受動喫煙対策に関する参考人として衆院厚生労働委員会に招かれた、ご本人も肺がん患者さんである日本肺がん患者連絡会長谷川一男さんが発言している最中に穴見陽一衆院議員が「いい加減にしろ!」とのヤジを飛ばしたことがバズフィードで報じられ、昨日ネットで炎上、さらにテレビのニュースでも取り上げられたのでこの衝撃的な出来事をご存知の方も多いかと思われます。
本記事の内容
心無いヤジを飛ばす国会議員さんですが、周囲でこんな人がいたらぜひ⋯
喫煙者の禁断症状としてイライラがあることは有名ですし、近年注目されだした男性更年期の症状の一つとしてイライラがあります。
聞くところによれば穴見陽一衆院議員は喫煙者であり、48才という年齢を考えると男性更年期だったのかもしれません。
穴見議員の委員会での言動やその後ご自身のサイトに掲示された「お詫び」(これがまた問題含みでさらに炎上)を参考としてご家族や友人でこんな言動が見受けられる場合は注意し、専門家に相談しましょう的なアドバイスを余計なお世話だとは思われますが、つらつらと述べてまいります。
注意:歴史上の人物の言動から病気や死因を探る書籍やサイトがあり、非常に興味深いものです。現時点で在命されている方を診察しないで病名をつけて診断する、という行為は控えるべきであることは十分承知しております。ですから私はこのブログで診断しているワケではないことをご理解くださいませ。
独り言を大声で話してしまう人
6月21日の朝にBuzzFeedでヤジ議員さんの件を知った私はオッサン仲間と穴見議員はどんな弁解をするのか予想しあいっこしていました。
そして永江一石さんのブログ「肺がん患者に暴言を何度も吐いた大分一区の自民党の穴見陽一議員はこういう言い訳をするだろうと先回りして言っとく」に対してこんなツイートをしました。
つまり「いい加減にしろ!」は独り言だったとの解釈をしたワケです。
時々公共の交通機関等を利用した時にブツブツと独り言を言っている人に遭遇することがありますよね。まあ、誰でも時々独り言はありますが、周囲の方に聞こえるような場合、多くの人のレスポンスとしてドン引きます。
私のこの予想はその後の穴見陽一衆院議員のオフィシャルサイトに掲載された「お詫び」を読んでみると、当たらずとも遠からずレベルでした。
喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いたものです⋯呟いた、と書かれていますよね。呟くの意味するところや類語としてこのようなものが見受けられます。
人様に聞こえるような声で発言することを「呟く」とは言わないようです。発言中の参考人にさえ聞こえるような音量で独り言を言ったとしたら⋯ちょっと問題が発生します。
これは私が言ったわけでもないし、穴見陽一衆院議員がそうであると判断しているワケでもありませんが、ぜひご参考にしてください。
人の発言以外の声が聞こえてしまう場合
空耳という現象は誰でも経験したことがあると思います。しかし、始終空耳が聞こえていたら健康的な生活を送ることは難しくなってしまいます。「お詫び」の中で次のようにと書かれています。
喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いた
ということは参考人である長谷川一男さんは喫煙者を差別するような発言をされたということになります。長谷川一男さんの発言を文字にした資料があります。長文引用は発言内容を正確に知っていただくためと我慢してください↓
あのー、原則としてはあのー、屋外でもえっとなるべく吸って欲しくないというのがまぁがん患者の気持ちではあるんですけれども、やはりあの喫煙者の方々それではどこにも、、、、どこも吸うところがない、ないじゃないかというふうにおっしゃるのもすごくよくわかります。そういったこともあるので、えー、屋外の喫煙所を作る、増やしていくというのは一つの方法ではないかというのは、えー、考えてはいます。しかしながらあの、それも一時的なもので、なんとか、えー、それを、その数年経った後に、えー、そういったところも、無くしていくってことができればいいんじゃないのかなって個人的には思っております。はい。
卵巣がん体験者の会・スマイリー
喫煙者を差別していると判定される発言はありますか?
どう見ても喫煙者に対する差別発言はありませんよね。となると実際に聞いている内容とは違った言葉が脳内に響き渡ったということになります。
精神疾患の症状として「幻聴」というものがあります。これも私が言っているワケじゃなくて、厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス総合サイト」に書かれていることです。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)という病気です。心が非常に傷つくような出来事を経験した後に、その経験がよみがえるようにして幻聴が聞こえてきます。短い言葉のことが多いようです
PTSDによる幻聴は短い言葉のことが多いとのこと、そうなると喫煙者を必要以上に差別した発言があったように聞こえる、とのとはちょっと違うようです。
薬物によるものです。アルコール・大麻・覚せい剤・シンナーなどいろいろな薬物によって、使用している最中、あるいはしばらくたった後に、幻聴が聞こえてくることがあります
薬物って怖いですね。あっ、そうそう、厚労省のサイトにはもう一つの可能性が記されています、でも発症年齢を考慮すると当てはまらなそうです。
言ってはいけないことを言ってしまう場合
トゥレット障害ってご存知でしょうか?トゥレット症候群と呼ばれることもあります。これはチックという疾患の一つの症状であり意図しないで暴言を発してしまうという特徴的な症状が知られています。
これも私が言っているワケではなく、一般の方が様々な病気のことを知ることができるメルクマニュアル(今はMSDマニュアル)の家庭版に記載されていることです。
音声チックの症状として「ぶつぶつ言う」そして「どなる」と書かれていますね。
ぶつぶつと独り言を呟きながら、そして時としてどなることがあるようです。
そう言えばこんな記事を見かけました。
穴見議員は「いい加減にしろよ」とか、「そんなキレイ事ばかり言うならタバコを禁止にしろ」とかブツブツ言っていた。それがだんだんと大きくなってきたから気になった(委員会に出席した与党議員)
TBSニュース「自民・穴見議員がヤジ、がん患者に「いい加減にしろ」
喫煙は肺がん等の原因となることは常識、今問題となっているのは受動喫煙
タバコを吸うと呼吸器の疾患になりますし、心血管系の病気にもなりますし、肺がん等のがんの原因になることが知られています。
どうしても喫煙したいと言う方の権利はある条件の元で守られるべきだと私は考えています。
しかし、タバコの煙を好まないのに吸引せざる状況に置かれてしまうのが受動喫煙という問題です。
タバコと共にお酒も人類にとって罪作りな習慣のひとつです。しかし、居酒屋で酔っ払っているオッサンの横を通りがかっただけで、意思に反してお酒を飲まされることは通常の生活ではありえません。「受動飲酒問題」は存在しませんよね。
一方でタバコの煙は意思に反して吸引してしまいます。その点が飲酒と喫煙の大きな違いではないでしょうか。
2020年のオリンピックを迎えるにあったって東京都の受動喫煙対策がグラつき出しています。さらに国政レベルだと、受動喫煙による健康被害を科学的な思考で判断できない方も見受けられます。
科学的な根拠によって医学的に分煙という選択肢はありえません
分煙は日本独自の発想であり、英語はもとより他の言語でも「分煙」を意味する単語を私は寡聞にして存じ上げません。
ちなみに穴見陽一衆院議員はジョイフルというファミレスチェーンのオーナー一族でもあるとのこと。そしてそのジョイフルは店舗を改装して「完全分煙化」を目指しているとの報道がありました。
少なくともオーナー経営者である穴見陽一衆院議員は科学的な根拠のない「分煙」という幻想を信じていて穴見陽一衆院議員は本当の受動喫煙対策はご理解されていないってことです。