フジTVで「ハニー・トラップ」という番組が始まるようですが、ナイスタイミングでこの「ハニー・トラップ」に関連する論文を見つけました。
本記事の内容
外交官や海外駐在員がおちいる「ハニートラップ」
海外に駐在していると現地の綺麗な女性に誘惑されついつい国家機密や企業情報を漏らしてしまう⋯「ハニートラップ」つまり「蜜のワナ」という古典的なスパイ活動方法があります。
数年前は中国駐在の外交官がこの策略に引っかかってしまい自責の念から自殺してけじめをつけたという悲惨な出来事もありました。
独立総合研究所の青山繁晴氏です。独自の情報網を駆使して世界情勢を語る青山氏のファンも多いのではないでしょうか?
ハニトラは海外における情報収集の手段として常套化していて、純情な日本人が多く引っかかっていると思われれます。
このハニートラップの罠を防ぐ「薬」があるんです
防止薬は臨床の場では「にきび治療薬」として一般的に処方されることが多い飲み薬です。抗菌剤(抗生剤)の一種で血液脳関門(blood-brain barrie)を通過する特性があるために「めまいや頭痛」の副作用を引き起こす傾向があります。その点が注目され最近は精神に影響を及ぼす可能性や意思決定のメカニズムにも影響があるのではないかと研究されている薬です。
異性に対し、精神的な信頼関係の評価より、物理的に魅力ある異性に心を許してしまうことにより「ハニートラップ」を引き起こしてしまうのです。しかし、この薬を服用するとその傾向が弱くなることが実証されました。日本人研究者が面白い方法で実験・研究をしました。早稲田大学の渡部幹氏らの研究です。「a microglial inhibitor, reduces ‘honey trap’ risk in human economic exchange」Sci. Rep. 3, 1685 (2013) .
ハニートラップを検証するためにゲーム形式をとった実験方法
98名の男性をその薬を飲むグループと偽薬を飲むグループに分けました。薬はそれぞれ4日間服用してもらいまいした。その後全員に「trust game」といわれるゲームに参加してもらいます。これは女性の写真を見てもらい、「あなたが1300円持っていたらその女性に何円分け与えますか?」との質問をするのです。同時にその写真の女性は信頼するに値するか、容姿が魅力的かという質問も加え11段階評価をしてもらいます。
上記論文より
なんでこんな方法を取るか?といいますと、その写真の女性に対する信頼度と容姿・好感度(好みのタイプ?)を金銭でわかりやすく表すためです。
このあたり女性団体に猛烈な抗議を受けそうな手法ですが、米国などの類似実験でも「評価を与えることを金銭に換算する」というのは心理学テスト・実験ではよく使用される方法ですので、目くじらを立てない様に願います。
お怒りの場合は早稲田大学の渡部先生や同時にこの研究を行った九州大学の加藤先生までどうぞ。
結果として
- 偽薬を服用したグループは容姿がすぐれていると評価すればするほど高額なお金を分配した
- この実薬を服用したグループは容姿に対する評価が高くても、分配するお金は少額だった
上記論文より
このニキビ薬を服用しているといくら容姿が好みであっても、その魅力に惑わされない傾向があったのです。
ハニートラップに嵌められない実戦的な方法はクスリの服用です
海外駐在の外交官や企業のスタッフは「ハニートラップ」に嵌められないために、このニキビ治療薬を服用していけば、国家機密や企業秘密を魅力的な女性がアプローチを掛けてきてもその術中に引っかからない可能性が高くなるのです。
この人の「ハニートラップ」に引っ掛かった男性も多いのでは。
この薬は女性の容姿的な魅力に関する男性のイメージを変える作用があり,服用すると男性の貞操観念??に変化が生じ,男性は魅力的な女性からデートを求められても心に誘われても断わる傾向がでるという拡大解釈もできます。
メカニズム的にはミノグリア活性を下げることがこの薬には知られています。統合失調症や自閉症の方はこのミノグリア活性が亢進していることが知られていますので何かしらの影響を脳に与えていることは間違いないと思われます。
ハニートラップ予防のために当院では処方していません
このニキビ治療薬は副作用の点で問題あり(ハニートラップのリスクを軽減することではありません 笑)の為に五本木クリニックではほとんど処方していません。
でも、にきびに対する抗菌剤としてメジャー中のメジャーといった存在です。長期にわたって抗菌剤をだらだら処方しがちのにきび治療に対して警告を出している当院としては基本的の避けたい薬です。
が、ハニートラップに引っかかることは日本の国家的損失です。
海外に駐在する人を選別するときはにきび肌の方を選択するといいかもしれません。
ニキビ治療していると「機密情報を守れる人材」になる可能性が高くなりますから。
もし、にきび治療を希望し近々に海外赴任の予定のある男性は当院にご相談ください。
重要情報を漏出するリスクを回避しながら、にきびも同時に治す⋯なんてことが可能かもしれませんので。