リストラティブ・ヨガがメタボ対策に効果的 ところでリストラティブ・ヨガってなんだ?

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米国糖尿病学会(ADA2013)ってのが先日開催されていました。

学会速報で知った知識なのでざっくりの紹介になりますが、ヨガの方法であまり無理な体制を取らずに楽ちんに出来る方法をリストラティブ・ヨガっていうそうです。

ゆだねるヨガ

安全性や実効性はしっかりした論文がありませんので、あくまで学会での口頭での発表に基づいて話を進めていきます。ヨガっていうとインドの修行僧が

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こんな恰好をするのが昔のイメージですが、これじゃ流行らないのでオシャレに

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こんな感じで今では女性が好んで行うリラクゼーション+運動のイメージが定着していますね。

様々な流派?の一つがこのリストラティブ・ヨガです。無理な姿勢を取らないで身の回りにあるものを利用して、リラックスを目的として行う方法です。

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サンフランシスコの新聞にありましたのでアメリカで流行っているようです

これなら私にもできそう!

写真をみてこれなら私にもできそう、と思った女性・オッサンも多いのではないでしょうか?日本でも行っているところがありますので、自己責任の範疇でご判断下さい。

今回の講演ではショッキングな発表が行われました。

  • このヨガとストレッチの効果を比較した
  • 6か月後ヨガは1.3キロの減量 ストレッチは0・7キロの減量
  • 6か月後脂肪はヨガで31㎠、12か月後は34㎠の減少が認められた(ストレッチの具体的数字は不明だが有意差あり)
  • ウェストは12か月後ヨガで2・1㎝、ストレッチは1.1cmの減少

つまり半年以上続けると明らかにストレッチよりリストラティブ・ヨガが有効であったという結果でした。

さらにこのヨガのいい点は

  • 最初の6週間は週二回
  • 次の12週間までは週一回
  • さらに次の24週間は二週間に一回
  • その後48週までは維持としてなんと月一回でもOK

とレッスンに通う時間が非常に少なくて楽ちんなのです

宿題として家庭内で週に3回はDVDをみて30分ヨガをしないとイケなかったようですが。

効果のほどは

効果はメタボ対策としては脂肪の減少があり、ウエスト周りも減少していますし、体重も減っているので有効と判断できます。比較的厳しさが無く簡単に出来るストレッチよりさらに簡単で楽にできる、続けやすいというのがリストラティブ・ヨガの有利な点です。

今回の講演は論文にするには統計学的な方法にいくつか問題がありますので、シッカリ研究計画を立てて近いうちに発表されると思います。カリフォルニア大学サンディエゴ校のMaria Rosario G Araneta MDが発表した内容を木本 治(医療ライター)氏が学会速報で公表した記事をもとにさせていただいています。本来は糖尿病に対する効果を知りたいところですが、残念ながら情報不足で詳しいデータは入手できませんでした。

私たちはどうすればいいか

メタボ対策は食事に気を付けることと、簡単な運動である程度改善できるとされています。一番簡単にメタボ基準から外れるのは実はウエスト周りの減少です。それだけでメタボ基準から脱却できるのです。

とくに内臓脂肪・体脂肪とよばれるものは簡単な運動の継続で減少しやすいことがしられています。ストレッチも良いのですが、時間が取れないかたはこのリストラティブ・ヨガを試してみるのも一考だと思います。でも少なくても48週はつづけてくださいね!

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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