首相夫人でもあらせられる昭恵さんが大麻解禁論者と交流していようが、ヘンテコなオッサンが開設しようとした小学校に何らかの口利きをしようがそれはある程度政治マターであり、医療情報をテーマとしている私のブログで扱うことではありません。
本記事の内容
スピチュアルに走る方は仲がよろしいようで、じゃあ済まないぞ❗
まあ、どう考えてもトンデモ医学というか危なっかしい波動理論を信じていても、国民の医療にとって大したダメージはないことと判断します。
でもさあ、少子化が大問題となっている我が国日本において貴重な子宝に関して、トンデモ医学を伝導している医師とタッグを組んではダメです!
世の中を知らない純真な心をお持ちのお嬢様と考えることもできる、安倍首相夫人である昭恵さん、スピチュアルを拗らせて胎内記憶なるニセ医学を使って信奉者を確実にゲットしている池川明医師に利用されてはダメだよ〜。
ほとんどの人は森友問題の最中に反省がない昭恵夫人に注目をしていると思います。私たちのようにトンデモ医学を批判している仲間内ではこのトークショーが池川明医師が参加している点で注目されています。
昭恵夫人がゲストとして招かれたトークショウに出ている「胎内記憶」を唱える池川医師ってどんな人?
文豪三島由紀夫が出生児の時の記憶を語っているとされる「仮面の告白」という名作があります。あの天才(この評価は人によってもちろん違っていてもOK)三島由紀夫ならひょっとして自分が出産した時点の記憶があったのかもしれません。でもそれは彼の最遠の記憶であり、天才でさえお母さんのお腹の中にいた胎児であった時の記憶は無いようです。ところがどっこい池川明医師はかなり以前から「胎児にも記憶がある」から独自の進化を遂げて
「赤ちゃんは親を選んで生まれてくる」なんて妄説をセミナーや講演会で積極的に伝導しています
昭恵夫人がゲストとして招かれたトークショーのチラシで池川明医師のプロフィールとして「日本における胎内記憶の分野の権威」なんて感じで紹介されています。
そりゃそうでしょうよ、胎内記憶なんてお花畑話を考案して広めているのが池川明医師ご本人なんだから
胎内記憶なんてことは標準医学では一切無視された考え方であり、池川明医師がどんなに一般書籍を出そうが、積極的に講演会を行おうが未来永劫、医学の一分野として認められる可能性はゼロです。
お花畑、スピチュアルだからといって放置しておけない「胎内記憶」神話
小さな子供に読み聞かせる絵本として「ママのお腹の中にいた時の記憶」は取り上げられても全然問題ありません。子育て中のママがお子さんに「ママのお腹の中にいた時はどんな気持ちだった」と尋ねるのも微笑ましいひと時です。
でもさあ〜、これから生まれてくる子供をお腹に抱えたママを対象にして啓発系セミナー的に胎内記憶という疑似科学を拡散していくって行為はどうなのよ❗
育児系トンデモ界隈情報に対して優れたエッジの効いた記事を書く山田ノジルさんは「胎内記憶の生みの親が新たに提唱する『エビデンスより、物語に基づく診断・治療』がいかに危険か」でこのように述べています。
インターネット上の池川医師の連載「池川明の胎内記憶」内の記事「赤ちゃんが『お母さんを選ぶ』意味」では、子どもが「虐待も承知で生まれてくる」と話したというエピソードを引き合いに、「あえて虐待する親を選び、親の成長を祈ってやってきた」という解釈が発信されています。
これ非常に危険な思考回路というか思想です。だって
虐待される子供はそれを承知で生まれてきたという結論を導いてしまいますからね
これだけで池川明医師にトンデモというちょっと可愛げのある表現を使うことが躊躇われてしまいます。さらにこんなことも
虐待における最悪のケースは、子どもが命を落とすこと。それすらも、池川氏は「子どもは納得の上」「親の魂を成長させるため」と語ります
あのさあ〜(かなり怒気を)先日もこの世の出来事としてあってはならない
目黒虐待死事件で亡くなった5才の女の子も親の魂を成長させるためなのかあ❗
人間の仕業とは思えないような虐待の痕跡を残した親が今後魂を成長させるのでしょうか?
胎内記憶はとうとう胎児前の記憶にまで触れるようになってしまっている
スピチュアルに凝ってファンタジーの世界に漂うことによって現実逃避をしているとさえ考えられる昭恵夫人がご本人の意思なのか、周囲に丸め込まれたのかは存じ上げません。少なくとも昭恵夫人のネームバリューを利用したと思われる池川明医師の胎内記憶は順調に進化を遂げています。
池川明医師は「胎内記憶を持って生まれてくる赤ちゃん」(https://cakes.mu/posts/11302)の中でこんなことを仰っています。
とても珍しいのですが、自分が精子や卵子だったときのことを語ってくれる子どもがいます。記憶や精神活動は、脳の神経細胞の働きだと私たちは考えていますが、一つ一つの細胞にも宿っているのかもしれません
ご自分の目を疑った方、これもう一度読み返してみてください。
池川明医師は胎内記憶をさらに進化させて精子や卵子だった時も記憶があると言っているんです❗
凍結させた卵子や精子から生まれてきた子供達は「うわあー、あのころはメッチャ寒かったよお、ママ❗」とでも語り出すんでしょうか?この一文で胎内記憶がトンデモ医学であることが十分ご理解できるのではないでしょうか。
自由奔放にご自分の人生を享受されることは昭恵夫人および安倍首相がお決めになればいいことであり、私がとやかく言う問題ではありません。それがスピチュアルな世界のものであり、お花畑が一面に広がるファンタジーを愛好することも、個人の愚行権の範囲だと大人の解釈をします。
でも、少子高齢化が確実に進行している日本において
トンデモでは済まされない非常に危険な思想を背景とした胎内記憶をバックアップするような行動はぜひお控えいただきたい
と存じます。しかし、あれだけ騒動を起こしていて周囲で昭恵夫人にアドバイスというか注意を促すような人はいないのでしょうか?私人だとか公人だとか言っている間にヘンテコな医学神話が確実に拡散してしまいます。さらなる税金を投入してでも昭恵夫人に対して初歩的な科学的アドバイスを行う組織を作る必要があるんじゃないのかな。