「りんごが赤くなると医者が青くなる」「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざが欧米にあり、赤い色の食べ物は健康にいいんだよ、というおばあちゃんの知恵です。トマトジュースが乳がんのリスクを減らすって先日ブログに書きましたし、リンゴダイエットって結構有りかもしれないというブログも書きました。
植物に含まれるポリフェノール(カテキン、アントシアニン、イソフラボンなどなど)がダイエットにはいいし、ガンの予防にもなるし、さらにエイジングケアもある!という捉え方をしてきました。私は基本的なスタンスはサプリは必要なし、食べ物を工夫することで十分、病気なら素直に薬を飲め派(こんな派閥はないか)ですが、極端に偏った食生活(肉だけ食べるケトジェニックダイエットなど)にも批判的な複雑なオッサンです。
でも、果物とか野菜って体には良さそうという認識は皆さんもっていると考え話を進めて参ります。
赤ワインのポリフェノールの効果
地中海ダイエット(痩身を目的とした食事ではなく)は心臓や血管系の病気の病気を少なくすることで世界中の注目を集めています。オリーブオイルをたっぷり使用して、新鮮な肉や野菜も食べられ、少しナッツ類をプラスするとさらに効果的ってヤツです。
以前NHKでも取り上げていましたが、その内容に少し問題がありましたが、認知症に対する効果も示されています。この食事はたっぷりの赤ワインを飲んでもOKということでかなり緩やかなダイエット健康法であるので、参考にしている人も多いのではないでしょうか。
コーヒーのポリフェノールの効果
昨日、コーヒーを1日4杯以上飲む人は肝臓がんのリスクが低下するという論文を見つけてブログにしました。
コーヒーは健康上利益があるという論文が多く出されています(カフェインの問題は除外)が、コーヒーの効果効能もポリフェノールが関係していることが強く考えられます。リンゴも赤ワインもコーヒーも健康な生活には欠かせない食べ物だと認識していたのですが⋯・。
ポリフェノールって全く効果がないって?!
焦りまくっています、アメリカのジョンズホプキンス大学(研究はもちろん臨床でもかなり有名な大学です)の余計なことをするオジサン達がトンでもない論文を発表しやがって、じゃなくて発表しました。
まあ、オンライン版なんで紙になったやつよりは診査が甘いので(かなり偉そうな態度)、専門誌の掲載される時は宿題や下手をすると小保方さんのように取り下げを要求される場合もありますが、結構ショッキングな内容です。
フレンチパラドックスという話を聞いたことが有ると思います。フランス人は喫煙率も高いし、脂肪たっぷりな食事をしているのに心臓の病気が少ないという矛盾に対しての回答が「赤ワインのがぶ飲み」というものです。つまりポリフェノール(厳密にはレスベラトロール)がたっぷりの赤ワインを飲んでいる為に病気にならないという説です。抗酸化物質体にいいでしょう説の裏付けにもなっています。
この意地悪なオッサン達はイタリアの65歳以上の800人(平和な田舎の小さな村らしい)を対象にして尿のレスベラトロールを検査して、食事から得られてるポリフェノールがどれだけ健康と関係しているかを調べたようです。
その結果レスベラトロールと健康には関連無し!という非情な結論を導きだしました。
でもこのオンライン版を読む限り、個別の生活習慣や嗜好品に対する因子の解析が甘いように感じられます。のどかな村に住むお年寄りたちだから条件が均一であるというあわてん坊な研究者の研究結果とこじつけたい私です。
多分、赤ワインのがぶ飲みはおいといて地中海食は色とりどりの多種に渡った食品を広く浅く食べることを意味しますので、これって日本のおばあちゃんの知恵的でかなり個人的に支持したい食生活ですが、地中海の温暖な気候もかなり健康面で影響しているとも考えられますので、日本でまんまマネしても効果がないかもです。