揚げ物自体を直接、フードファディズム系の情報で取り上げているものは、意外と少ないのです。
多分、わざわざ目の敵にしなくても、脂分が体に悪そうなのは誰でも予想していることだからでしょう。
2フードファディズムにおける揚げ物
以前ご紹介した地中海ダイエットではたっぷりのエクストラバージンオイルとナッツ類の組み合わせは心血管系の病気に対してハッキリと予防になるというデータが示されました。
揚げ物の主要な材料は今回の話では取り上げません。揚げるという料理法について考えて見ます。
油とは
油は大きく分けて植物性のものと、動物性のものに分けることが出来ます。あぶらという字は油と脂の二種類がありますが、違いをご存じですか?
油と脂の違い
- 油 室温で液体
- 脂 室温で固体
ただこれだけの違いなのです。
医学・科学的には脂肪酸の種類によってどの様な形でグリセリンに結合しているかによって、室温で液体であるか、固体であるか別れます。
脂肪の摂り過ぎは体に悪いであろう、ということは理論など知らなくても皆さんがイメージしていることです。
カロリーとなると
・脂肪1グラム=9キロカロリー
つまり、ごはんや砂糖の主成分である炭水化物(糖質)の2倍以上になっているのです。
同じ重さのものを食べると単純に2倍のカロリーを摂取するために肥満の原因に成りかねないと考えられます。
もちろん脂質と糖質をただ単にカロリーで括って比較することに問題があるのでは、という考え方もあります。つまり、吸収性と消化性の違いがあるので、単純比較はカロリーの摂り過ぎが肥満の原因である、とは言えないという意見です。
日本人の脂肪の摂取量
公益社団法人米穀安定配給確保支援機構という難しい名前の団体の米ネットというHPにこんなデータが載っていました。
エネルギー摂取量は年々減少しているのに、動物性脂質の摂取量はどんどん増えているのが、このグラフから読み取れます。
いくらかばってもかばい切れないのが動物性脂肪なのです(残念)。<
揚げ物の揚げる油の問題
たっぷりのラードを使用して揚げた、脂肪たっぷりのロースのトンカツ、さすがに食べ過ぎは良くないようです。
今回の話は揚げ物でしたので、揚げ物の場合は動物性脂肪(主にラード)か植物性脂肪(サラダ油やごま油、オリーブオイル)がありますので、植物性脂肪について考えていきます。
こんな素敵なデータが出てきました。動物性脂肪の摂取量は糖尿病はリスクを高めることに因果関係が認められましたが、なんと植物性脂肪は因果関係は認められなかったのです。
植物性脂肪の摂取量は糖尿病とは関連が無い⋯健康に悪くない
ということが言えます。
こうすれば揚げ物も大丈夫
全ての植物性油のなかで、エキストラバージンオイルが健康を害することが無いと言われています。さらに健康のためになるといって直接飲んでいる方もいます。
くどくなりますが、揚げ物の中身は別としてプロの揚げ物屋さんが多用するラードを使用する揚げ方のものは、なるべく避けた方が良いでしょう。揚げ物をたべるなら植物性の油を使用した
日本が世界に誇る揚げ物 天ぷら
なら、太る心配や心血管系に対する影響も少なくなると考えられます。
オリーブオイルで揚げるのも一つの方法です。イタリア料理やスペイン料理の揚げ物はオリーブオイルを使用しますね。フリッターです。
1点揚げ物の問題点があります。
食べやすいのでついつい食べ過ぎて結局カロリーオーバー⋯肥満という図式が出来上がってしまいます。とにかく食事はバランスよくです。