCNNのキャスター、特に女性の場合、難しい問題を取り上げている時でも眉間の縦じわが目立たない人が多いように思われました。

欧米人の場合、二重の手術は行わないでしょうし、ちょっと見ないうちガラッと変わった容貌で登場すると「どうしたの?」と視聴者に感じ取られてしまいますので、レーザーでシミを取る、ボトックスでシワを取る、ちょいと糸を使ってタルミを取るレベルの美容医療を受けているのではないでしょうか?

矯正歯科・審美歯科の治療を受けたら「整形したあ❗」って大騒ぎするか?

日本では誰々が整形した、との話題でネット・雑誌が盛り上がることがよくありますよね。私自身もテレビなどマスメディアから「○○さんって、顔のどこをいじったんでしょう?」的な取材を受けたことがあります。でも、歯をホワイトニングしたことは美容整形したとは言わないでしょうし、歯並びを矯正しても美容整形したとは言わないですよね。じゃあ、目立つ場所にあったホクロをとったら美容整形したと呼びますか?

誰々が整形したことってそんなに気になりますか?結構ガセネタも多いですよ。例えば「ズラ疑惑」のあったトランプさんだって、選挙キャンペーン中に髪の毛を支持者にグイグイと引っ張らせていたじゃないですか?

まあ、美容整形に何千万も掛けたことを唯一の売りにして、テレビに登場する人がいますが、それは姿形を変えた場合です。老化によってできるシミやシワ、そしてタルミを改善することを「整形した❗」と指摘されない、ホワイトニングを含む審美歯科の治療と同じような扱いになるようにしたいと思っています。

おまけ:ヒラリーさんの落選の一因として、目立つ老化現象があると考えます。激務である大統領を69歳であるヒラリーさんで大丈夫と思った有権者もいるでしょうね。実際はトランプさんの方が一歳年上なんですけど容姿に対するお金の使い方には明らかに差があります。

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口元を見る限り「差し歯」レベルです。

一方トランプさんは

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Donald_Trump_Phoenix_2016.jpg

インプラントだとしても、セラミックあるいはジルコニアなどの効果な素材を使用しているように思われます。

大統領選後半のお疲れムードが漂って、肌はカサカサ、シワも目立つ、角度によってはタルミも派手に目立つヒラリーさんに大国のトップになって大丈夫か?と余計な心配をしてしまったのは私だけではないと思います。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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