男はデカ顔というか、横広がりの顔の方がモテるという意外な報告

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デカ顔でお悩みの男性に朗報です

女子が小顔になるためにかなりの労力を日々ついやしています。男性の場合も小顔の方がモテるんじゃないかと思われがちですが、それに反する論文を見つけましたのでデカ顔にお悩みの方はぜひご覧ください。

顔のデカさとテストステロンの研究から始まった結果

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シンガポールマネージメント大学(Singapore Management University)の研究者によって発表されました。あまり聞いたことのない大学なのでFランクが物珍しい研究を打ち上げたのかと思いましたが、それなりに評価の高い大学らしいです。

この研究者たちはそもそも男が男であるためのホルモン「テストステロン」の研究をしているうちに顔のデカさを表す指標としてHigh facial width-to-height ratio (fWHR) というものを調査していました。テストステロンの値が高い男性は顔の幅が大きくなる⋯デカ顔になるんじゃないの?ということです。
www_larspenke_eu_pdfs_Lefevre_Lewis_Perrett_Penke_in_press_-_fWHR_and_reactive_T_pdf
「Telling facial metrics: facial width is associated with testosterone levels in men」(Evolution & Human Behavior Volume 34, Issue 4 , Pages 273-279, July 2013)より
顔の縦の長さと横幅を比較したもので、横幅が大きいほどfWHRは大きくなります⋯つまり顔がデカい感じ、になります。
この数値は全くエビデンスが無いんじゃ、という意見( Evolution & Human Behavior. Volume 33, Issue 6 , Pages 623-627, November 2012 「No evidence for sexual dimorphism of facial width-to-height ratio in four large adult samples. 」)もありますが今回は無視して話を進めます。

今回の研究の調査結果をまとます。

  • 3分程度の打ち合わせで、女性は支配的な幅広の顔をもった男性に好意をもつ
  • 好意をもったデカ顔の男性に後日また会いたいと思う

顔の幅の広い男性に取って嬉しい調査結果がでています。この論文は「Judging a Man by the Width of His Face: The Role of Facial Ratios and Dominance in Mate Choice at Speed-Dating Events」というタイトルでPsychological Science, March 2014; vol. 25, 3: pp. 806-811.が元の論文ですので、ご興味のある方は詳細をご覧くださいね。

FWHR-ratio-face_jpg__560×304_

http://forum.bodybuilding.com

ブラピはデカ顔っていうか、幅の広い顔に分類されますね。

デカ顔の男性の方が経営者には適している

この研究をおこなったシンガポールの大学は実業界と非常に関係が密といわれていますので、調査の目的も経営という観点からも考察が加えられています。顔の幅の広い男性は敵と対面した場合威圧感をあたえ、勝利に導く可能性があり経営者(CEO) としてもビジネスを成功に導く能力を持ち合わせている⋯だから女性はその男性を選択すると女性自身が優れた遺伝子を残せるためにデカ顔の男性に好意をもち、再び会うことを期待するという論理です。彼女ってどんな容姿か知りたかったので調べたんですが⋯。
Katherine_Valentine___Singapore_Management_University_-_Academia_edu
                   残念でした

男性は見た目と知能の関連があるという論文と比較すると

男性はある程度見た目と中身が一致するという論文があることを以前ブログで取り上げました。

見た目と中身は別っていうけど、男の場合は外見とIQに関連性が⋯。

見た目と中身は別っていうけど、男の場合は外見とIQに関連性が⋯。

その論文では女性からみて賢そうに見える男性は比較的IQが高い傾向があることが示されていましたが、その男性の顔はどちらかと言うとフェイスラインがスッキしていて、鼻筋が通っている容貌でした。しかし、シンガポールマネージメント大学の論文はそれとは真逆の容貌の男性が好まれるという結果です。

一方はチェコの論文、そしてもう一方はアジア圏の論文なので、民族的なバイアスもあるのではないかと考えています。ジャマイカと英国の男女の容貌についての研究もありましたが、なぜそんなに見た目に関する論文が世界で投稿されているのか正直私には理解が出来ません。

日本ではこんなことわざがあります。蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)⋯味わいのある言葉ですね。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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