女性はストレスがたまると魅力が落ちるという論文あります

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女性の方に質問です。

あなたはストレス解消したい時に、とっておきの方法お持ちですか⋯?

女性はストレスを抱えるとモテなくなる

「ストレスが溜まっている女性は男性から見て魅力を感じない」ということを発見?した論文があります。題して「Facial attractiveness is related to women’s cortisol and body fat, but not with immune responsiveness.」(Biol. Lett. 2013 9, 20130255)です。

日本語に直すと「女性の顔の魅力は体脂肪とコルチゾールが関係して、免疫応答性とは関連なし」というタイトルです。

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所属は教育レベルの高い事で知られるフィンランドの有名大学であるトゥルク大学ですので、女性蔑視とかの極端な考えにとらわれている某国の様な状況ではなく、まっとうな論文とお考えください。ちなみに Rantalaさんは以前「女性は強い免疫力をもつ男性に魅力を感じる」という内容の論文をかいていますので、その逆バージョンが今回の論文です。

ストレスをためている女性は男性にモテないことの証明方法

方法は52名の女性に協力をしてもらいました。この女性らに免疫力を高めるためにB型肝炎ワクチンを注射をして、抗体やコルチゾール値、体脂肪量を測定し、二か月後に免疫力が高まったことを確認して後で、写真を撮影しました。

その写真を18名の男性に見てもらい「魅力があるか」を判定してもらいました。
その結果

  • 以前研究した男性の場合と違い、女性の場合免疫力と魅力に関連は無かった
  • 血中コルチゾールが高い女性は魅力的でないと男性に判断された

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前もって写真を見せて、免疫を高めた後に写真を見比べた実験ではありませんでした。前後の写真を見せて様な表現がネット上にありましたが、それは間違いです。

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左に行くほどドットが密集しています。左に寄れば寄るほどコルチゾールの値が少なくなります。
⇒コルチゾールが少ないほど魅力的に見えるという結果です

コルチゾールとはなんでしょう

コルチゾールは副腎(おっ、私の専門分野)から分泌されるホルモンです。生命を維持するのに絶対必要なホルモンですが、ストレスとの関連があります。

つまり、ストレスを感じると生命を守るために分泌量が増えるのです(専門的にはもっと複雑ですが、ざっくりの説明としては間違いではありません)。その為に一部ではストレスホルモンなんて呼び方をしています。あなたのストレス度を血液で検査します、というクリニックが有りますがそれだけではストレスを計測することはできませんが、一応の目安とはなります。

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また、コルチゾールが多量に分泌されると脂肪を体内に貯めがちになり太るとされています。

なんで免疫応答性なんてしらべたのか?

実は以前の研究で男性の魅力はテストステロン(いわゆる男性ホルモン)と関連があるという論文を書いております。ストレスホルモンであるコルチゾールが多量に分泌されていると免疫機能が落ちてしまいます。

そこでその論文の結論として
・免疫力が高い男性を女性は意識しなくて魅力的に感じる
・子孫を繁栄させるために、女性は自然と免疫力の高い男性を選択する
としていたのです。

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前をあるく原始人のオッサンは免疫力が高かったのでしょうね。

その為、今回の研究を逆に女性に当てはめたために、免疫応答に関するデータも調べていたのです。

でも待った!論文をよくみるとフィンランドで実験してないぞ❗

論文中にさらっと書き流しているのですが、この実験ってラトビア共和国で行われています。旧ソ連のバルト三国の一つですよね。

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ラトビアの女性ですが、あんまりストレス無さそうですが。

さらにご先祖様はヴァイキングと闘ったり、ロシアに支配されたり、ナチスドイツの支配下に入れられたり、更にソ連に吸収され、その後1991年に完全独立したなかなか激しい歴史の国です。

現在はEU加盟国ですが、ラトビア人といって旧ロシア人の問題などもあり、決して安定した国ではないのです。その激しさを表すのがEU加盟国で唯一「死刑制度」が残っています。

国全体でコルチゾールが高めの気がするのですが⋯。

結論

仮にこの論文が正しいとします。

ストレスのたまった女性は魅力的じゃない
⇒ストレスを貯めないと女性は魅力的
⇒女性はストレス発散方法を見つけよう
という結果が導かれます。
もちろん魅力的じゃない方が良いのお考えの人は当てはまりませんが。

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http://www.lamininhealth.com/dc/reduces-stress-hormone-cortisol.html

じゃあ、女性のストレス発散方法とはどんなものがあるのでしょうか?

  1. やけ食い
  2. 旅行
  3. エステなどで気分転換

などが一般的なようです。

つまり旅行に行って、バカバカ美味しいものを食べて、温泉につかってその後はエステの受ける、というのが究極のストレス発散法の様です。

しかし

  • やけ食い⋯太る
  • 旅行⋯時間が取れない
  • エステ⋯お金がかかる

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こんな感じですかね?

つまり、全部を試みるとかなりストレスが溜まってしまうような気がしますが。因みにオッサンのストレス発散法で有名なのがヤケ酒、ギャンブル、お☓な遊びなんて言われていますが、これまた逆にストレスが溜まりそうです。

となると日々のストレスを蓄積させない方法を考えないといけません。

その当たりは関連する本が一杯でていますので、ご自身に当てはまる方法をぜひ見つけてくださいね。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

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