欧米の術式をどんどん取り入れる韓国の美容整形業界。韓国で流行ると日本でも流行る・流行らせるのが韓流ですが、日本人の感覚からは大分ズレたものも多いので気をつけてください。「ブーム」として無理やり流行を起こそうという考えを持った人がいるのです。美容整形は、世界的なブームにはなりえません。
手相の美容整形だけじゃなかった
以前、「韓国・日本でブームの手相を変える整形手術」というなんじゃこれ的な美容治療?をブログで取り上げました。
「手相整形」と呼ばれているのだそうですが、実際に数十人しか日本では行われていない治療が「ブーム」といわれてもねえ。その情報を信じた中国の人で「手相整形」にトライする人がいるのです。因みに知人より日本で行ったであろうと予想される「手相整形」がネット上にあったようなので⋯。

日本で行われた症例らしいです。
手相を変えることによって人生を変えよう!ということでしょうが、私は決して手相占いを信じてはいけない、なんて言っている訳じゃないのです。
これを「ブーム」として無理やり流行を起こそうという考えを持った人がいることが予想される状況を危惧しているのです。
いくつか海外で行われている「ホントかよ!」と思ってしまう治療例について考えてみます。
これがブームと言われて、あなたはやりますか?
アンジェリーナ・ジョリーってやることが度胸があって素晴らしと思います。乳がんになる遺伝子があるために予防的に乳房を切除して話題にもなりました。少し前ですが、彼女の唇にあこがれる女性が多く「ヒアルロン酸」を使用してぼってりした口元を希望する女性が多発しました。
でもこれは

アヒル唇っていってもねぇ。
アンジェリーナ・ジョリー本人は意識してあの唇になったわけじゃないのですが、この人はどう見ても受け狙いとしか思えません。受け狙いで体に手を入れるとしたら、日本人の感覚ではついていけませんよね。
これも「アメリカでブーム!」とか言ってもさすがに純情な中国の人も望まないでしょうけど。
この前から一番気になっていた美容整形
日本人は外国の人から見ると「にやにや」しているように見え、不気味なんて一昔前は言われていました。「微笑み」という表情が外国の人には理解できにくかったのかもしれません。
経済不況がささやかれる韓国ですが、日本人より海外で活躍している人の割合は留学生の数などの比較によってあきらかです。日本人と同じ東洋人ですので表情に乏しい、と捉えられることもあるかと思います。そこで微笑みを絶やさないために

唇の両端を切って、常に笑みを絶やさない表情にする美容整形があるそうです。
この治療法はValentine Mouth Rejuvenation といって以前から欧米では行われていた治療の応用系と思われます。このあたり、欧米の術式をどんどん取り入れるの感覚が、良いも悪いも韓国は優れていると思います。
でも使用上の注意が必要なんですけど⋯・。
この治療を得意とするアメリカのフラワー医師は時々私のブログに何回か登場しています。
十数年前にフラワー医師が「東洋人には適さない治療だよね」と言っていた記憶がよみがえります。
このようにして口角の一部を切り取りこの表情を作ります。

もともとは老化に対するエイジングケア的な治療でした。本来はこのような利用法です。

これは皮膚を切り取って縫い合わす方法ですので、どちらかといえば肌が荒目な欧米人の場合、傷痕が目立ちません。
しかし、もともと肌のきめが整い、世界中から憧れのまなざしを浴びる東洋人の場合は傷痕の問題があってお薦めできない方法なんですが、アグレッシブな韓国の場合は「やっちまったぜ」的に行われているようです。
でも私にはバットマンのジョーカーにしか見えないのです。

この治療が「韓国でブーム!」なんて言われて日本で流行しないことを祈っています。