炭水化物を制限する糖質制限ダイエット、実践されている方は多いと思います。私も挑戦しました。糖質制限ダイエットって当たり前のカロリー制限でしかありません。糖質を制限するダイエットを推奨する方々の中には謎な理論を振りかざす人たちがいます。もっともらしいので受け売りして結果としてデマを広めてしまう有名人の方も⋯糖質制限ダイエットは痩せはしますが、健康にはよくないよというお話です。
糖質制限ダイエットで他の異常が増える
チョッと古いかもしれませんが、食事は一日一回でいいとか、糖質を制限するとダイエットに効果があるとか結構話題になっていましたね。とりあえず何でも挑戦してみて自分の体で試さないと気が済まないたちの私として以前、糖質制限をしたことがあるので経験を踏まえた報告をします。
よくよく見ると単なるカロリー制限
糖質ダイエットは信奉者が多いのでまず絶対的な前提があります。糖尿病の方の血糖値やヘモグロビンa1cを劇的に改善する効果は確かにあります。また、糖質さえ制限すればお肉などのタンパク質・脂質は気にしないでドンドン食べていいよ!という点も魅力的です。
私も挑戦しました、いわゆる炭水化物を制限する糖質制限ダイエットに、その結果
尿酸値 5.6→ → →8.6 痛風発作寸前の状態
悪玉コレステロール 40 → → → 274 無茶苦茶動脈硬化進行
血色素 15.2 → → → 18.2 詰まる寸前のドロドロ血液
以上のように三カ月続けるとメチャメチャの健康状態になりました 涙。
本来血糖値の異常がない私が肉食中心に食事を変え、大好きなお米を減らした結果がこの様なものになりました。気になる体重は2キロ程減りましたが、その後に行った脂肪融解治療「ライポソニックス」の効果と比べると大したことはありませんでした。
ライオンのエネルギー源
糖質ダイエットの本によると不思議な理論にであいます。お肉は太らない、カロリーは大してない、血糖値は上昇させない等の説明です。だったらライオンはどの様にしてエネルギー源であるグルコースを獲得しているのでしょうか?ライオンはお米は食べませんし、野菜も食べません。
お肉には十分なビタミン類は含まれていませんが、獲物の内臓を最初に食べますので消化器に残っている食物も一緒に食べてビタミンを摂取しているのです。また、必要なビタミンを作ることの出来るシステムを持っている動物もいます。
では、カロリーがたいしてないお肉だけでアレだけ激しい運動が可能なのでしょうか?なぜ糖質制限ダイエット本に書いていないのか不思議ですが、たんぱく質は体内でアミノ酸に分解されたあと、実はグルコースつまり血糖に変化しているのです。
糖尿病の方は原則的にカロリーの摂り過ぎによって高血糖状態になっていますので、過剰な糖質摂取をおさえることは血糖値の低下を促すことにより、糖尿病の指標である血糖値やヘモグロビンa1cの改善が出来ます。でも、極端な肉食への偏食は私の場合と同様に心血管系の疾患のリスクを高めることになるのです。たしかに私の体験値的には20年前に比べると糖尿病の患者さんは10倍くらい増えたイメージがあり、もはや国民病的になっているとさえ思えます。
よくよく考えれば糖質制限ダイエットって当たり前のカロリー制限なのです。たんにお肉系はあまり制限しないでもいいですよ、ですがコレステロール・尿酸は当然急上昇します。糖尿でボロボロになった血管系に追い打ちをかけるようなリスクがあると考えられます。
糖尿病学会も危険を訴えています。
日本糖尿病学会も重要なお知らせとして糖質制限の危険性を訴えています。(http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40)つまりダイエットに利用するのはことのほか、糖尿病患者さんが行うことさえも問題をかなり多く含んでいるとういう内容です。やはり色々な食べ物をバランスよく摂取するのが健康には一番よろしいようですよ。