Intimate partner violence (IPV) という言葉をご存知ですか?
パートナーから身体的や精神的に暴力を受けることを表した言葉です。日本ではDVと呼ばれることが一般的ですが、これは正確には家庭内暴力ですので、付き合っている相手のものは正確には含みません。
海外の場合、日本より婚姻関係が緩いのでIPVはDVと同じに考えてください。
日本でもDVは急上昇中です。
海外の男性は⋯乱暴?
しかし、海外ではもっと激しいものらしいのです。
生涯で3人に1人はIPVを経験
アメリカ・カナダ・オランダ・デンマーク・インドの整形外科(骨折専門)を受診した2945例の女性についての研究がおこなわれました。「Prevalence of abuse and intimate partner violence surgical evaluation (PRAISE) in orthopaedic fracture clinics: a multinational prevalence study」というタイトルであの世界的な医学誌The Lancetのオンライン版に6月12日付で掲載されていました。(The Lancet, Early Online Publication, 12 June 2013
doi:10.1016/S0140-6736 (13) 61205-2)
その報告はかなり深刻なものです
結果
- 16%が過去一年間にIPVを経験した
- 34.6%が今までに一回でもIPVを経験した
しかし、逆にIPVが原因で整形外科を受診した女性の内、IPVが受診原因であるかの質問を受けた人は14%しかいませんでした。
- アメリカのIPV経験率は他国を圧倒してる数であった
女性の骨折をみたらDVを疑え!
上記の結果から整形外科を受診した女性はIPVの被害者である可能性が高いことがハッキリしました。残念ながら骨折で受診しても、医師側はDVの可能性を頭に入れて診察していることが少ないことも解りました。これを受けてアメリカの予防医療サービス対策委員会は「医師は女性患者が来院したらIPVを受けているかどうかを確認しなさい」と声明を出しました。つまり、女性の骨折患者が受診したらDVが原因じゃないか疑え!ということを政府系の機関が推奨しているのです。
実はDVは女性の非致死性損傷の最大の原因
この様なサイトが海外ではあります。
またアメリカではこんなものもありました
DVを受けた場合この表を使って記録するように用意されたものです。
http://idvsa.org/initiatives/idaho-coordinated-response/より
このチェックボックスを埋めることで現在のDVによる被害が将来的に死につながることを知ってもらうためのものです。
日本では⋯。
日本でもDVが急激に増加していることは、TOPに示した図でお解りだと思います。しかし、アメリカほどひどくは無いんじゃない、なんて考えていたら間違いです。
平成24年のデータです
日本でも昨年だけで93人の方が配偶者に殺害されています。これは配偶者に限っていますので、いわゆる「彼」は含まれていません。
注意:男性も60人殺人事件に巻き込まれていますが、嘱託殺人や保険金目当てのものが含まれているのでこのようなデータになっています
不自然な怪我を見つけた場合、医療機関は積極的に患者さんにDVの可能性をお尋ねしなければなりませんが⋯。医師は非常に微妙な立場に置かれてしまいます。また、患者さんも言い出しにくい可能性があります。そこでご自分がDVを受けているならば早急に内閣府のDV相談ナビに連絡してください!
医療機関を受診した時はあなたは死にいたる可能性の一歩を踏み出しているのですから。
上記のような相談窓口の認知度は非常に低いのが現状です
周囲にDVの被害にあっている方がいらしたらぜひ教えて上げてください。