国家が子育てを指導するというか、家庭内の方針についてとやかく言うことは果たして正しいことなんだろうか?なんてことを押し付けがましい親学や食育や胎内記憶、これってなんだかヘンじゃないの?まるでお国が後押ししているように思われてしまうトンデモ案件じゃんというお話です。
本記事の内容
食育ってなんだかヘンな方向に向かっているように感じます
例えば「食育」は次のように定義されています。
食育ってなに?
農林水産省
生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの
しかし食育は違った方向と言うか、なんとなーく不気味な方向へ走っているように感じます。
例えば以下のブログで書きましたが、とにかく親は手間暇をかけて食事を作りなさい❗ってことを政府主導で推進しているように感じてしまうのは私だけじゃないと思います。
女性の社会進出をバックアップするべき国がこのような古臭い概念に縛られているのです。
さらに食育という言葉は迷走しつつ発展しています。
中にはコンビニ食が非行の原因であるとか、パンを食べると学校の成績が悪くなるとか、どう考えても非科学的かつ医学的にありえない主張をなさる方も出てきてしまう始末です。
胎内記憶という危なっかしい考え方が蔓延しつつあります
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに、どんなことを思っているのかなあ、と誰でもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?どう見ても誘導尋問なのか、無理くり記憶の刷り込みなのか、お子さんにお母さんのお腹の中にいた時の記憶「胎内記憶」を喋られようとしている一派がいます。
これを積極的に講演会等で繰り返し話している医師によれば、不妊症の方は赤ちゃんに選ばれていない、なんてことも述べています。この胎内記憶、最近では進化しているというか、かなりアッチ方面に凄まじく向かっています。
親学ってのもなんだかヘンな方向へ
親学という言葉があります。
親学(おやがく、「しんがく」ではない)とは、伝統的価値観に基づいた子育てのために、親が学ばねばならないとされているものである。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/index.html
このように解釈されています。ですが、これもかなり危なっかしい解釈もできてしまいます。次のようなブログを書きました。
この親学ってのは「昔の日本は良かった」が基本となっていますので、先日大臣に就任した方が教育勅語をアレンジしたら現代でも使えるのでは的な話をして話題となりましたよね。
権力者および関係者に近寄るトンデモさんの面々
トンデモさんたちが私たちのような懐疑主義者の俎上に載せられ「そんな、アホみたいな話あるわけなじゃん」と笑われている平和な時代もありました。しかし、トンデモさんたちはどうも権力者に気に入られるのか、はたまた擦り寄るのか、このようなことがあります。
天然系のアッキーと先ほど述べた胎内記憶の医師が同じ会に呼ばれていたのです。たまたま同じ会でばったり遭遇というのではなく、アッキーがゲストと招かれたトークショウでこの医師がありがたーいお話を述べていたようです。
さらにこんなこともあります。
胎内記憶を持った子供は近年では精子時代の記憶さえ語り出したようです❗この医師と親密な関係にある絵本作家さんがいました。
絵本作家さんは内閣府のお仕事もされているようで、胎内記憶が内閣府を浸食するのも時間の問題だとの危機感をお持ちの方もいらっしゃいます。
採用する作家さんの思想信条まで調査するのはやり過ぎだとは思います。しかし、疑似科学・トンデモ医学の信奉者を採用するのはちょっとマズイような気がします。
自治体が主催する行事や講演会って本当に信用できるものなのでしょうか?
例えば疑似科学の典型例として「EM菌」というのがあります。何にでも効果があり、原発事故の時には除染作用があるなんてことまで言い出す人もいたのです。
このような明らかに非科学的で医学的に間違った考え方を拡散している人々の最終目的ってなんなのでしょうか?政治家やお役人はこの人々の考えが本当に正しいとかんじているのでしょうか?そういえば某大臣がこのEMに関わっていた件も報道されましたね。
おまけ
今まで私はたくさんの権力志向的なトンデモさんのブログを書いてきました。先日、あるブログに対して「削除せよ、削除しないと法的手段に訴える」とのメールをいただきました。どの点が法的手段に訴えられるのか検討するために一時的に削除しています。
削除したブログはここにあげたブログに関連したものです。私としては権力を振りかざす人の要望に屈したわけじゃないので誤解なきように。メールをいただいた先週は連休もあり当方の弁護士とスケジュールの調整がつかなかったため、急遽そのような処置をしたのです。削除要求が本当に正当性のあるものなのか、近々打ち合わせをして検討いたします。
このブログを読んでさらに「削除せよ❗!」ってメールをくださるのでしたら、メルアドは正しいものをご記入くださいね。