温泉の効果効能にエビデンスは?ってことより医療費控除の対象になれば色々な効果が❗

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え~っと、今まで温泉の効果なんてねえ、と考えていた私ですが転向します。

今年になって深い理由はないのですが温泉ファンになってしまいました。温泉が医学的に効果があることが証明されれば、気軽に確定申告時に医療費控除の対象になり、国民はニコニコって具合になると思います。

温泉の費用が医療費控除の対象になると、こんな経済効果もあるぞ❗

温泉費用が医療費控除になっちゃうと、財務省はこれじゃ税収が落ちると心配しているかもしれませんけど⋯

温泉ってこんなに経済効果はあるんですぜ❗

大分の温泉、1200億円生む 大銀経済研が「白書」 波及効果試算

経済産業省と国土交通省は温泉に使ったお金の医療費控除を強く訴えるべきです

さらに

医学的効果が実証されれば厚生労働省も後押しするはずです

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国土交通省 観光庁のデータ毎年確実に日本人が国内旅行をしている人は右方上がり。

今回は温泉って効果効能を掲げているけどそのエビデンスを検討するとともに、私の温泉体験レポートも報告しますね。あっ、医療費控除ができなくてもブログのための経費として税務署さまが認めてくれるなんてことを期待していませんから、下衆の勘繰りはやめてねm (__) m

温泉の効果か?なんだか胃腸の調子もいいし、足のしびれも軽くなった

ここから私の体験レポートとなります。先日、都内から1時間ちょっとで行くことの出来る、全然有名じゃない温泉に行ってきました。そこの温泉の効果効能は神経痛、婦人病、外傷、慢性消化器病などでした。

お正月早々、胃腸の調子がイマイチであり、慢性的な肩こり・首痛を合併しつつ、左足のしびれ感もある私にぴったりの内容。まあ、ここの温泉に一泊で3回ほど浸かったところ、なんと一週間は

確実に胃腸・肩こり・首痛・左足のシビレが全くと言っていいほど、気にならなくなりました

プラセボかも知れないけど。

いままで散々、民間療法的な医学をブログネタにしてからかってきた私なんですけど⋯

こりゃ間違いなく温泉は医学的な効果あり❗と判定しちゃいました

やっぱりプラセボかなあ。

となると温泉って医学的にエビデンスがしっかりあるのかが気になります。別に温泉じゃなくても、家庭内のお風呂でも十分に効果があったりする場合もありますんで、温泉自体に病気を治す効果があるのかエビデンスを調べてみました。

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温泉に浸かってニコニコの私は普段なら「デトックス❗なんじゃこりゃ、デトックスの定義を述べよ」的に絡むんですけど「おお~、女性心理をよく理解した旅館の経営者だねえ」なんて大人の対応を取っちまいました。これも温泉の効果効能かねえ(笑)。

おまけ:プラセボとかプラシーボとか偽薬効果とか呼ばれている現象がありまして、こんな感じになっております → ニセ医学がはびこる理由⋯プラシーボ効果ってこんなに凄いからねえ

温泉は医療と密着仲良し「日本温泉気候物理医学会」は立派な学会だよ❗

学会と名乗ることを制限する法律はありません。極端なことを言えばあなたも明日からなんちゃら学会を設立することが可能です。しかし、本当の学会という言い回しもヘンですけど、本来の学会の頂点にあるのが日本学術会議でここが「学会」と認めているのが本当の権威ある学会。そのなかに日本医学会があって、その下部団体の一つが日本内科学会とか私の所属する日本泌尿器科学会とかになっています。

温泉と医療関連の日本温泉気候物理医学会は日本医学会の日本医学会分科会に属していますから、ちゃんとしたアカデミックな学会と考えて間違いありません。

私的には温泉の医学的効果について実はこんな疑問があります。

1:温泉の成分の違いは効果効能に影響があるのか?

2:温泉と普通のお風呂に効果の差があるのか?

3:温泉の適応症はそれぞれエビデンスがあるのか?

