女性は頭頂部で判断する「ルードヴィヒ分類」(正式にはLudwig Classification scaleですのでルートヴィヒ分類とも呼ばれます、が主流です。
しかし男性のハゲの分類で使用されるノーウッド分類(Norwood- Hamilton classification)と比較して前頭部や側頭部の進行度は反映していない点が以前から疑問を持たれていました。
薄毛の分類は男女別になっています
女性の分類
http://blog.miamihair.com/からお借りしました なんか非常に悲しいイラストになっていて嫌な感じですね一方男性は
と何故かオッサンの方が詳しく分類されています。
オッサンのハゲは結構解ってきた
ミノキシジルとう外用薬やプロペシアという画期的な薄毛改善内服薬の登場、でオッサンのハゲはだいぶ改善することが可能となってきました。以前ブログでも書きましたがこのプロペシアを上回る薬も近々登場予定です。
女性の薄毛は決定打がない
残念ながら飲み薬や塗り薬で女性に効果があるとはっきり証明されている薬を簡単に皆さんが手に入れることはできません。各医療機関が様々な工夫をして改善を目指しているのが現状です。
当院でもAAPEカクテル療法を用いた薄毛治療を行って好評をいただいていますが、男性のように飲んで確実な薬、塗って確実な薬は現在存在しません。
唯一効果があるとされているパントガー(またはパントガールと呼んでいるクリニックもあります)は残念ながら日本では薬品として認可されておりません。
パントガーは当院でも補助的に使用することもありますしかし、奥様番組のテレビの放映中の時間帯はかなりの頻度でかつら、ウィッグのCMが流れます。新聞広告・折込広告そしてネット上も女性を対象にした薄毛対策が盛りだくさんなのです。
女性の場合の難しさ
ハゲの分類についてもいえることですが、なぜか女性の薄毛は軽く見られていたようです。多分、医師の数が圧倒的に男性が多いので自分自身の切実な問題として研究にはげんできたからかもしれません。
女性医師がどんどん増えている現在、女性の薄毛に対する研究が進み画期的な治療薬が登場するかもしれません。
男性はハゲと前立腺がんの関係が明らかになっていることから、男性ホルモンを介するメカニズムがポイントとなることが解っています。
一方、女性の場合ホルモンが女性ホルモンだけでも多数あるだけでなく、月経の周期などによってホルモンのバランスが常に一定ではないことが研究を難しくしている一因だと考えられます。
多くの女性患者さんを診させていただいている当院としても、女性の薄毛は頭頂部からすすむとされているルードヴィヒ分類には違和感を覚えます。男性型脱毛症とよばれる前頭部から薄くなっている症例も少なくありません。
当院として今後女性の薄毛のデータを蓄積していき、ぜひお困りの方のお役に立ちたいと考えております。その為には現在の分類の仕方では甚だ不十分だと考えますので、男性の薄毛の指標のノーウッド分類も積極的に使用していく予定です。
当院だけで基準を作ることは学会等で発表するときに全く説得力がありません。各医療機関が統一の基準・分類法を使用して初めて効果測定ができるのです。
ぜひ、学会が頑張って女性の現状に当てはまった基準を作ってくれることを期待します。
※2022年より本格的に発毛治療始めました。男性・女性どちらにも有効です。詳しくは「再生医療として発毛治療を開始した理由」をご覧くださいませ。