イケダハヤトさんというネットでは有名ですが、一般の方には多分あまり知られていない有名ブロガーさんがいます。「イケダハヤトって知ってる?」と初めて聞いた時、当然「日本の歴代首相の名前くらい知っているぜ」と答えてしまった賢明な読者も多いかと思います(私は初めて知った時に検索すると池田勇人にしか自動変換しませんでしたし)。
本記事の内容
イケダハヤトさんがホメオパシーを賞賛⁉
イケダさんのブログは「まだ東京で消耗しているの?」というタイトルで知られていますが「はい、まだ東京で頑張っています」と答えるしかない私のような考えの人間とは真逆の哲学をお持ちのかたです。このイケダハヤトさんが「ムカデや蜂に刺されたときは『エイピス』を飲むと治るらしい。」(http://www.ikedahayato.com/20161011/66275429.html)とのブログを先日お書きになっています。
タイトルから「エイピスというホメオパシーグッズを服用すると、ムカデや蜂に刺されても治る」とのご主張であることは、速攻で理解できます。しかし、医療関係者からの反論を忌避するためか、しょっぱなから「ホメオパシーって怪しいですよね。」と逃げ道を確保している点はさすが有名ブロガーさんの匠の技。でも、いちいち反論しちゃうよ❗
ホメオパシーのヘンテコな点について
偽医療・ニセ医学・の典型「ホメオパシー」とはどのような治療方法か?その2 計算してみればわかるインチキ医療
ホメオパシーの亜流系でこんな酷いものもありました
自然派ママは「火傷はあたためる」のが新常識⁉これメチャ危険なホメオパシーじゃん❗
ホメオパシーを信じようが、信じまいが、効いたらそれは有効な治療法といえるのか?
どんな占いでも当たる時もあるでしょうが、外れることもあります。朝のワイドショーの占いをチェックしている人も実は多いのではないでしょうか?「今日のラッキーカラーは黄色です」なんて言われちゃて、コソコソと黄色のポケモンGOでピカチューを連れ歩いてしまう方もいるでしょう(俺だよw)。有効であるか、有効でないかを医学的に検証するには、ダブルブラインドという手法が使用されます(詳細はご自分で調べてね)。
少なくとも、統計学的に有効と認められた占いは存在しません。それと同じようにホメオパシー理論に使用される「レメディー」と呼ばれ処方される物質を服用することが、医学的に有効であることを証明している明確なエビデンスのある医学論文は存在しません。そんなイケダハヤトさんも書かれているように「怪しい、化学物質に頼らない感じの薬」がレメディです。
質問1
レメディーが化学物質でないのなら、化学物質の定義を述べよ❗
どんな物質も構成成分がわかれば化学記号で表すことができますよね。多分、イケダハヤトさん的な化学物質の定義は科学的に人工的に合成されたものを「化学物質」としているのでしょうけど、これは明らかに間違いです。
質問2
あなたが信頼している方が、効果があった場合、ホメオパシーのレメディーが第三者に有効であることになるんでしょうか?
ここに大きな疑問が生じますし、皆さんの周囲でも起こりがちなことでありニセ医学にはまりこむ要注意チェックポイントです。実はイケダさんの周囲に「エイピス」というレメディーを使用した方が例えば100人いて、たまたま2人の方が有効だった、と感想を述べただけなんじゃないでしょうか?多くの病気が放置しておいても、治ったように思われる現象がしばしばあります。さらに医学上認められた現象で「プラセボ効果」もあります。
質問3
スズメバチに刺されて、エイピスを飲んだら翌日治った方、次回もエイピスを飲むんでしょうか?
ハチに刺されて無事完治としても、二回目以降はアナフィラキシーショックのリスクが高まります。日本でもこれだけの方が厚生労働省のデータをまとめると報告されています。
ファイザー製薬 http://allergy72.jp/anaphylaxis/what.html より
イケダハヤトさんはネット上で影響力のある方と思われます。テレビのワイドショー等は日々ネタに困って、ネット上で面白そうな話を拾って番組を作ることが多くなっています。そんな方が医学的・化学的には確実にニセ医学と認定される「ホメオパシー」を賞賛するようなブログを書くことっていいこと?悪いこと?
アフィリエイトが仕事なんだから、大目に見なよ的な意見に関して
イケダハヤトさんはブログをネットに公開して、そこに入れ込んだ広告で生計を立てているようです(なんていうシステムか知らんけど)。特定の商品をブログに書くことによって、収入を得るアフィリエイトってシステムであることは既知ですが、芸能人とかだと「ステマじゃないの」って話も出てくるのではないでしょうか?(その辺の判断はプロの方にお任せします)
ネットの広告ビジネスに関しては、自分は素人なんでこのブログが「スッゲー役に立った」と思う人もいるでしょうが、「ちょっと危なっかしい」と判断するネットユーザーもいるでしょうね。イケダさんもそのあたりも意識しているのか、このブログはほとんど伝聞形、あるいは「?」を使用して、医療関係者及びネットのうるさ型のツッコミを回避している文章で埋まっています。でもね、世の中にはなんでも単純に信じちゃう人って多いのです。自分で調べようとしない人も多いのです。単に蚊に刺された程度の話なら、スズメバチに刺されて、ニセ医学認定のホメオパシーのレメディー使用して残念な結末になることもあるんですよ❗
林野庁サイト https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/yonn.html
素人の体験に基づいた医学情報は⋯
私は民間療法を全て否定することもありませんし、代替医療の全ても否定する立ち位置ではありません。しかし、有名なブロガーがどう見ても有効とは思えないホメオパシーのレメディーを紹介することは、絶対に良いこととは考えられません。知人である有名ブロガーさんは実際に自分で試した製品・治療法をブログとしています。良い点も悪い点も必ずお書きになっています。
イケダさんのような、ロハスでナチュラル志向でオーガニックライフをゆったり田舎暮らしで満喫している方、はっきり言いますが私は苦手です❗自分の感想を述べるならまだしも、イケダさんを「信頼出来る情報発信者」と考えている方がハチやムカデに刺されてトンデモないことにならないことを祈るしかない自分が虚しいです。