以前ブログで糖質制限ダイエットを自分で試してみてあまりいい結果が得られなかったとお伝えしました。
また糖質制限ダイエット信奉者?の医師からはやり方が悪いだの、勉強不足だの言われながら巻き返しを密かに謀ってチョコチョコこのダイエットの悪い点をブログに書いてきた素直じゃない私です。
なぜ私の糖質制限ダイエットが悪い結果になったのか、わかったぞ!
私の場合、ダイエットというか体重の減少は認められたのですが、血液検査の結果が非常に宜しくなかったのです。もともと糖尿病の治療として考案された糖質制限またの名を低炭水化物ダイエットを糖尿でもない私が試したのがいけなかったのか?と反省してもいました。
ありがとう、クリーブランドクリニックのStanley L.Hanzen先生!先生は心血管系の部長を務めている人です。このDRが「intestinal microbiota metabolism of L-carnitine, a nutrient in red meat, promotes atherosclerosist」という論文を発表していました。もとの文献はnature medicineに掲載されています。内容は赤身のお肉と腸内細菌が心血管疾患のリスクに影響するよ、というものです。
腸内細菌の複雑なメカニズム
赤身肉と腸内細菌がお互いに作用してメチルアミン-N-オキシド略してTMAOが産生され、このTMAOが動脈硬化を引き起こすということは以前から知られていました。
今回の実験は赤身肉に含まれるL-カルニチンのサプリを肉食を好む人と菜食主義者の両者に与えて、TMAOの値がどのように変化するかを調べました。
結果は両者ともにTMAOの値は増えましたが、肉食の方が明らかにTMAOの値が高くなっていました。つまり動脈硬化のリスクが高まったのです。
さらに研究を行っています
彼らはさらに研究をしつこくおこなっています。血液中のL-カルニチンの値を調べ、その値が心血管疾患に影響を与えていないことを証明しています。
しかし、L-カルニチンとTMAOの両者が高い値を示す場合は心筋梗塞や脳卒中が起こることと関連性があると解析しています。
このあたりのデータ解析は少し難解な部分もありますので、ご興味のある方は元の文献を検討して、教えて頂けると非常に心強いです。
まだ続く実験
ペンシルバニア大学の研究者はこの結果をさらに発展させるために、腸内細菌を殺すために抗菌剤をラットに使用して、さらにL-カルニチンを与えました。するとなんと動脈硬化は起きなかったのです。
つまり、L-カルニチンと腸内細菌の組み合わせが動脈硬化を引き起こしている結果になったのです。
私の場合
私が糖質制限を試みたところ、それまで正常であった尿酸値が急激に上昇していたことと、いわゆる悪玉コレステロールであるLDLが信じられないくらい悪化傾向を示していたのです。
とくに悪玉コレステロールは今までずーっと正常値どころでなく優秀値??であったはずなのに。悪玉コレステロールは動脈硬化を引き起こす主要因と考えられていますので、私の人体実験と今回の論文は整合性があると思われます。
糖質制限ダイエットで肉食ばっかりしているとやっぱり心血管系の病気になるリスクが上昇することは間違いないようです。