この1-3について語るためには、まずは温泉の定義とはなんぞや、から初めないといけません。

ところが、温泉の定義って曖昧というか明確じゃないんですよ~(泣)

昭和23年7月10日に公布され平成19年11月30日に改正された「温泉法」という法律があります。温泉法第二条では

地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。

が温泉ってことになっています。別表の(一)には

温度(温泉源から採取されるときの温度とする。)摂氏二十五度以上

と書かれていますので、冷泉とかはどうなっちゃうのかな?さらに別表(ニ)には

物質(左に掲げるもののうち、いづれか一)

なんて記述があり、温泉の成分で良く見かける物質から、なんだっけこれ的物質までズラズラと書かれています。

これらの物質と温度の関係が人体にどのような効果を及ぼすかを明確にしなければなりません。日本温泉気候物理医学会の学会誌等のには多数論文が投稿されています。

でも、温泉の定義ってなんだかザックリしすぎで、効果効能を論じる医学論文も温泉の成分がどのように人体に影響しているのかスッキリするもの、残念ながら発見できませんでした。

まあ、寒いより温かい方がなにかと人体には有益だから、温泉に浸かってあたたまる、これが効果効能の根源となるような気がしないでもないです(体温を上げて免疫力アップじゃないよ❗ → 製薬会社HPの「体温を上げて免疫力アップ」???なので電凸しましたレポート❗)。

温泉の成分がどのように人体に影響しているのか等はもう少し調査を継続して、ある程度結果が得られたら報告しますね。ちなみに私は自宅でいつもちゃんと湯船に浸かりなさい❗って家人に怒られています。でも、お風呂って浸かっているだけだと、飽きちゃって1-2分が限度。

家内安全、健康増進なら医療費とか経費とかで認めたらどうでしょうか?

奥様や彼女を温泉に連れて行って(ご主人や彼氏でもOK) 喜ばれないことはないですよね。家庭内が安全で(安全じゃないか、夫婦円満かな)、彼氏彼女がご機嫌さんなら結婚する人も増えるでしょうし、少子化に歯止めがかかるかもしれません。

今現在の消費者の動向としてものを買うより、なにがしかの経験をより優先しているために⋯「モノ消費」から「コト消費」へと変化する生活者の価値観 なんてことが言われだして久しいですよね。温泉に行く、というコトはこれからの消費をリードするような気がします。消費が増えるなら消費税等の税収も増えますが

気軽に温泉に行けるように費用が医療費控除の対象になればいいと思いました

調べてみると温泉っていくつかの条件を満たすと医療費の一部と認められて、確定申告時に医療費控除を受けられるようです。これが適応される施設も決められていて、残念ながらあんまり魅力的な温泉付き宿泊施設じゃないと個人的感想(関係者の方、ごめんなさい) → 温泉利用型健康増進施設

温泉に浸かって、そのあと非日常的な食事を楽しむのもリラックス効果を高めるだろうし、普段食事を作っている人の休息にもなります

こんなデータがあります。

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日本旅行業協会 「数字が語る旅行業 2016

温泉を楽しみつつ、食も楽しむ⋯これが旅先の一番多く取られている行動、ということは温泉と食事は切っても切れない関係。つまり、

温泉に行って美味しい食事をすることは、健康にもいいし、夫婦円満にもなるし、旅行業界の収入も増えるし、経済効果も高く、医療費削減も可能

いい事だらけじゃないですか、さらに少子化対策にもなるかも (このあたり、一瞬論理的に見えるけどかなり強引か?)。

ブログに関連商品の広告とか出していればひょっとして温泉に行った旅費と宿泊費って経費化出来るかもしれませんけど、残念ながら私のブログは広告なし。温泉の効果効能を証明して、論文にしたら研究費として経費化できるのかな?まあ、とりあえず不埒な気持ちなしにこのブログがそれなりに評判よければ、続報ブログのネタ探しに今週末も温泉旅館に行こうっと❗

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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