ミランダ・カーって人はとても忙しい人なんですね。ダイエット方法・美容方法の多くは「ミランダ・カーもやっている」「ミランダ・カーも実践」とのタイトルが枕詞のように使われています。
本記事の内容
セレブの代表、ミランダ・カーが実践している美容法・健康法っていくつあるんだい??
ミランダ・カーの1日は
- 朝は「ホットレモンウォーター」を飲み、コールド・プレスジュースも飲みつつ、スーパーフルーツを食べてます。
- 昼はデトックスウォーターを飲んで、7秒ダイエットと呼ばれるアイソメトリックスを行い、スピリチュアルによる「引き寄せの法則」により幸運を呼び込み見つつ、白湯ダイエットも実践して日中を過ごします。
- 仕事の時はメイクは「5:2の法則」に従い、オーガニック化粧品のKORAを使って、さらにアイメイクはM・A・Cを使用しつつ、唇にはディオールのマキシマイザーを、チークにはrms beauty、リップにはCharlotte Tilburyを使用しています。
- 夕方には「オイルプリング」でデトックスを行い、「チラコイド」を食べてダイエットをして、ついでに「オートミールダイエット」も同時進行。
上記はあくまで私の妄想です⋯ネットに散乱しているミランダ・カーが実践しているとの真偽不明の情報をもとに深い内容は調べず、詳細な意味も知らないでテキトウに並べ立てました(笑)。
こんなミランダ・カーを真似ても多くの方はミランダ・カーになれないという不条理。有名人が愛用している化粧品を使っても、セレブが行っているダイエット方法を真似てもミランダ・カーは遠のいていく⋯。なぜ、有名人・セレブって言葉に振り回されてしまうのでしょうか?
有名人が効果を実感したサプリを使用しても、あなたに効果があるとは限りません❗
ミランダ・カーの場合、本当に個人的にお気に入りのダイエット方法やメイクグッズがあるのかもしれませんが、多くはメーカー等がタイアップ的に使用してもらった、バックに入れてもらった、広告費を払ってイメージキャラクターになったものも多いんじゃないでしょうか?
それを使用すれば「私もミランダ・カーになれるかも」と思った純情無垢な日本人女性が多いために、彼女のネームバリューを利用して、本人の承諾を得たか得なかったかは不明でも「ミランダ・カーご愛用」とすれば爆発的なブームが起こるのですね(笑)。
例えば「ミランダ・カー ダイエット」で検索すると出るわ、出るわご愛用のダイエット方法が。いくら低カロリー食が中心でも、すべての食品を毎日実践していたと仮定すると、超高カロリーになってしまいます。
サプリの広告でも「あの人は今」的な有名人・芸能人が「これを飲むようになってから膝の痛みが⋯」「気になっていた血圧が今では⋯」「これを愛用してから目覚めがすっきり」とおっしゃっています。効果検証のためにゴクゴク少人数(統計学的には全くの無意味)の人に飲んでもらって、その中の一人にプラセボでなく本当に効果がある可能性も否定できませんので、効果があった人にとってはそのサプリは救いの神なのかもしれません、しかし❗
ここが医薬品とサプリあるいは健康食品の違いです奇跡的にある人に効果があったサプリや健康食品が、他の大多数には全く効果がなくてもこれらは体験者談として劇的な効果を表記することができます。薬の場合、100人中1人に劇的な効果があっても、追試によってほとんどの場合は奇跡的な効果は否定されてしまいます(サプリや健康食品は効果・効能を記載したら違法ですけど)。
プラセボ効果をさらに限りなく無くすための科学的な手法
二重盲検法(Double blind test)ってご存知ですよね、医学の実験で用いられる方法でプラセボや研究者のバイアスの影響を限りなく無くす方法です。例えばある薬Aがあります。この効果を観察するためにプラセボ薬(全く効果のない偽薬とも呼ばれ、ぶとう糖などが使われる)を用意します。これを二つのグループに分けた対象者にくじ引きなどで渡します。
実薬Aを手渡したり、その効果を確かめる医師がAが実薬であることを知っていると、表情に表れたりデータを解析するときにバイアスがかかる恐れが出てきます、そこでダブルブラインド法が使用されるのです。薬を処方する医師の対象者に渡される薬が、実薬か偽薬かを知ることができない状況で行われる研究方法をダブルブラインド(二重盲検法)と呼ぶのです。
この手法によって対象者である患者さんにも、観察者の医師にもどっちが本物でどっちが偽物であるかをわからなくする方法です。
ミランダ・カーも愛用、有名セレブも実践ってだけでバイアスがかかります
ダイエット方法であっても、デトックスであっても、メイク方法であっても 「ミランダ・カーも実践」との枕詞がついただけで、科学的検証としてはバイアスがかかります。
万が一効果があったとしても、医学的に正当な効果とは呼べないのです。中には「医師である◯◯先生も実践する健康法」というのもあります。医師が実践して効果があるんだから、まちがいないぞ、と考えてしまう純情ないたいけな方の多くがこの手法に引っかかってしまいます。
科学的・医学的な評価に耐え得るとは思えない書籍やサプリが新聞広告に満載です。特に年を召した方は新聞は一番信頼度の高いメディアです。そんな健康法やサプリの効果を信じる人って若い女性がいくらミランダ・カーのライフスタイルを真似てもミランンダ・カーにはなれないことを知るべきではないでしょうか?