夫源病、ホントにそんな病気あるの?じゃあ、妻源病はないのかなぁ?

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先日「夫源病」という不思議な病気を新聞で目にしました。字から「ああ、ハイハイ、夫が定年になって家に長時間いるんで奥さんの精神状態がおかしくなるんだろう、ハイハイ」と新聞の見出しだけ、さらっと読んでお終い、としました。

今年の大型連休はずーっと家に篭りっきりだった私なので、後からちょっと気になりだして、いろいろと調べてみると出てくる出てくる「夫源病」に関連する記事が。そもそもこの「夫源病」は大阪大学の石蔵文信医師が名付けた病状で、「夫源病を発見した」という伝え方は正しいものではありません。

夫源病という、夫が原因となって奥さんの体調が崩れる病気⁉

夫源病の症状は

更年期の症状と似ているのですが、原因不明の不定愁訴や強い耳鳴り、横揺れのめまい、激しい頭痛、のぼせ、ひどい肩こり、全身の痛み、動悸、息切れ、呼吸困難、不眠、倦怠感など、様々です。

tatujin.net/column12.html

という、不定愁訴中心の症状が伴います。

夫源病の原因として

旦那さんへの不満などがストレスとなって、体や心にさまざまな症状を引き起こす病気です。それは旦那さんから受けるストレスが自律神経やホルモンのバランスを乱し、それが続くと自律神経が耐えられなくなって、体に症状が出るのです。旦那さんと一緒にいるのは毎日のことですからね。ささいなストレスでも、毎日のように続くと病気になってしまいます。

josei-bigaku.jp

夫が原因で妻に自律神経に悪影響が起き、不定愁訴中心の体調不良が起こる

ってことになります。

でも、逆に妻への不満が高まって夫の体調が悪くなる「妻源病」ってのも、あって良さそうなもんですよね〜、おっさん友達よ❗

いわゆる「性格の不一致」が夫源病の原因のような⋯おたがいさまじゃん

夫の行動を見て、夫源病にならないかを予想する、「夫源病」チェックリストなるもがありました。

鈍感夫が妻を病気にする?夫源病とは_-これであなたも医の達人-

http://tatujin.net/

仕事をバリバリこなしてきた男の場合、多くがこれに当てはまってしまうんじゃないでしょうか?

・妻が何かしてくれた時「ありがとう」といったことがほとんどない
・夫婦の記念日(結婚記念日・誕生日等)を覚えていない

後半戦に書かれいるこの二つはもともとの性格なんじゃないかな?特に「ありがとう」と言えないのは当然社会生活でも排除される人ですし、記念日等を特別な日であると考えない人もいますから⋯私は自院の開業日を忘れていましたから。笑
記念日を覚えていないくらい仕事のことで頭がいっぱいという可能性もあります。
・奥様の外見の変化に気がつかないというのは、これモテナイ男性の特徴でもあります(経験談)。付き合っている彼女があったときは「髪型変えた?」とか「そのブレスレット可愛いね」と適当にでも言っておくことが、「この人は私を常に意識して見てくれている」と女性が感じるキモである、なんてことを若かりし頃軟弱系の雑誌で読んだ記憶があります。

熟年離婚の原因になるならわかるけど、若い人でもこの症状なら⋯

かなり以前から熟年離婚なる言葉が出てきています。定年退職をして、普段家にいなかった夫が常時家にいるために、奥さんが気づきあげた生活のリズムが崩れて、夫がウザくなる、って話もよく聞きます。熟年離婚は我慢に我慢を重ねてきた奥さんが、無理をしてご主人が元気に仕事に向かえるように努力してきたけど、これからは仕事に送り出す必要がないので退職金などの一部をもらって「ハイ、サヨナラ」と離婚しちゃうという気持ちは分からなくはありません。まあ、夫側はそれこそ狐につままれた状態になるでしょうけどね。でも、今話題になっている「夫源病」は何も中年以降、あるいは熟年の問題ではなく、若い世代にも起こりうる点が問題となっているようです。でも、さっきのチェックリスト程度、どんなオッさんでも経験していることなんじゃないでしょうか?

未熟な大人が引き起こしている、わがまま同士の問題のような気がします

夫源病で苦しんでいる女性が読んでいたらゴメンなさい。やっと掴みかけている女性ファンを一気に失う覚悟で書いちゃいます。

これって単にワガママなんじゃないのの??

一方的に女性がワガママといっているわけではありません(大汗)、男性サイドも奥さんの気持ちを汲み取れば解消できる問題ばかりなんではないでしょうか?(女性ファンさま、男も悪いんですよ 強調、強調)。もちろん夫源病が更年期障害の時期とかさなると、大量の薬を処方されたりすることがありますから、夫との関係を見直すことで解決するならそれに越したことはありません。男性側からも言い分もあるでしょうけど、女性目線に立つと決めた私ですから、男性でも不定愁訴を中心とした「男性更年期障害」というこれは歴とした病名もあります。

解決策はお互いにある程度の距離をとることらしい

散見する夫源病の解決策としては「プチ家出」を勧めているものが、多くお互いに一定期間距離を置こうよ、ということになるようです。でも、夫源病の原因となる夫自体が「正義感、責任感が強く、完璧主義」であり「妻の病気や体調を異常に心配する」傾向もあり「仕事も家庭でも真面目できちょうめん」だとのことですから、何も言わないでプチ家出をすることは控えましょうね、パニックになって大騒ぎして、警察に届け出てしまうかもしれませんので⋯これがまたウザさを倍増させて、夫源病の症状解決とはならなくなりますので。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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