前回に引き続き人間ドックのお話です。
本記事の内容
なぜ私は突然人間ドックを受ける気になったのか?
それには二つの理由があります。昨年の9月に脂肪融解治療機で腹部の皮下脂肪を取り除いたあと、どんどん脂肪が減少して今まで履いていたスラックスが全部ダブダブになってきたのです。効果が現れていることは良いことなのですが、実は体に異常が起きていて、例えば気づかないうちに癌があったなんてことがあったら洒落にならないと考えたことです。
また、おかげ様で順調に体重も減ったのですが、別に食欲が落ちた訳でないし、以前よりいわゆるスイーツ系を食べる機会も増えているので、糖尿病を心配していたのです。糖尿病はイメージとして甘いものを好み、太っている人の病気って思われる方が多いのですが、病気の初期症状は痩せることが多いのです。このあたりを総合的に第三者的に判定してもらおうとの気持ちもあって人間ドックを受けることにしたのです。
因みに厚生労働省の発表によりますと、男性の69.4%、女性の56.7%が検診または人間ドックを受診しています。
公益財団法人 生命保険文化センターの資料をお借りしました。
やばいかも、心電図で気になったこと
当院では心電図を使用する場合は患者さんに直接密着する部分の電極は使い捨ていわゆるディスポを採用しています。ここの人間ドックでは使いまわしの旧式の電極でした。別に電極から何か病気が移るわけではないのですが、前のオッサンの体に直接触れたものが自分(オヤジです)に触れるのはすこし抵抗感があります。
でも、サウナとかでもほかの人が使用した踵を擦る軽石を使いまわしているオヤジ達にとっては特段気にするようなことではないのかもしれません。
前回のブログその1でも触れたように水虫、足白鮮はサウナやゴルフ場で移ってくる方が多いので注意は必要だと思います。若い女性の場合以上に清潔に気を遣う方が多い今日この頃ですから、医療機関はそんな点にも気を付けた方がいいと感じました。
上から目線かもしれないけど、呼吸器の検査でもう少し考えてもらいたい
私が恥ずかしながら失敗を繰り返した呼吸機能検査ですが、これは肺活量を調べるというよりいかに勢いよく息を吐けるかを診る検査です。
私は今回の人間ドックで大腸の内視鏡の検査を受ける予定でしたので、前日から腸を空っぽにするために下剤を使用していました。当然当日の便は緩めで、下痢に近いものでした。
そこで勢いよく息を吐き出す検査です。思いっきり力を入れると下半身にどうしても不安がでます。恥ずかしい事態に陥らないように息を吐き出しながら、お尻付近のことが気になり息が一瞬とまってしまい、再度少し息を吸ってから吐き出してしまうため、3回もやり直しをすることになってしまったのです。
そのあたりの検査担当者は分かってほしかったと思います。多分、若い担当者は大腸内視鏡検査を受けたことが無いでしょうから、患者さんの立場を理解した検査の流れにまでは気づかなくて当然ですけど。
たんたんと検査をしても変だし、感情豊かに検査をしても変です
エコー検査で明らかに検査技師さんの動きが私の肝臓付近で止まり、何回もやり直しをしていました。私が医師であることが分かっていたので良かったのですが、もし全くの素人の方が受診していてある部分で検査担当者が何回も同じ所を見直していたり、首を傾げている様子を見てしまったら不安はメチャメチャ大きくなってしまいます。
その場で「なんかありますか?」と尋ねても検査技師さんは診断をすることは法律上許されていませんのでグレーな回答しかできません。人間ドックの結果が送付されてくるまで不安な日々を過ごしてしまいます。でも、受け付けで経験したようにあまりにも機械的な扱いをされてもなんだか流れ作業ラインに乗っかったようでそれはそれで不満が出てくるものです。
因みに胆のう系のがんで男性は毎年9000人程度の方が亡くなっています。
次はいよいよ胃カメラと大腸の内視鏡です→ 人間ドック受けていますか? その3 内視鏡での異変があああ❗