高血圧症、糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪)などの生活習慣病が国民の健康を損なっているので、これらの病気になりやすい「内臓脂肪型肥満」を減らして行こう!という方針のもと考え出された名前がメタボリックシンドロームです。
生活習慣病になると、国の医療費が膨大になることを未然に防ごうというのが国の本音です。今回は、メタボリックシンドロームは男性と女性で差があるのか?というお話です。
内臓脂肪型肥満ってなに?
余分に取った食事のエネルギーはまず脂肪に蓄積されます。
一番脂肪をためやすい場所は肝臓や腸などお腹の中の臓器周辺です。
内臓周辺に脂肪がたまって「ポッコリお腹」になった状態が内臓脂肪型肥満です。
この内臓脂肪が多い人が糖尿病や高血圧症などの発症と大きくかかわるものだと分かったため、まずは内臓脂肪を減らしましょう!と啓蒙しているのです。
内臓脂肪は減るの?
内臓周辺にたまった脂肪は簡単な運動で減るので、よく普通預金にたとえられます。 なかなか減らない脂肪は皮膚のすぐ下にたまってしまう皮下脂肪です。これは定期預金にたとえられます。つまり、内臓の脂肪は減らしやすが、皮下脂肪はなかなか減りにくいのです。
メタボリックシンドロームの基準はどんなもの?
内臓脂肪型肥満プラス高血糖、高血圧、脂質以上のうちどれか二つ以上がある場合を診断の基準としています。 内臓脂肪型肥満の測定基準は腹囲(へそ周り)が男性85㎝以上、女性が90㎝以上とされています。 本来はCT検査で内臓脂肪面積が100㎠なのですが、健康診断のたびにCTを取っていたら、費用も掛かりますし、放射線の被ばくの問題もありますので、腹囲を測定することになっています。 中性脂肪は150mg/dl以上、善玉コレステロールは40mg/dl未満が脂質以上です。 血圧は上が130以上か下が85以上。 血糖値は110mg/dlです。
なんで女の人のほうが腹囲の基準があまいの?
そうなんですね、女性に甘く、男性に厳しいのが腹囲の基準です。
これはもともと女性のほうが皮下脂肪が厚いためです。
女性は妊娠時にお腹の胎児を守るために皮下脂肪は厚くなる傾向があります。
運動と食事で改善できるの?
男性のほうが運動・食事で腹囲を改善しやすいのですが、女性の場合は内臓脂肪が減っても皮下脂肪が減りにくいので苦労されている方が多いようです。体重が減ることによって血圧は改善する傾向があります。食事で高血糖は改善します。
そして生活改善にも男女差があります。男性は運動・お酒を、女性は間食に気を付ける傾向があります。 まずは食事・運動でメタボリックシンドロームの基準を一つでもクリアできれば、メタボ解消となります。 最近は健康診断の時期になると、毎日のように上記のような会話が患者さんとの間で交わされます。
でも一般的にメタボといえばお腹がぼっこりでていることを指しますよね。
今まで述べたような面倒なことを考えないで、お腹の脂肪を減らせばメタボ脱却になります。
まずは、ポッコリでたお腹をへこませることを考えましょう!
脂肪融解マシーン「ライポソニックス」も効果的ですよ!